
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのバッテリー充電器10選

しばらく車に乗らなかったら、エンジンのかかりが弱くなっていた——バッテリーは、使わなくても少しずつ放電していきます。そんなバッテリーを家のコンセントから充電して、いい状態に保てるのが「バッテリー充電器」です。
ただ、対応するバッテリーの種類や容量、充電電流が機種ごとに大きく違うため、選び方がわかりにくい道具でもあります。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、バッテリー充電器の選び方と安全なつなぎ方、そして性格の違うおすすめのバッテリー充電器10選をご紹介します。使う前に、ぜひ一度読んでおいてください。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- バッテリー充電器とジャンプスターターの違い、充電器の種類
- 自分の車のバッテリーに合う充電器の選び方
- 性格の違うおすすめのバッテリー充電器10選と比較表
- メーカーの取扱説明書にもとづく、安全なつなぎ方と外し方
バッテリー充電器とは?種類と違い
バッテリー充電器は、家庭用のコンセント(AC100V)の電気を直流に変えて、車のバッテリーそのものを充電する道具です。
最近の充電器の多くは、つなぐとバッテリーの状態に合わせて自動で充電を進め、満充電になると弱い電流で状態を保つ「維持充電」に切り替わります。

ジャンプスターターとの違いは「その場でかけるか、家で充電するか」
ジャンプスターターは、電気をためた本体を上がったバッテリーにつなぎ、その場でエンジンをかけるための道具です。
バッテリー充電器は電池を内蔵していないので、使うには家庭用のコンセントが必要で、バッテリーを充電するのにも時間がかかります。
出先でのバッテリー上がりに備えるならジャンプスターター、ふだんからバッテリーを充電して上がりにくくしておくなら充電器、と役割が違います。
ジャンプスターターについては「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのジャンプスターター10選」で紹介しています。
停電や車中泊に備えるポータブル電源の選び方とおすすめは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのポータブル電源10選」で紹介しています。
つなぐだけの「全自動タイプ」が主流
今回紹介する10機種は、いずれもバッテリーの状態を見ながら充電を自動で進め、満充電のあとは維持充電に移るタイプです。
なかには、弱ったバッテリーに細かく電流を流すパルス充電で回復を試みる機能や、過放電したバッテリーをゆっくり充電してから通常の充電に移る機能を持つものもあります。
充電電流の大きさで「小型タイプ」と「大電流タイプ」に分かれる
充電電流が数アンペアの小型タイプは、軽くて扱いやすく、つないだままの維持充電に向いています。10アンペア以上の大電流タイプは、ミニバンやトラックなどの大きなバッテリーを短い時間で充電できますが、本体も大きく重くなります。
メーカーは、バッテリーの容量に合わせて充電電流を選ぶよう案内しています。
24Vやリチウムバッテリーに対応したタイプもある
乗用車のバッテリーは12Vですが、トラックなどは24Vです。24Vに使えるのは、24V対応と明記された充電器だけです。
また、最近はバイクなどに使われるリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)を充電できるモードを持つ充電器もあります。リチウム用のモードがない充電器で、リチウムバッテリーを充電してはいけません。
整備士が教えるバッテリー充電器の選び方 5つのポイント
1. バッテリーの電圧と容量(Ah)に合っているか
いちばん大事なのがここです。充電器ごとに「12Vの○Ah〜○Ahまで」のように、充電できるバッテリーの容量が決まっています。容量は「Ah」という単位で、バッテリーのカタログや外箱などに書かれています。
小さすぎる充電器では充電に時間がかかり、大きなバッテリーには対応できないことがあります。なお、容量の表し方には5時間率・20時間率などがあり、メーカーによって基準が違う点にも注意してください。
2. バッテリーの種類(AGM・ISS・リチウム)に合うモードがあるか
