
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのエンジンスターター10選

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霜で真っ白になったフロントガラスと、ハンドルを握るのもつらいほど冷えた車内。冬の朝、乗る前に車の中を暖めておけたら……と思う人は多いはずです。エンジンスターターは、家の中や玄関先から手元のリモコンで車のエンジンをかけ、決まった時間がたつと自動で止まる用品です。
ただ、エンジンスターターは本体を買えばすぐに使えるものではありません。車種ごとの専用のハーネス(配線)が別に要り、取り付けは専門店に頼むのが前提です。メーカーの適合表に載っていない車には付けられず、車庫の中やマフラーが雪に埋まっているときなど、使ってはいけない場所・状態もあります。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、自分の車に付くか(適合)・電波の届く距離・バッテリーへの負担を軸にエンジンスターターの選び方を解説し、メーカーの公式サイト・取扱説明書で仕様を確かめた性格の違うおすすめの10選をご紹介します。使ってはいけない場所や、前の晩の準備も、各メーカーの取扱説明書と法令で確かめてまとめました。

冬の朝、乗る前に車の中を暖めておけたらいいのに……。エンジンスターターって、リモコンを買えばすぐに使えるんですか?

本体だけでは付かないんだ。車種ごとの専用のハーネスが別に要るし、メーカーの適合表に載っていない車には付けられないよ。取り付けも、電装品を付けられる専門店に頼もうね。

まずは「自分の車に付くか」を調べるところからなんですね!

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- エンジンスターターでできること・できないこと(暖房と霜の話)
- 適合表・キーを回す車とプッシュスタート車・電波の届く距離・待機電流から見る選び方
- 公式の仕様と注意書きで確かめた、性格の違うおすすめの10選と比較表
- 車庫・マフラーの雪・公道など使ってはいけない場所と、前の晩の準備
整備士が選ぶ3台|迷ったらこの中から
プッシュスタート車で、乗り込んだらそのまま走り出すなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア4.55/ 5
乗り込んでフットブレーキを踏むと、自動で車本来のエンジン始動に切り替わるオートリスタート付き。待機時の消費電流は約1.2mAで、液晶で車内温度も分かる。取り付けには車両のスペアキーが必要。
カーメイト リモコンエンジンスターター L60PSX TE-L60PSXの詳しい紹介を見る
毎朝決まった時刻に車内を暖めておくなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア4.15/ 5
設定した時刻に始動するタイマースタートと、車内が設定温度になると止めるオートストップを持ち、実用の通信距離は最大約2,000m。タイマーは1回ごとに設定し直す。公式の価格は無く、販売店で確かめる。
ユピテル エンジンスターター VE-E9910stの詳しい紹介を見る
週末しか乗らない車で、バッテリーの負担を抑えるなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア4.15/ 5
待機時の消費電流は約1.2mAで、カーメイトは従来品の約1/10としている。キーを回す車などに付き、別売のアダプターでイモビ装着車・一部のプッシュスタート車にも対応。液晶で車内温度も分かる。
カーメイト リモコンエンジンスターター L6000 TE-L6000の詳しい紹介を見る
※点数が4番目のカーメイト W80シリーズは、市街地1,500mと電波の届く距離は長いものの、待機時の消費電流が約15mA(TE-W80PSB は約17mA)と10本で最も多いため、誰にでも勧める3台からは外しました。車まで建物が多い家なら有力な1台です。3台はカーメイトが2本になりますが、キーを回す車とプッシュスタート車で選べるようにしました。
エンジンスターターとは?しくみと取り付けの基本
リモコンでエンジンをかけ、決まった時間で自動で止まる
エンジンスターターは、車に取り付けた本体に、手元のリモコンから電波を送ってエンジンをかける用品です。かかったエンジンは、設定した時間がたつと自動で止まります(この記事の10本では、カーメイトが5〜30分、ユピテルが2〜30分、サーキットデザインが10・20・30分、コムテックが5・15・30・60分)。
多くの商品はアンサーバック(双方向)といって、エンジンがかかったことをリモコンの液晶やランプ、ブザーの音で知らせてくれます。
国土交通省は2003年、エンジンスターターで始動した車が無人のまま動き出した事件を受けて安全対策をまとめ、駆動輪に動力が伝わらない状態のときだけ始動できること、通常のキーがオンのときは遠隔操作を止めること、一定時間以上たったら自動でエンジンを止めることなどを製品の対策に挙げています。使う人には、安全対策がとられた製品を選び、メーカーの注意事項に従って使うよう呼びかけています。この記事のユピテルの3機種は、公式に「国土交通省エンジンスターターガイドライン適合品」とされています。
冬の朝にできること・できないこと(暖房と霜)
エンジンスターターでエンジンをかけても、車内が暖まるかどうかは、エアコン(暖房)の状態しだいです。カーメイトは、エンジンスターターでエアコンを効かせるには、前回車を降りるときにエアコンをONにしておくよう案内しています。前の晩、降りる前に暖房を入れたままにしておくのが基本です。
ただし、車によっては、エンジンスターターでかけているあいだ、エアコンなどの電装品が使えない場合があります(コムテック)。カーメイトも、一部の車種・グレードではパワーウインドウ・ヘッドライトなどの電装品が作動しない場合があるとしています。
そのため、エンジンスターターを使えばガラスの霜が必ず解けるとは言えません。自分の車でどうなるかは、適合表の備考や取り付けるお店で確かめましょう。ガラスの霜や氷を早く安全に解かす方法は「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」、解氷スプレーやガラスのカバーは「おすすめの解氷スプレー・凍結防止グッズ10選」で紹介しています。

本体だけでは付かない:車種別のハーネスと、専門店での取り付け
エンジンスターターは、車の配線につなぐ車種別の専用ハーネス(別売)と組み合わせて取り付けます。車によっては、イモビライザー(盗難防止装置)用のアダプターや、車両のスペアキー(予備の電子キー)も要ります。たとえばユピテルの車種別専用ハーネスは、メーカー希望小売価格3,850〜8,800円(税込)です。
楽天市場などの通販では、本体と車種別ハーネスのセットで売られていることが多く、商品名に車名・型式が入っています。セットを買うときも、自分の車に合うかをメーカーの適合表と照らし合わせましょう。
取り付けは、どのメーカーも専門店に頼むよう案内しています。カーメイトは、内装の脱着でキズがつくことや、不適切な取り付けで電装品の故障や車両火災、制動不能などが起きるおそれがあるとして、カー用品店・自動車整備工場・カーディーラーなど電装品の取り付け設備と技術を持ったプロに頼むよう書いています。ユピテルは「お客様ご自身で取り付けられた場合の保証は受けられません」としていて、コムテックも、取り付けはお買い上げの販売店かカーディーラーに頼むよう書き、自分で取り付けた場合は保証が受けられないとしています。
整備士が教えるエンジンスターターの選び方 5つのポイント

通信距離が「15,000m」と書いてある商品もありますね。家から駐車場まで遠くても大丈夫ですか?

大きいほうの数字は、障害物の無い見通しのよい場所での目安なんだ。建物の多い場所では短くなるから、カーメイトなら「市街地」、ユピテルなら「実用通信距離」の数字で比べようね。

カーメイトのW80シリーズだと、見通しと市街地で10倍も違うんですね!
1. 自分の車に付くか(キーを回す車・プッシュスタート車・適合表)
いちばん先に確かめるのは、メーカーの適合表に自分の車が載っているかです。カーメイトは「適合情報が無い車種には、本製品を取り付けできません」とし、ユピテル・サーキットデザインも適応表・適合表に載っている車だけを対象にしています。型式・年式・グレードやスマートキーの有無で、使えるハーネスが変わります。
次に、キーを回してエンジンをかける車か、プッシュスタート(ボタンでかける)車かを見ます。カーメイトのW80シリーズは、キーを回す車などの TE-W8000 と、プッシュスタート車専用の TE-W80PSB に分かれています。L60シリーズも、TE-L6000(別売のアダプターでイモビライザー装着車や一部のプッシュスタート車に対応)と、プッシュスタート車専用の TE-L60PSX があります。コムテックの WRS-40 はプッシュスタート車専用で、公式の適合表(2025年3月作成)に載っているのはスズキ車だけです。
付けられない車も、各メーカーが挙げています。国土交通省は、オートマチック車(AT)用の製品はマニュアル車(MT)に付けられないとしています。カーメイトはマニュアル車・輸入車・特種用途自動車・24V車・始動まで2秒以上かかる車などに、ユピテルはマニュアル車・商用車(4ナンバー・1ナンバー)・輸入車・LPガス車・チューニング車に、コムテックは適合表に載っていない車・マニュアル車・商用車やバン・貨物車(4ナンバー・1ナンバー)に付けられないとしています。
ほかの機器との組み合わせにも注意します。カーメイトは別のエンジンスターター(純正品を含む)・ターボタイマー・盗難警報機と一緒には使えないとし、ユピテルもセキュリティシステム装備車や後付けの警報装置とは併用できない場合があるとしています。コムテックは、ターボタイマーやセキュリティシステムなどと一緒には取り付けられないとしています。
もう1つ見落としやすいのがスペアキーです。カーメイトの TE-L60PSX は「本製品の取り付けには車両のスペアキーが必要です」としていて、本体にスペアキーを入れておくケースが付いています。一方、サーキットデザインの NEXTLIGHT シリーズはスペアキー不要で、そのかわりリモコンと車の電子キー(または車両のキー)を付属のキーリングにまとめて使います。コムテックの WRS-40 も、車の純正スマートキーをリモコンのキーリングに付けて使います(離れすぎても、重ねても、エンジンがかからない場合があります)。買う前に確かめることを、4つにまとめました。