アイドリングストップ車用(ISS)やAGMのバッテリーは、ふつうの液入りバッテリーとは充電に適した電圧が違います。
バッテリーの種類を選べない充電器では、AGM・ISSのバッテリーは約80%までの充電になると案内しているメーカーもあります。アイドリングストップ車に乗っている人は、ISSモードのある充電器を選ぶのが確実です。
リチウムバッテリーを充電したい人は、リチウム用のモードがあるかを必ず確認してください。

3. 車につないだまま充電でき、維持充電に切り替わるか
バッテリーを車から降ろすのは手間がかかります。多くの充電器は、バッテリーを車に積んだまま、ターミナルを外さずに充電できると公式に案内しています。
また、充電が終わったあと自動で維持充電に切り替わる機能があれば、あまり乗らない車でもつないでおくだけで満充電に近い状態を保てます。
4. つなぎ間違いへの保護機能がそろっているか
クリップを+と−逆につないだときに充電を始めない逆接続保護、クリップ同士が触れたときのショート(短絡)保護、つないだときの火花を防ぐ機能、本体が熱くなりすぎたときに止まる機能などが、公式に書かれているかを確認してください。
逆につないだことをランプや表示で知らせてくれる商品なら、初めてでも安心です。
5. 使う場所と、本体の大きさ・重さ
充電器は、コンセントの近くで使うのが前提です。屋内でだけ使うよう案内している商品もあれば、防じん・防水の等級IP65をうたう商品もあります(その場合も、電源プラグは防水ではないと案内しているメーカーがあります)。
大電流タイプは2kg近くになるものもあるので、置き場所や持ち運びも考えて選びましょう。
この記事の10選の選定基準
- メーカー公式で確認できる
対応するバッテリー・容量・充電電流・安全機能・使い方が、メーカーまたは日本の販売元の公式情報で確認できること - 全自動で、つなぎ間違いへの備えがある
自動で充電を進めて維持充電に切り替わり、逆接続やショートなどへの保護機能が公式に明記されていること - 性格の違う10台にする
「軽自動車向けの小型」「リチウムにも使える小型」「全自動の定番」「つないだままの維持充電」「防じん・防水で軽量」「バックアップ電源にもなる多機能」「大きなバッテリーにも使える10A」「早く充電できる15A」「全領域パルスでメンテナンス」「12V・24V両対応」と、選ぶ人に合わせて性格の違う10台にすること
おすすめのバッテリー充電器10選
10商品を比較表でチェック
| 商品名 | DRC-310 | GENIUS5 | MP-310 | XS7.0JP | No.2713 | No.2734 | GENIUS10 | MP-320 | OP-BC02R | DRC-1510 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応する電圧 | 12V・6V | 12V・6V | 12V | 12V | 12V | 12V | 12V・6V | 12V | 12V | 12V・24V |
| 対応するバッテリー | 開放型・シールド・AGM・ISS・リン酸鉄リチウム | 開放型・密閉型・ジェル・カルシウム・EFB・AGM・リチウム(BMS付き) | 開放型・密閉型・AGM・ISS(AGM・ISSは約80%の充電) | 12V鉛(開放型・EFB・カルシウム・MF・AGM・ゲル) | 開放型・密閉型・AGM・ディープサイクル・ISS・リン酸鉄リチウム | 開放型・シールド・AGM・ディープサイクル・ISS・リン酸鉄リチウム | 開放型・密閉型・ジェル・カルシウム・EFB・AGM・リチウム(BMS付き) | 開放型・密閉型・AGM・ISS | 12V鉛(開放型・MF・AGM・ジェル・ディープサイクル・ISS・HV補機など) | 開放型・シールド・AGM・ISS・リン酸鉄リチウム(12Vのみ) |
| 容量の目安(12V) | 2.3〜45Ah | 公式に記載なし(充電時間の目安表は20〜120Ah) | 4〜72Ah | 14〜150Ah | 15〜100Ah(5時間率) | 15〜100Ah(5時間率) | 公式に記載なし(充電時間の目安表は20〜230Ah) | 4〜140Ah | 8Ah〜(5時間率) | 30〜250Ah(24Vは30〜150Ah) |