- 適合表に自分の車が載っているか
- キーを回す車か、プッシュスタート車か
- 別売のハーネス・アダプター・スペアキーが要るか
- 取り付けてくれるお店があるか
2. 電波の届く距離:「市街地」「実用」の数字で比べる(マンション・離れた駐車場)
通信距離は、メーカーによって書き方が違います。カーメイトは「見通し最大」と「市街地最大」、ユピテルは「最大電波到達距離」と「実用通信距離」を公表しています。大きいほうの数字は障害物の無い見通しのよい場所での目安で、家の中から建物ごしに操作するときに近いのは、市街地・実用の小さいほうの数字です。
- カーメイト W80シリーズ:見通し15,000m/市街地1,500m(長距離の無線通信 LoRa)
- カーメイト L6000・L60PSX:見通し10,000m/市街地1,000m(LoRa)
- ユピテル VE-E9910st:最大約12,000m/実用 最大約2,000m(LoRa・920MHz帯)
- ユピテル VE-E7710st・VE-E6610st:最大2,500m/実用 最大500m(429MHz帯)
- サーキットデザインの3本:通信距離は公式に記載なし(920MHz帯)。リモコンで電波が届くかの目安を確かめる機能があります
- コムテック WRS-40:通信距離は公式に記載なし(920MHz帯)。取扱説明書は、鉄筋コンクリートの壁やトタンなど電気を通す障害物があると極端に短くなるとしています
どのメーカーも、数字は目安だとしています。カーメイトは、建物などがあると短くなること、アイドリング中はエンジンのノイズで極端に短くなる場合があることを、ユピテルは、地下や屋内では短くなること、ノイズの大きな車ではかけるときより止めるときのほうが短くなることを書いています。
家の奥の部屋や、マンションの上の階から操作するなど、車とのあいだに壁や建物が多い人ほど、市街地・実用の距離が長い商品を選ぶと安心です。
3. リモコンで分かること(液晶・車内温度・アンサーバック)
リモコンの表示は、大きく液晶タイプとLED・ブザーのタイプに分かれます。カーメイトの3本は液晶に、アイドリングの状況・車内温度・バッテリー電圧・ドアロックの状態を表示します。ユピテルの VE-E9910st は大型の液晶で、車室内の温度と残り時間を表示します。VE-E7710st も液晶ですが、温度を見るには別売の温度センサー(J-09)が要ります。
VE-E6610st とサーキットデザインの3本、コムテックの WRS-40 は、LED(ランプ)とブザーなどの音で知らせるタイプで、サーキットデザインはブザーの音で残り時間も確かめられます。車内温度が分かると、乗る前の暖まり具合の目安になります。
4. 冬の朝に便利な機能(タイマースタート・エコモード・オートストップ)
ユピテルの VE-E9910st には、設定した時刻に自動でエンジンをかけるタイマースタートと、車内の温度が設定した値になると自動で止めるオートストップがあります。タイマースタートは繰り返しの動作が無く、作動したら設定し直します。
カーメイトの3本には、車内温度の変化に合わせてむだなアイドリングを抑えるエコモードがあります。W80シリーズと L60PSX の取扱説明書によると、エコモードでかけたときは、設定にかかわらずアイドリングは最大15分(エンジンをかけた時点で車内温度が0℃以下の場合は25分)になります。
ユピテルの3機種は、アイドリングを10分延長でき(30分の設定のときは不可)、VE-E9910st と VE-E7710st にはターボタイマーも付いています。サーキットデザインの Pico950Ⅱ は、エンストしたときに自動で最大2回までかけ直します。コムテックの WRS-40 は、アイドリング中にもう一度始動の操作をすると、残り時間が設定した時間に戻って延長できます。
なお、2026年10月にメカピック編集部が各社の公式サイトで確かめた範囲では、スマホで操作できる市販品や、気温で自動的にエンジンをかける機能を持つ現行品はありませんでした。
5. バッテリーへの負担(待機電流)と、乗り込むときの解錠
エンジンスターターは、リモコンの電波を待っているあいだも、車のバッテリーの電気を少しずつ使います。この待機時の消費電流は、カーメイトの L6000・L60PSX が約1.2mA(従来品の約10分の1)、サーキットデザインの NEXTLIGHT が7mA、Pico950Ⅱ が10mA、コムテックの WRS-40 が約10mA(平均)、ユピテルの3機種が約12〜13mA、カーメイトのW80シリーズが約15mA(TE-W80PSB は約17mA)です。週末しか乗らない車や、冬にバッテリーが弱りやすい車は、待機電流の少ない商品が安心です。バッテリーの点検は「おすすめのバッテリーテスター10選」で紹介しています。
乗り込むときのドアの開け方も確かめておきます。カーメイトは、純正キーレスエントリー装着車の多くは、エンジンスターターでかけているあいだ、純正のリモコンキーやスマートキーで解錠できないとしています。この場合は、エンジンスターターのドアロック機能(別売のオプションなど)を使うか、メカニカルキーで開けるか、いったんエンジンを止めます。
カーメイトの L60PSX は、乗り込んでフットブレーキを踏むと自動で車本来のエンジン始動に切り替えるオートリスタートを、サーキットデザインの NEXTLIGHT-S/H は、運転席ドアの近くで止めるとエンジンが止まってから自動で解錠するスムーズアンロックを持っています(設定が必要で、車種によっては使えません)。コムテックの WRS-40 は、別売のドアロック配線(Be-970)をつなぐと、リモコンでアンロックしてから60秒以内に乗り込んでフットブレーキを踏めば、エンジンを止めずにそのまま走り出せるスマートスタートが使えます(初期設定はOFF)。
この記事の10選の選定基準
- メーカーの公式情報で仕様と注意書きを確かめられる現行品
対象の車・リモコンの表示・通信距離・アイドリングの時間・待機時の消費電流・取り付けと使い方の注意が、メーカー(発売元)の公式サイト、取扱説明書、公式の比較表・適合表、または公式通販で確認できること(書かれていない項目は「公式に記載なし」と明記)。生産終了品は除いた。コムテックの WRS-40 は、公式サイトに商品ページが無く、現行品かどうかの案内もないが、公式サイトに取扱説明書が載っていて、2025年3月作成の公式の適合表にも載っており、楽天市場で新品が販売されているため対象にした。後付けの市販のリモコンエンジンスターターに限り、自動車メーカーの純正アクセサリー、セキュリティ製品のエンジン始動機能、バッテリー上がりに使うジャンプスターターは対象外とした - 同じメーカーは3本まで(この記事だけの例外)
2026年10月にメカピック編集部が各社の公式サイトで確かめたところ、後付けのエンジンスターター本体を作って売っている会社は、実質カーメイト・ユピテル・サーキットデザイン(発売元 シーディートレーディング)・コムテックの4社でした。コムテックは公式サイトに商品ページと価格が無く(取扱説明書と適合表だけ)、楽天市場で新品が売られているのも WRS-40 の1本だけです。いつもの「同じメーカーは2本まで」では7本しか選べないため、この記事ではカーメイト・ユピテル・サーキットデザインから3本ずつ、コムテックから1本の10本にしました(コムテックの仕様は、公式の取扱説明書と適合表で確かめています)。キーを回す車用とプッシュスタート車用で中身が同じもの(カーメイトのW80シリーズ)は1枠にまとめた - 楽天市場で新品が販売されている
本体だけの出品のほか、本体と車種別ハーネスのセットの出品も販売中として数えた(エンジンスターターは車種別ハーネスと一緒に売られていることが多いため) - 性格の違う10本にする
電波の届く距離・バッテリーへのやさしさ・プッシュスタート車の乗り込み・タイマースタート・ターボタイマー・ボタンだけのシンプルさ・価格・スペアキー不要・スズキ車とホンダ車専用・別売の配線で使えるスマートスタートと、車と使い方に合わせて選べる10本にすること
おすすめのエンジンスターター10選