| 充電電流 | 0.8A・1.5A・3A | 5A | 最大6.5A | 最大7.0A | 0.8A・5A・10A | 0.8A・2A・6A・10A | 10A | AUTO・2A・10A・15A | 2A・6A・10A・12A・15A | 4A・7A・10A・15A・25A(25Aは12Vのみ) |
| 車につないだまま | 可(黒は車体アースへ) | クランプでの可否は公式に記載なし(別売コードでシガーソケットから可) | 可(取扱説明書に手順) | 可 | 可(ターミナルを外さずに) | 可(ターミナルを外さずに) | クランプでの可否は公式に記載なし(別売コードでシガーソケットから可) | 可(取扱説明書に手順) | 可(ターミナルの取り外し不要) | 可(黒は車体アースへ) |
| 充電完了後 | フロート充電(維持充電) | 自動で補充電して満充電をキープ | 維持充電(パルス) | メンテナンス充電で満充電を維持 | 維持充電 | 維持充電(Liモードを除く) | 自動で補充電して満充電をキープ | 維持充電(パルス) | 自動継続充電(補充電・再充電) | フロート充電(維持充電) |
| つなぎ間違いへの保護 | 逆接続・ショート・異常温度・異電圧、スパーク防止 | 逆端子接続などをエラーLEDで表示 | 逆接続・短絡・高温・電圧確認など | ショート・スパークを防ぐ設計 | 逆接続・出力短絡・過熱・入力過電流 | 逆接続・出力短絡・過熱・入力過電流 | 逆端子接続などをエラーLEDで表示 | 逆接続・短絡・高温・電圧確認など | 逆接続&誤接続・ショート・過充電・過熱、スパークレス | 逆接続・ショート・異常温度・異電圧、スパーク防止 |
| 重さ | 495g(IP65) | 680g | 約1.1kg | 800g(IP65) | 約750g(IP65) | 約1.1kg | 1,500g | 約1.4kg | 1,950g | 1,850g |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 7,480円~9,649円(税込)10月23日時点 | 15,400円(税込)10月23日時点 | 10,300円~15,244円(税込)10月23日時点 | 33,980円~34,800円(税込)10月23日時点 | 13,540円~17,200円(税込)10月23日時点 | 9,560円~12,577円(税込)10月23日時点 | 24,200円(税込)10月23日時点 | 12,590円~18,480円(税込)10月23日時点 | 24,990円~30,800円(税込)10月23日時点 | 28,710円~29,800円(税込)10月23日時点 |
| 向いている人 | 軽自動車・バイク | リチウムにも使いたい人 | 液入りバッテリーの普通車まで | あまり乗らない車の維持充電 | 軽さと防じん・防水を重視 | バッテリー交換も自分でする人 | 大きなバッテリー・複数台 | ISS車・大きめのバッテリー | バッテリーのメンテナンス重視 | トラックなど24V車も使う人 |
| 購入する | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安~最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。サイズ・容量・セット内容で価格が変わる商品は、幅が広くなります。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー公式の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。NOCOの仕様は日本の販売元(株式会社阿部商会)の公表値です。バッテリー容量の表し方(5時間率など)はメーカーごとに違うため、数字だけでの比較はできません(2026年10月時点)。
セルスター DRC-310
カー用品メーカー・セルスターの小型充電器です。本体495gで、防じん・防水はIP65。充電電流は0.8A・1.5A・3Aの3段階で、メーカーは3.0Aを軽自動車・小型自動車(20〜45Ah)の目安としています。
ノーマル・スノー・アイドリングストップ・リチウムのモードがあり、6Vの二輪車用バッテリーにも使えます。満充電になると、自動でフロート充電(維持充電)に移ります。
NOCO GENIUS5