10本を、5つの基準で点数にして比べました。まずはスコアの表と、「価格と点数で見る10商品」の図を見てみてください。
メカピックスコアの高い10商品
10商品を、電波の届きやすさ・リモコンで分かること・冬の朝に便利な機能・バッテリーへのやさしさ・乗り込むときの便利さの5つの基準で点数にしました(5点満点)。スコアの高い順に並べています。商品名を押すと、その商品の紹介に移動します。価格や仕様で並べ替えたいときは、下の比較表のボタンを使ってください。
※スコアは、メーカー公式の仕様を、整備士が決めた5つの基準で点数にしたものです(実機のテストではありません)。スコアの付け方。楽天市場の価格は11月5日時点の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)、Amazonの価格は価格の下に書いた日時の時点の価格※です。
10商品の仕様を比較表でチェック
対象の車・リモコンの表示・通信距離・冬の朝の機能・待機時の消費電流・乗り込むときの解錠を、各メーカーの公式ページ・取扱説明書・適合表で確かめた10本です(コムテックの WRS-40 は公式の商品ページが無いため、取扱説明書と適合表で確かめました)。
| 商品 | スコア | 購入 | 対象の車 | リモコンの表示 | 通信距離(公式) | 冬の朝の機能 | アイドリング時間 | 待機時の消費電流 | 乗り込むとき(解錠) | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4.55 | プッシュスタート車(スペアキーが必要) | 液晶・車内温度・電圧 | 見通し10,000m/市街地1,000m | オートリスタート・エコモード | 5〜30分 | 約1.2mA | オートリスタート(解錠はメカニカルキーか別売のドアロック) | プッシュ車で乗ってすぐ走りたい人 | ||
| 4.15 | キーの車など(別売アダプターでイモビ車・一部プッシュ車) | 液晶・車内温度・電圧 | 見通し10,000m/市街地1,000m | エコモード・オートライト消灯 | 5〜30分 | 約1.2mA | ドアロックは別売 | バッテリーの負担を抑えたい人 | ||
| 4.15 | 国産12V・AT車(適応表) | 大型液晶・車室内温度・残り時間 | 最大約12,000m/実用 最大約2,000m | タイマースタート・オートストップ | オートストップ・2〜30分 | 約13mA(スリープ時約3mA) | ドアロックは別売(A-17SF) | 決まった時刻に暖めたい人 | ||
| 3.80 | キーの車など(W8000)/プッシュスタート車(W80PSB) | 液晶・車内温度・電圧 | 見通し15,000m/市街地1,500m | エコモード | 5〜30分 | 約15mA(W80PSBは約17mA) | ドアロックは別売 | 建物ごしに遠くから操作したい人 | ||
| 3.10 | スズキ車(S)・ホンダ車(H)のプッシュスタート車(スペアキー不要) | LED・ブザー | 公式に記載なし | スムーズアンロック | 10・20・30分 | 7mA | スムーズアンロック(設定が必要) | スズキ・ホンダ車で乗り込みを楽にしたい人 | ||
| 3.05 | 国産12V・AT車(適応表) | 液晶(温度は別売のJ-09) | 最大2,500m/実用 最大500m | ターボタイマー・10分延長 | 2〜30分 | 約12mA(スリープ時約5mA) | ドアロックは別売(A-17SF) | 液晶で確かめたいターボ車の人 | ||
| 2.90 | プッシュスタート車(スペアキー不要) | イルミネーション・ブザー・LED | 公式に記載なし | — | 10・20・30分 | 7mA | リモコンでLOCK・UNLOCK(配線が必要) | スペアキーなしで付けたい人 | ||
| 2.55 | プッシュスタート車(公式の適合表はスズキ車) | LED・アンサーバックの音 | 公式に記載なし | アイドリング延長 | 5・15・30・60分 | 約10mA(平均) | ドアロック・スマートスタートは別売の配線(Be-970)で | スズキ車で乗り込みを楽にしたい人 | ||
| 2.45 | 国産12V・AT車(適応表) | LED・音階ブザー | 最大2,500m/実用 最大500m | 10分延長 | 2〜30分 | 約12mA(スリープ時約5mA) | ドアロックの記載なし | ボタンだけで十分な人 | ||
| 2.35 | 国産12V・AT車(適合表。プッシュ対応の記載なし) | ブザー・LED | 公式に記載なし | エンストリトライ | 10・20・30分 | 10mA | ドアロックの記載なし | 予算を抑えたい人 |
※スコアは、メーカー公式の仕様を、整備士が決めた5つの基準で点数にしたものです(実機のテストではありません)。スコアの付け方。楽天市場の価格は11月5日時点の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)、Amazonの価格は価格の下に書いた日時の時点の価格※です。
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、いちばん安い価格〜いちばん高い価格を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。エンジンスターターは本体と車種別ハーネスのセットで売られていることが多く、表示の価格にはセットの出品が含まれることがあります。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー公式通販の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。通信距離はメーカーの公表値で、測り方・呼び方は各社で異なります(カーメイトは見通し/市街地、ユピテルは最大電波到達距離/実用通信距離)。取り付けられるかは、必ず各メーカーの適合表で確かめてください(2026年10月時点)。
価格と点数で見る10商品
写真の下の金額は、楽天市場の販売価格です(出品が複数あるときはいちばん安いもの)。写真を押すと、商品名・点数・購入先が下に出ます。黄色の輪は「整備士が選ぶ3台」です。
※縦はメカピックスコア(公式の仕様を基準どおりに点数にしたもの)、横は楽天市場の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)で、価格が変わると印の位置が変わる。エンジンスターターは本体と車種別ハーネスのセットの出品も多く、価格は目安。価格は楽天市場の販売価格(毎日更新)。図は記事のデータから自動で描いています。
カーメイト リモコンエンジンスターター L60PSX TE-L60PSX
カーメイトの、プッシュスタート車専用のリモコンエンジンスターターです。L6000 と同じく待機時の消費電流は約1.2mAで、14日以上エンジンをかけなかったときに機能を自動で止めるスリープモードも持っています。通信は LoRa で、見通し10,000m/市街地1,000m。リモコンは液晶で、アイドリングの状況・車内温度・バッテリー電圧・ドアロックの状態を表示します。
いちばんの特長はオートリスタートです。エンジンスターターでアイドリングしている車に乗り込み、フットブレーキを踏むと、エンジンスターターの動作を止めて、自動で車本来のエンジン始動に切り替えます。乗り込むときの解錠には、メカニカルキーか、別売のドアロックオプションを使います(車種によっては使えない場合があります)。
取り付けには車両のスペアキーが必要で、本体にスペアキーを入れておくケースが付いています。エコモード・オートライト消灯機能もあり、アイドリングは5〜30分の6段階です。
- 電波の届きやすさ4
- リモコンで分かること5
- 冬の朝に便利な機能4
- バッテリーへのやさしさ5
- 乗り込むときの便利さ5
カーメイト リモコンエンジンスターター L6000 TE-L6000
カーメイトの、待機時の消費電流を抑えたリモコンエンジンスターターです。待機時の消費電流は約1.2mAで、カーメイトは従来品の約10分の1としていて、アイドリングストップ車や充電制御車など、バッテリーの負担が厳しい車に向くとしています。通信は LoRa で、見通し10,000m/市街地1,000mです。
キーを回してエンジンをかける車などに付け、別売のアダプターでイモビライザー装着車や一部のプッシュスタート車にも対応します。リモコンは液晶で、アイドリングの状況・車内温度・バッテリー電圧・ドアロックの状態を表示します。
エコモードと、アイドリングが終わったあとにヘッドライトを消すオートライト消灯機能(オートライト車のバッテリー上がりを防ぐ機能)があります。アイドリングは5〜30分、ドアロック機能は別売です。
- 電波の届きやすさ4
- リモコンで分かること5
- 冬の朝に便利な機能4
- バッテリーへのやさしさ5
- 乗り込むときの便利さ3
ユピテル エンジンスターター VE-E9910st
ユピテルの、ディーラー・電装店向けのモデルです。設定した時刻に自動でエンジンをかけるタイマースタートと、アイドリング中に車内の温度が設定した値になると自動で止めるオートストップを持っています。タイマースタートは繰り返しの動作が無く、作動したあとは設定し直します。
通信は LoRa(920MHz帯)で、最大約12,000m/実用 最大約2,000mで、建物の多い場所での目安になる実用の距離が長いのが特長です。大型の液晶には車室内の温度とアイドリングの残り時間を表示し、バックライトは7色から選べます。リモコンを守るシリコンジャケットが付きます。
国産のDC12V・AT車専用で、適応表に載っている車に付けます。イモビライザー装着車には別売のイモビ対応アダプター、ドアロック・アンロックには別売の A-17SF が要ります。10分の延長、ターボタイマー(30秒〜3分)、最大2回のリトライも付いています。
- 電波の届きやすさ5
- リモコンで分かること5
- 冬の朝に便利な機能5
- バッテリーへのやさしさ2
- 乗り込むときの便利さ3
カーメイト リモコンエンジンスターター W80シリーズ TE-W8000/TE-W80PSB
カー用品メーカー・カーメイトの、電波の届く距離を重視したリモコンエンジンスターターです。長距離の無線通信 LoRa を使い、公式の比較表では見通し15,000m/市街地1,500mと、カーメイトの現行品でいちばん長い距離です。リモコンはブラック液晶で、アイドリングの状況・車内温度・車両のバッテリー電圧・ドアロックの状態を表示します。
キーを回してエンジンをかける車などに付ける TE-W8000 と、プッシュスタート車専用の TE-W80PSB の2品番があり、機能と価格は同じです。この記事のボタンはTE-W8000の出品につながっているので、プッシュスタート車の人は TE-W80PSB を選んでください。
エコモードを持ち、アイドリングは5〜30分の6段階。ドアロック機能は別売です。待機時の消費電流は約15mA(TE-W80PSB は約17mA)と、10本の中では多いほうです。
対象の車は、カーメイトの車種別適合表で確かめてください。取り付けには車種別のハーネスなどが必要です。楽天市場の価格は、同じ品番の販売価格の最安値です(送料は別の場合あり)。
- 電波の届きやすさ5
- リモコンで分かること5
- 冬の朝に便利な機能4
- バッテリーへのやさしさ1
- 乗り込むときの便利さ3
サーキットデザイン NEXTLIGHT-S(ESL58)/NEXTLIGHT-H(ESL59)
サーキットデザインの、スズキ車(NEXTLIGHT-S)とホンダ車(NEXTLIGHT-H)のプッシュスタート車に向けたモデルです。NEXTLIGHT-S はスズキ車専用で、適合表にはマツダ車も載っています。NEXTLIGHT-H はホンダ車専用で、2026年8月に発売されました。どちらもスペアキー不要です(S は、リモコンに電子キーを重ねずに操作するとエンジンがかかりません)。
いちばんの特長はスムーズアンロックです。運転席ドアの近くでリモコンの STOP を送ると、アイドリングが止まってから自動で解錠するオートアンロックと、車に近づくとリモコンが自動で STOP を送ってアイドリングを止め、ドアハンドルの操作で解錠できるようにするオートアイドリングストップがあります。どちらも設定が必要で、車種によっては使えません。
リモコンのボタンは START と STOP の2つで、LEDとブザーで車の状態を知らせ、ブザーの音でアイドリングの残り時間も確かめられます。通信は920MHz帯で、通信距離は公式に記載がありません(電波が届くかの目安を確かめる機能があります)。アイドリングは10・20・30分から選べ、待機時の消費電流は7mAです。
- 電波の届きやすさ2
- リモコンで分かること3
- 冬の朝に便利な機能2
- バッテリーへのやさしさ4
- 乗り込むときの便利さ5
ユピテル エンジンスターター VE-E7710st
ユピテルの、液晶リモコンとターボタイマーを標準で備えたモデルです。エンジンの始動やドアロック操作の完了を、液晶の表示と音階ブザーで知らせ、アイドリングの残り時間も確かめられます。走った時間に応じて30秒〜3分のアフターアイドリングをするターボタイマーが付いています。
通信は429MHz帯で、最大2,500m/実用 最大500mです。車室内の温度を見るには、別売の温度センサー(J-09)を付けます。
国産のDC12V・AT車専用で、適応表で付けられる車を確かめます。アイドリングは2〜30分の5段階で10分の延長もでき、ドアロック・アンロックは別売の A-17SF で対応します。
- 電波の届きやすさ3
- リモコンで分かること4
- 冬の朝に便利な機能3
- バッテリーへのやさしさ2
- 乗り込むときの便利さ3
サーキットデザイン NEXTLIGHT-MC(ESL53)/NEXTLIGHT-F1(ESL54)
サーキットデザインの、プッシュスタート車用で、車両のスペアキーが要らないモデルです。そのかわり、リモコンと車の電子キー(または車両のキー)を付属のキーリングにまとめて使います。NEXTLIGHT-MC(ESL53)と NEXTLIGHT-F1(ESL54)は同じページで紹介されていて、どちらの品番が付くかは、サーキットデザインの適合表で車ごとに確かめます。適合表に載っているメーカーは、トヨタ・スバル・ダイハツ・スズキです。
リモコンには START・STOP・LOCK・UNLOCK のボタンがあり、ドアロックの配線をつなげば、リモコンでドアの施錠・解錠もできます(配線をつないでいないと作動しません)。ボタンの周りのイルミネーションとブザーで車の状態を知らせ、ブザーの音でアイドリングの残り時間も確かめられます。
通信は920MHz帯で、通信距離は公式に記載がありません(電波が届くかの目安を確かめる機能があります)。アイドリングは10・20・30分から選べます。待機時の消費電流は7mAです。
- 電波の届きやすさ2
- リモコンで分かること3
- 冬の朝に便利な機能2
- バッテリーへのやさしさ4
- 乗り込むときの便利さ4
コムテック 双方向リモコンエンジンスターター WRS-40
カー用品メーカー・コムテックの、プッシュスタート車専用の双方向リモコンエンジンスターターです。コムテックは公式サイトにエンジンスターターの商品ページと価格を載せていないため(2026年10月時点)、この記事では公式サイトに残っている取扱説明書と適合表で仕様を確かめました。2025年3月作成の公式の適合表で WRS-40 が載っているのは、スズキ車だけです。
車の純正スマートキーを、リモコンのキーリングに付けて使います(リモコンとスマートキーの間が3cm以上離れていたり、重ねて使ったりすると、エンジンがかからない場合があります)。リモコンは、LEDのランプとアンサーバックの音(メロディ・ブザー・無音から選べます)で、始動と停止を知らせます。
アイドリングは5・15・30・60分から選べ、アイドリング中にもう一度始動の操作をすると、設定した時間に戻して延長できます。待機時の消費電流は約10mA(平均)で、車を使わない状態が14日以上続くと、バッテリーの消耗を抑えるスリープ機能が働きます。別売のドアロック配線(Be-970)をつなぐと、リモコンでのドアロック・アンロックと、アンロックしてから60秒以内に乗り込んでフットブレーキを踏めばそのまま走り出せるスマートスタートが使えます(初期設定はOFF。配線を付けられない車では使えません)。
- 電波の届きやすさ2
- リモコンで分かること2
- 冬の朝に便利な機能3
- バッテリーへのやさしさ3
- 乗り込むときの便利さ3
ユピテル エンジンスターター VE-E6610st
ユピテルの、ボタン操作だけのシンプルなモデルです。エンジンの始動・停止を、LEDの点灯と音階ブザー(ドレミの音)で知らせるアンサーバックを持っています。リモコンの電池が少なくなると、電池マークの点滅が早くなって知らせます。
通信は429MHz帯で、最大2,500m/実用 最大500mです。液晶や車内温度の表示はありません。
国産のDC12V・AT車専用で、適応表で付けられる車を確かめます。アイドリングは2〜30分の5段階で、10分の延長もできます。
- 電波の届きやすさ3
- リモコンで分かること2
- 冬の朝に便利な機能3
- バッテリーへのやさしさ2
- 乗り込むときの便利さ2
サーキットデザイン リモコンエンジンスターター Pico950Ⅱ ESP41
サーキットデザイン(発売元 シーディートレーディング)の、公式価格22,000円と、この記事で公式の価格が分かる商品の中で最も手頃なモデルです。リモコンのボタンは START と STOP の2つで、送受信の確認はブザーとLED、アイドリングの残り時間と電池の残りはブザーの音で確かめます。リモコンのアンテナは2段のロッドアンテナです。
通信は920MHz帯で、通信距離は公式に記載がありません。そのかわり、STOP ボタンを長押しすると、車まで電波が届くかの目安を確かめられます(届けばLEDが赤く点灯、圏外なら青く点滅)。
国産の12V・オートマチック車専用で、適合表にはトヨタ・日産・スバル・マツダ・ダイハツ・スズキ・ホンダ・三菱の車が載っています。イモビライザー装着車にも対応します(設定済みの車種のみ)が、プッシュスタート車に対応するとの記載はありません。アイドリングは10・20・30分で、アフターアイドリング(30秒〜120秒)と、エンストしたときに最大2回かけ直すエンストリトライが付いています。
- 電波の届きやすさ2
- リモコンで分かること3
- 冬の朝に便利な機能2
- バッテリーへのやさしさ3
- 乗り込むときの便利さ2
メカピックスコアの付け方
メカピックスコアは、メーカーが公式に公表している仕様だけを使い、整備士が決めた次の5つの基準で1〜5点を付け、重みをかけて平均したものです。実機を使ったテストの結果ではありません。点数は基準どおりに付け、取扱説明書の注意など整備士の判断は、記事の冒頭の「整備士が選ぶ3台」に理由ごと書いています。
| 基準 | 重み | 点数の決め方 |
|---|---|---|
| 電波の届きやすさ | 25% | 公式の市街地(実用)の通信距離が1,500m以上=5/1,000m以上=4/500m以上=3/公式に記載なし=2 |
| リモコンで分かること | 20% | 液晶で車内温度まで標準で表示=5/液晶(車内温度は別売)=4/LED・ブザーで残り時間まで分かる=3/LED・ブザーで始動・停止の確認だけ=2 |
| 冬の朝に便利な機能 | 20% | タイマースタートと温度で止める機能の両方=5/車内温度でアイドリングを短くするエコモード=4/アイドリング延長、または時間を4段階以上から選べる=3/時間設定が3段階だけ=2 |
| バッテリーへのやさしさ | 15% | 公式の待機時の消費電流が2mA以下=5/7mA以下=4/10mA以下=3/13mA以下=2/それより多い=1 |
| 乗り込むときの便利さ | 20% | オートリスタート・スムーズアンロックが標準=5/リモコンのドアロック・アンロックのボタンが標準=4/ドアロックは別売で対応=3/ドアロック機能の記載なし=2 |
※スコアは各メーカーの公式ページ・取扱説明書・公式の比較表と適合表に書かれた仕様(通信距離・リモコンの表示・機能・待機時の消費電流・ドアロックや解錠の機能)だけで付けています(2026年10月時点)。通信距離はメーカーごとに測り方・呼び方が違い、サーキットデザインとコムテックは公式に記載がないため2点にしています。コムテックの WRS-40 は公式サイトに商品ページが無いため、公式の取扱説明書と適合表(2025年3月作成)に書かれた仕様で点数を付けています。取り付けられるかは点数にかかわらず、必ず各メーカーの適合表で確かめてください。
車や使い方に合わせて選ぶなら
冒頭の「整備士が選ぶ3台」は、メカピックスコアをもとに、迷ったときにまず選んでほしい3台です。ここでは、乗っている車や使い方がはっきり決まっている人向けに、10商品それぞれが合う人を並べています。
- プッシュスタート車で、乗り込んだらそのまま走り出すなら
カーメイト TE-L60PSXオートリスタート - 週末しか乗らない車で、バッテリーの負担を抑えるなら
カーメイト TE-L6000待機時の消費電流 約1.2mA - 毎朝決まった時刻に車内を暖めておくなら
ユピテル VE-E9910stタイマースタートとオートストップ - 家の中から建物ごしに、遠くの車を操作するなら
カーメイト W80シリーズ(TE-W8000/TE-W80PSB)市街地1,500m - スズキ車・ホンダ車のプッシュスタート車で、乗り込みまで楽にするなら
サーキットデザイン NEXTLIGHT-S/Hスムーズアンロック - ターボ車で、液晶で始動を確かめるなら
ユピテル VE-E7710stターボタイマー標準 - プッシュスタート車で、スペアキーを用意せずに付けるなら
サーキットデザイン NEXTLIGHT-MC/F1リモコンでドアロックもできる - スズキ車のプッシュスタート車で、別売の配線を足してそのまま走り出すなら
コムテック WRS-40スマートスタートが使える - 家のすぐ前の駐車場で、ボタンだけのシンプルなものを選ぶなら
ユピテル VE-E6610stLEDと音階ブザー - キーを回す車で、予算を抑えるなら
サーキットデザイン Pico950Ⅱ公式価格22,000円
選び方のポイント
まず、メーカーの適合表で自分の車に付くかと、要るハーネス・アダプター・スペアキーを確かめます。キーを回す車かプッシュスタート車かで、選べる品番が変わります。
そのうえで、車まで建物が多いなら市街地・実用の通信距離が長いものを、乗る回数が少ない車なら待機時の消費電流が少ないものを選びます。取り付けてくれるお店は、買う前に探しておきましょう。
整備士が教えるエンジンスターターの正しい使い方