ジャンプスターター「Boost」も手がけるバッテリー用品メーカー・NOCOのスマートバッテリーチャージャーです。日本の販売元・阿部商会が扱う第3世代は、電気用品安全法(PSE)の認証を受けた日本市場専用モデル。
6V・12Vの鉛バッテリーに加え、BMS付きのリチウムイオンバッテリーにも対応します。1Vまで電圧が下がったバッテリーも感知でき、劣化したバッテリー向けのリペアモードもあります。保証は3年です。
メルテック MP-310
カー用品メーカー・大自工業の「メルテックプラス」ブランドのウルトラパルス充電器です。つなぐと充電器がバッテリーを診断し、電圧が3〜8Vまで下がったバッテリーにはパルス充電をしてから通常の充電に移ります。
充電完了後はパルスによる維持充電。メーカーはオートバイ・軽自動車・普通自動車・小型農機を目安にしていて、ハイブリッド車は救援用端子から補機バッテリーを充電する手順が取扱説明書にあります。
CTEK XS7.0JP
バッテリー充電器メーカー・CTEK(シーテック)の、日本の正規輸入元・株式会社TCLが販売する国内正規品です。
特許取得の7ステップ充電で、つなぐだけでフルオート充電し、充電後はフロートメンテナンスとパルスメンテナンスで満充電を保ちます。販売元は、長期間動かさない車にはつないだままの充電を勧めています。防じん・防水はIP65、使用温度は−20〜+50℃、保証は2年です。
BAL No.2713 ALL CHARGER
カー用品メーカー・大橋産業(BAL)の12Vバッテリー専用充電器です。本体は防じん・防水のIP65で、重さは約750gの細長い形(電源プラグは防水ではないので、雨や雪がかかる場所では使わないよう案内しています)。
STD・AGM・ISS・DEEP・Li(リン酸鉄リチウム)のモードと、0.8A・5A・10Aの電流を選べます。電圧が大きく下がった鉛バッテリー向けのリバイブモードもあります。
BAL No.2734
同じく大橋産業(BAL)の、12Vバッテリー専用のDC12V 10A充電器です。5種類のバッテリーモードと0.8A〜10Aの電流を選べ、デジタル表示で電圧・電流・充電の進み具合(%)を確認できます。
バッテリー交換のときに車載機器のメモリーや設定を保つ「バックアップモード」を搭載。端子電圧が5〜11Vのバッテリーは、自動でパルスによる回復充電をしてから通常の充電に移ります。
NOCO GENIUS10
GENIUS5と同じシリーズの上位モデルで、最大10Aで充電できます。日本の販売元の充電時間の目安表では、12Vの100Ahで7時間、230Ahで17.3時間。
13.6V・10Aを常に送る「パワーサプライモード」を持ち、別売のケーブルと組み合わせてメモリーセーバーにも使えます(このモードの間はすべての安全機能が止まるので注意)。
販売元は、業務で使うならGENIUS10を勧めています。保証は3年です。
メルテック MP-320
MP-310と同じメルテックプラスのウルトラパルス充電器で、最大15Aで充電できる上位モデルです。STANDARD・AGM・ISSからバッテリーの種類を選んで充電でき、充電電流はAUTOのほか2A・10A・15Aを選べます。
気温10℃以下で使うWINTERモードもあり、メーカーの目安では140Ahのバッテリーを15Aで約7時間(50%放電時)で充電します。
オメガ・プロ OP-BC02R
輸入発売元・錦之堂のブランド「オメガプロ」の全自動充電器です。充電の始めから終わりまで、すべての段階でパルス充電を行うのが特長。
10V未満の過放電バッテリーを見つけると低い電流で回復させてから通常の充電に移り、劣化したバッテリー向けのリフレッシュ充電やメンテナンスモードもあります。
充電完了後は、電圧を見ながら補充電・再充電する自動継続充電に切り替わります。
セルスター DRC-1510
セルスターの12V・24Vの両方に使える充電器です。12Vは30〜250Ah、24Vは30〜150Ahのバッテリーに対応し、12Vは最大25Aで充電できます(24Vはノーマル・スノーモードのみ、4〜15A)。
12Vのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー用のモードや、バッテリー交換のときに使えるバックアップ電源、エンジン始動を補助するセルスタート出力(3秒・最大35A)も備えます。セルスタートはあくまで補助的な機能と案内されています。
迷ったらどれを選ぶ?