雪が積もった朝こそ、家の中からエンジンをかけられたら楽ですよね?

マフラーが雪で埋まっているときは使っちゃだめだよ。排気ガスが車内に入るおそれがあるって、カーメイトもコムテックも注意しているんだ。車庫の中や、人やペットが乗っているときも使わないでね。
使ってはいけない場所・状態(車庫・マフラーの雪・人やペット)
各メーカーの取扱説明書には、エンジンスターターを使ってはいけない場所・状態が書かれています。共通しているのは次の5つです。
- 換気の悪い場所:カーメイトは「換気の良くない場所(ガレージ・立体駐車場・地下駐車場)で使用しないでください。排気ガスが充満して大変危険です」としています。コムテック・サーキットデザインも、車庫などの換気の悪い屋内では使わないよう書いています。
- マフラーが雪で埋まっているとき:カーメイトは、排気ガスが車内に充満するおそれがあり、配線の損傷による車両火災の原因にもなるとしています。コムテックも、マフラーが雪で覆われるような降雪時には使わないよう書いています。
- ボディカバーを掛けたまま:排気ガスによる中毒や、火災のおそれがあります(カーメイト・コムテック・サーキットデザイン)。
- 人やペットを乗せたまま:コムテックは「車内は通常通りエンジン始動した場合と同じ状態になり、大変危険です」としています(カーメイト・サーキットデザインも同じ注意)。
- 燃えやすい物の近く:カーメイトとコムテックは、車の近くに燃えやすい物がないことを確かめてから使うよう案内しています。