- 軽自動車やバイクに小さな1台なら
「セルスター DRC-310」 - リチウムバッテリーにも使いたいなら
6V・12V対応の「NOCO GENIUS5」 - 液入りバッテリーの普通車まで、つなぐだけで充電したいなら
「メルテック MP-310」 - あまり乗らない車をつないだまま維持したいなら
「CTEK XS7.0JP」 - 軽さと防じん・防水を重視するなら
約750gの「BAL No.2713 ALL CHARGER」 - バッテリー交換も自分でするなら
バックアップモード付きの「BAL No.2734」 - 大きなバッテリーや複数台の車なら
10Aの「NOCO GENIUS10」 - アイドリングストップ車・大きめのバッテリーを早く充電したいなら
15Aの「メルテック MP-320」 - バッテリーのメンテナンスを重視するなら
全領域パルス充電の「オメガ・プロ OP-BC02R」 - トラックなど24Vの車にも使うなら
12V・24V両対応の「セルスター DRC-1510」
選び方のポイント
まずバッテリー本体のラベルやカタログで「電圧」「容量(Ah)」「種類(液入り・AGM・ISSなど)」を確かめ、その3つがメーカーの対応範囲に入っている商品から選んでください。
充電電流の大きさより、バッテリーに合ったモードと容量で充電することが、バッテリーを長持ちさせる近道です。
整備士が教えるバッテリー充電器の正しい使い方
バッテリーは充電中に燃えやすいガスを出すことがあります。つなぐ順番と外す順番を守ることが、安全の基本です。細かい手順は商品ごとに違うので、必ず取扱説明書も確認してください。
ここでは、今回紹介したメーカーの取扱説明書に共通する流れをまとめます。

- 換気のよい、火の気のない場所で、エンジンを切る タバコや火の気がなく、風通しのよい場所で作業します。エンジンスイッチをOFFにし、車の電源をすべて切ります。液入り(開放型)のバッテリーは液の量を確かめ、少なければ補充してから充電します。端子が腐食していたら、ワイヤーブラシや紙やすりで磨いておきます。
- 電源プラグを抜いたまま、赤いクリップをバッテリーの+端子につなぐ クリップの付け外しは、充電器の電源プラグをコンセントから抜いた状態で行います。赤いクリップが、+端子以外の車の金属部分に触れないよう注意してください。
- 黒いクリップを−端子につなぐ メーカーによっては、−端子のかわりにバッテリーや燃料パイプから離れた車体の金属部分(ボディアース)やエンジンブロックにつなぐよう案内しています。燃料ホースや薄い鉄板にはつながないでください。クリップを軽く動かして、しっかり挟めているかも確かめます。
- 電源プラグをコンセントに差し込む +と−を逆につなぐと、多くの商品はランプや表示で知らせて充電を始めません。その場合はプラグを抜いてからつなぎ直します。
- バッテリーの種類と充電電流を選んで充電する モードを選べる商品は、バッテリーの種類(STANDARD・AGM・ISS・リチウムなど)と、容量に合った電流を選びます。充電中はエンジンをかけないでください。異常があってもすぐ気づけるよう、ときどき様子を確認します。
- 外すときは、電源プラグ→黒(−)→赤(+)の順 まず電源プラグをコンセントから抜き、黒いクリップ、赤いクリップの順で外します。電源プラグをコンセントにつないだままクリップを外すと、発火や爆発のおそれがあると案内しているメーカーもあります。
ハイブリッド車は、システムを起動するための補機バッテリーだけが充電の対象で、メインの駆動用バッテリーには充電できません。
メルテックは、エンジンルームにある救援用端子に赤いクリップ、未塗装の金属部に黒いクリップをつなぐ手順を示しています。BALは、充電中にハイブリッド車のIG ONやACCにしないよう案内しています。作業の前に、必ず車の取扱説明書を確認してください。
充電が終わらないときは、セキュリティなどの常時電源を疑う
車にセキュリティなど、常に電気を使う機器が付いていると、つないだまま充電しても充電完了にならないことがあります。BALは、その場合はバッテリーターミナルを外してバッテリー単独で充電するよう案内しています。
また、何時間たっても充電が終わらないときは、多くの充電器が安全のために自動で止まります(メルテック・BALは24時間、セルスター DRC-310は30時間)。止まったときは、バッテリーの劣化も疑って点検してもらってください。
つないだままにするときの注意
維持充電で長い間つないでおくときは、液入り(開放型)のバッテリーの液の量を定期的に確かめてください。
メルテックは、長く維持充電するときは1〜3か月に一度充電を止め、充電器を外してエンジンをかけるなどしてバッテリーの状態を確認するよう案内しています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの場合、BAL No.2734のLiモードは維持充電をせず、セルスター DRC-310のリチウムモードは満充電で充電を止めます。BALは、リチウムには補充電をしないよう注意しています。
長く乗らない車は、バッテリーと一緒にタイヤの空気圧も点検しておくと安心です。空気入れの選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの電動空気入れ10選」で紹介しています。
ドライブレコーダーの駐車監視を使っている車は、駐車中もバッテリーの電気を使うため、設定にも注意が必要です。くわしくは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのドライブレコーダー10選」で紹介しています。

バッテリー充電器に関するよくある質問
- バッテリーを車から降ろさずに充電できますか?
-
今回の10選の多くは、車に積んだまま、ターミナルを外さずに充電できると公式に案内しています。その場合も、エンジンスイッチを切り、充電中はエンジンをかけないでください。
オメガ・プロは、車に積んだまま充電するときはキーを抜くか、システムを起動させないよう案内しています。NOCOのGENIUSシリーズは、別売のコネクターを使えばシガーソケットから車載バッテリーを充電できます。 - 充電が終わったあとも、つないだままでいいですか?
-
今回の10選は、いずれも充電完了後に維持充電(補充電)に切り替わります。CTEKの販売元は、長期間動かさない車はつないだままの充電を勧めています。ただし、液入りのバッテリーは液の量を定期的に確かめてください。
メルテックは、長く維持充電するときは1〜3か月に一度止めてバッテリーの状態を確認するよう案内しています。 - アイドリングストップ車のバッテリーにも使えますか?
-
ISS(アイドリングストップ車用)のモードがある充電器を選んでください。今回の10選では、セルスター DRC-310・DRC-1510、BAL No.2713・No.2734、メルテック MP-320にISSモードがあり、オメガ・プロ OP-BC02Rもアイドリングストップ車用バッテリーに対応しています。
メルテック MP-310はISSにも使えますが、約80%までの充電になります。 - ハイブリッド車にも使えますか?
-
充電できるのは、システムを起動するための補機バッテリーだけです。メインの駆動用バッテリーには使えません。車によってつなぐ場所や手順が決まっていることがあるので、まず車の取扱説明書を確認してください。メルテックの取扱説明書には、救援用端子を使う手順が載っています。
- リチウムバッテリーも充電できますか?
-
リチウム用のモードがある充電器だけが使えます。今回の10選では、セルスター DRC-310・DRC-1510、BAL No.2713・No.2734がリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(BMS内蔵)に、NOCO GENIUS5・GENIUS10がBMS付きのリチウムイオンバッテリーに対応しています。
BALは、リチウム以外のモードでリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを充電するのは大変危険だと注意しています。 - トラック(24Vの車)にも使えますか?
-
今回の10選で24Vに使えるのは、12V・24Vの両方に対応したセルスター DRC-1510だけです。ほかの9商品は12V(一部は6Vも)専用なので、24Vの車には使わないでください。
- 充電にはどのくらい時間がかかりますか?
-
バッテリーの容量や放電の度合い、充電電流で大きく変わります。メーカーの目安では、メルテック MP-310は36Ahのバッテリーで約6時間(50%放電から)、CTEK XS7.0JPは50Ahで6時間(完全放電から約80%まで)です。
BALは、エンジンがかかる状態(約70%)になるまでの時間と満充電までの時間を分けて示しています。 - バッテリーが上がってしまい、すぐに車を動かしたいときは?
-
充電器はバッテリーを充電するのに時間がかかるため、すぐに動かしたいときはジャンプスターターやブースターケーブルでエンジンをかけるのが一般的です。
セルスター DRC-1510にはエンジン始動を助けるセルスタート出力がありますが、メーカーはあくまで補助的な機能としています。ジャンプスターターの選び方は「おすすめのジャンプスターター10選」で紹介しています。
まとめ|バッテリー充電器は「容量」と「バッテリーの種類」で選ぼう
バッテリー充電器選びで大切なのは、自分のバッテリーの電圧と容量が対応範囲に入っているかと、AGM・ISS・リチウムなど、バッテリーの種類に合うモードがあるかです。
正しい順番でつなぎ、ときどき充電しておけば、久しぶりに乗る日も慌てずに済みます。充電してもすぐに弱るようなら、バッテリーの点検も忘れずに。
冬の前の点検の順番は「冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え」にまとめています。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
あまり乗らない車をつないだまま維持するなら
乗る機会が少ない車を、つないだままいい状態に保ちたい人
アイドリングストップ車やリチウムにも使える手頃な1台なら
バッテリー交換も自分でする人、充電の進み具合を数字で確かめたい人
トラックなど24Vの車にも使うなら
トラックや農機など24Vの車も扱う人、バッテリー交換のときのバックアップ電源もほしい人
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月21日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。