雪が積もった朝は、エンジンをかける前に、マフラーの出口のまわりの雪をどけておきます。JAFが2015年に北海道旭川市で行ったテストでは、マフラーのまわりが雪に埋まった車でエンジンをかけ続けると、16分後に車内の一酸化炭素の濃度が短時間暴露限度の400ppmに上がり、その6分後には測定の上限の1,000ppmに達しました。マフラーの周りを除雪した車では、一酸化炭素はほとんど検知されませんでした。窓を5cmほど開けた車でも、約40分後に400ppmに上がっています。雪をどける道具の選び方は「おすすめの雪かき用スコップ10選」で紹介しています。

公道ではエンジンをかけたまま離れない(道路交通法・条例)
道路交通法の第71条第5号は、運転者に「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」を求めています。そのため、どのメーカーも道路では使わないよう書いています。カーメイトは取扱説明書で「道路で使用すると違法となりますので、絶対に使用しないでください」とし、コムテックは必ず私有地で使うよう案内したうえで、公道には「公共施設・スーパー・月極等の駐車場や河川敷・神社の境内等、不特定多数の車が出入りできる場所を含みます」としています。
自治体の条例にも注意します。カーメイトは「一部地域では、暖機運転以外の目的で使用すると条例違反となります」とし、サーキットデザインも、地域の条例を確認してから使うよう案内しています。たとえば東京都の環境確保条例は、自動車を駐停車するときのアイドリング・ストップを運転する人に求めていて(人の乗り降りなどの停車を除く)、京都府は条例の案内で「駐車しているときのアイドリングはしない」ことを府民の取り組みの例に挙げています。中身は自治体ごとに違うので、住んでいる地域の条例を確かめてから使いましょう。カーメイトは、周囲の環境に配慮し、必要以上のエンジン始動を行わないよう書いています。
前の晩の準備と、朝の使い方
エンジンスターターを使う前の晩と、当日の朝の流れを、各メーカーの取扱説明書の注意に沿ってまとめます。細かな操作は、必ず使う商品の取扱説明書で確かめてください。

- 前の晩:エアコンは入れたまま、ワイパーとライトのスイッチは切る:暖房はONのまま降ります(カーメイト)。ワイパーなどの電装品のスイッチはOFFにします(ユピテル・サーキットデザイン)。
- 前の晩:パーキングブレーキをかけ、シフトは「P」、窓を閉めて施錠:サーキットデザインは、パーキングブレーキをかけ、シフトレバーを「P」にし、すべての窓を閉めてすべてのドアを施錠するよう案内しています。
- 朝:雪が積もっていたら、マフラーのまわりの雪をどける:マフラーが雪で埋まったままでは使いません(上の「使ってはいけない場所・状態」)。
- 朝:リモコンでエンジンをかけ、アンサーバックで確かめる:リモコンの液晶・ランプ・ブザーで、エンジンがかかったことを確かめます。
- 乗るとき:車のキーやプッシュスイッチでかけ直してから走る:ユピテルは、走行する際は必ず車両本来の始動方法(キーやプッシュスイッチの操作)でエンジンを再始動するよう書いています(L60PSX はオートリスタートで自動で切り替わり、コムテックの WRS-40 は別売の配線でスマートスタートを使うときにそのまま走れます)。
車そのものの整備も大切です。サーキットデザインは、寒冷地ではエンジンがかかりにくいこともあるので、車本来の始動操作でエンジンがかかるように整備するよう、充電警告灯(CHGランプ)が消えない場合はエンジンスターターを使わずに点検整備を受けるよう案内しています。冬が来る前の点検の順番は「冬の車の準備リスト」、弱ったバッテリーの充電は「おすすめのバッテリー充電器10選」で解説しています。
取り付けを頼むときに確かめること
取り付けてくれるお店は、買う前に探しておきます。サーキットデザインの公式通販は「お客様ご自身で事前にお取付店様をお探ししてからご購入ください」とし、製品に異常が認められない場合は工賃などの費用は負担できないとしています。お店には車検証の車名・型式・年式とスマートキーの有無を伝え、本体・ハーネス・アダプターの品番が合っているかを確かめてもらいましょう。
保証は、カーメイトが3年(リモコンは1年)、ユピテルが本体3年・リモコン1年(電池などの消耗品を除く)、サーキットデザインは取扱説明書の保証規定でお買い上げの日から36か月(3年間)、コムテックは購入日から3年間(リモコンは1年間。電池などの消耗品を除く)です。
車を預けるときは、リモコンの電池を抜こう
カーメイトとコムテックは取扱説明書で、整備や車検で車を他人に預けるときは、リモコンの電池を抜くよう案内しているよ。誤操作による思わぬ事故のおそれがあるからなんだ。点検でお店に預けるときも同じだね。
リモコンを車の中に置きっぱなしにするのもだめだよ。カーメイトは、直射日光の当たる場所や車内、暖房器具の近くなど高温になる場所に保管しないよう、特にダッシュボードの上には絶対に放置しないよう書いているんだ。子どもの手の届かない場所にしまっておこうね。

エンジンスターターに関するよくある質問
- ジャンプスターターとは違うものですか?
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別の用品です。エンジンスターターは、車に取り付けてリモコンで離れた場所からエンジンをかける用品です。ジャンプスターターは、バッテリーが上がったときに、持ち運べる電池から電気を送ってエンジンをかけるための用品で、通販では「12V車用エンジンスターター」のような名前で売られていることもあります。バッテリー上がりに備えるなら「おすすめのジャンプスターター10選」をご覧ください。
- エンジンスターターは自分で取り付けられますか?
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どのメーカーも、専門店での取り付けを案内しています。カーメイトは電装品の取り付け設備・技術を持ったプロに頼むよう、サーキットデザインは自分での取り付けは危険なのでお買い求めの店に相談するよう書いていて、ユピテルとコムテックは、自分で取り付けた場合は保証を受けられないとしています。取り付けてくれるお店は、買う前に探しておきましょう。
- スマホで操作したり、気温に合わせて自動でかけたりできる商品はありますか?
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2026年10月にメカピック編集部が各社の公式サイトで確かめた範囲では、スマホで操作できる市販のエンジンスターターの現行品はありませんでした(カーメイトのスマホで操作する TE-BT2 は生産終了)。気温で自動的にエンジンをかける機能を持つ現行品も見つかりませんでした。時刻を決めてエンジンをかけられるのは、この記事ではユピテルの VE-E9910st のタイマースタートです(1回ごとに設定し直します)。
- エンジンスターターを使えば、フロントガラスの霜は溶けますか?
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必ず溶けるとは言えません。暖房を効かせるには、前の晩に降りる前にエアコンをONにしておく必要があり(カーメイト)、車によってはエンジンスターターでかけているあいだ、エアコンなどの電装品が使えない場合があります(コムテック・カーメイト)。霜や氷を早く安全に解かす方法は「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」で解説しています。
- ハイブリッド車やアイドリングストップ車、電気自動車にも付けられますか?
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メーカーの適合表に載っていれば付けられます。カーメイトは L60シリーズ(L6000・L60PSX)を、アイドリングストップ車や充電制御車などバッテリーの負担が厳しい車に向くとしています。一方、コムテックの適合表は「アイドリングストップ搭載車(ハイブリッド車は除く)には取付けできません。一部適合する車両があります」としていて、付けられるかは商品と車によります。また、コムテックの取扱説明書には、ハイブリッド車ではエンジンスターターでかけたときも、車のプッシュスイッチでかけたときと同じように、エンジンがかからずモーターで始動する場合があると書かれています。エンジンの無い電気自動車は対象外です。
- エンジンをかけているあいだ、スマートキーでドアを開けられますか?
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開けられない車が多くあります。カーメイトは、純正キーレスエントリー装着車の多くは、エンジンスターターでかけているあいだは純正のリモコンキーやスマートキーで解錠できないとしています。エンジンスターターのドアロック機能(商品によって標準または別売)を使うか、メカニカルキーで開けるか、いったんエンジンを止めてから開けます。サーキットデザインの NEXTLIGHT-S/H のスムーズアンロックのように、止めると自動で解錠する機能を持つ商品もあります。
- 付けたままにしておくと、バッテリーが上がりませんか?
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エンジンスターターは、待っているあいだも車のバッテリーの電気を少しずつ使います(待機時の消費電流)。この記事の10本では約1.2mA〜約17mAと差があり、カーメイトの L60PSX とコムテックの WRS-40 は、14日以上使わなかったときに働くスリープの機能も持っています。乗る回数が少ない車は待機電流の少ない商品を選び、冬の前にバッテリーを点検しておきましょう。点検の道具は「おすすめのバッテリーテスター10選」で紹介しています。
- 車のアプリでエンジンをかけられる車にも、後付けしたほうがいいですか?
-
先に、車のメーカーの機能と販売店の案内を確かめてください。カーメイトは、コネクティッドサービス契約車などは調査を行っていないとし、エンジンスターターでかけているあいだはコネクティッドサービスを使わないよう書いています。新車なら、販売店で付ける純正のリモコンエンジンスターターが用意されている車種もあります。
まとめ|エンジンスターターは「車に付くか」と「電波の届く距離」で選び、安全な場所で使おう
エンジンスターターは、本体だけでは付かない用品です。まずメーカーの適合表で自分の車に付くかと、要るハーネス・アダプター・スペアキーを確かめ、取り付けてくれるお店を探しておきます。そのうえで、車まで建物が多いなら市街地・実用の通信距離が長いものを、乗る回数が少ない車なら待機時の消費電流が少ないものを選びましょう。
使うときは、車庫や屋内、マフラーが雪に埋まっているとき、人やペットが乗っているとき、公道では使いません。前の晩に暖房を入れたまま降りておくと、朝の車内が暖まりやすくなります。体を直接温めたいときは「おすすめの車用電気毛布・シートヒーター10選」も参考にしてください。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
プッシュスタート車で、乗り込んだらそのまま走り出すなら
プッシュスタート車で、乗り込んだらそのまま走り出したい人
毎朝決まった時刻に車内を暖めておくなら
毎朝決まった時刻に、車内を暖めておきたい人
週末しか乗らない車で、バッテリーの負担を抑えるなら
週末しか乗らないなど、バッテリーへの負担を抑えたい人
- メーカーの適合表で、自分の車に付くかを確かめる
- キーを回す車かプッシュスタート車かで、品番を選ぶ
- 取り付けは専門店に頼み、お店は買う前に探しておく
- 車庫・屋内・マフラーが雪に埋まっているとき・公道では使わない
- 走るときは、車のキーやプッシュスイッチでかけ直す
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカー・発売元の公式サイトをご確認ください。取り付けられるかは各メーカーの適合表で、使い方の注意は各製品の取扱説明書で必ず確かめてください。仕様と注意は各メーカーの公式サイト・取扱説明書・公式の比較表と適合表・公式通販、安全対策は国土交通省、法令は道路交通法(e-Gov 法令検索)、一酸化炭素のテストはJAFのユーザーテスト、条例は東京都(練馬区の案内)・京都府の公式サイトにもとづいています。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年11月5日に確認しています(毎日自動で確認。楽天市場・Amazonの価格も毎日更新)。
※Amazon の価格および在庫状況は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で Amazon.co.jp に表示されている価格および在庫状況に関する情報が適用されます。
