
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの車載用の冷蔵冷凍庫10選

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夏のキャンプや釣り、車中泊の旅で、クーラーボックスの氷が半日で溶けてしまった。そんな経験から、車のシガーソケットで動く「車載用の冷蔵冷凍庫」を考える人が増えています。ただ、同じように見える箱でも、冷凍までできるものとできないもの、エンジンを止めても動くものと動かないもの、24V のトラックで使えるものと使えないものがあり、選び方を間違えると「冷えない」「車のバッテリーが上がった」となりかねません。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、冷やし方の違い、車のバッテリーを守る機能、電源の選び方を解説し、メーカーの公式サイト・仕様表・取扱説明書で仕様を確かめた性格の違うおすすめの10選をご紹介します。車内での置き方、エンジンを止めるときの注意、24V 車で使うときの決まりも、メーカーの公式情報に沿ってまとめました。

車で使える冷蔵庫って、クーラーボックスに電源が付いたものですよね?どれを選んでも同じくらい冷えるんですか?

そこが落とし穴なんだ。冷凍までできるコンプレッサー式と、冷凍できないペルチェ式があるし、車のバッテリーが弱ったら止まる機能の有無もばらばら。まずはこの2つを見てね。

冷やし方と、車のバッテリーを守る機能。ここ、ポイントです!

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- 冷凍までできるコンプレッサー式と、冷凍できないペルチェ式の違い
- 車のバッテリーを守る機能(止まる電圧)と、シガーソケットの上限(120W)
- 公式の仕様で比べた、性格の違うおすすめの10選と比較表
- 水平・固定・すき間の置き方、エンジンを止めるときの注意、24V 車での使い方
整備士が選ぶ3台|迷ったらこの中から
はじめての1台で、冷凍まで手頃に始めたいなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア4.20/ 5
20L で −20℃まで冷やせて、家のコンセントと車の12V・24V で使える。車のバッテリーを守る機能は3段階で、止まる電圧(H:12V 車で 11.2V 以下)まで取扱説明書に書かれ、車では H にするよう案内している。バッテリー運転はないので、エンジンを止める前にプラグを抜いて使う。
アイリスオーヤマ ポータブル冷蔵冷凍庫 20L IPD-2B-Wの詳しい紹介を見る
車中泊で、エンジンを止めても長く冷やしたいなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア4.45/ 5
別売の298Wh バッテリーで最長43時間(外気25℃・4℃設定の概算値)。バッテリーを付けていれば、車のバッテリーの電圧が下がっても止まらずバッテリーからの給電に切り替わる。止まる電圧は3段階で公表、保証は2年。35L は1室で、冷蔵と冷凍は切り替えて使う。
EcoFlow GLACIER Classic 35Lの詳しい紹介を見る
仕事の車で毎日、たくさん冷やしたいなら
MECHAPICK SCOREメカピックスコア3.25/ 5
振動型のコンプレッサーで、公式は「振動に強く よく冷える」。32L に 350ml 缶が45本入り、バッテリーモニター機能付き。24V 車でもバッテリーへの直接配線で使え、補修用性能部品は製造打ち切り後9年保有。止まる電圧と保証期間は公式に記載がない。
ENGEL ポータブル冷凍冷蔵庫 32L デジタルモデル MT35F-Pの詳しい紹介を見る
※3台は、使う場面ごとに選びました。点数がいちばん高いのは EcoFlow の2本とアイリスオーヤマ IPD-B2A-W(同点)です。迷ったときの1台には、−20℃まで冷やせて止まる電圧も公表し、手頃なアイリスオーヤマ IPD-2B-W を選びました。車中泊には、バッテリー運転の時間がいちばん長い EcoFlow GLACIER Classic 35L を選んでいます。仕事で毎日使う人には、点数は標準ですが、振動に強いコンプレッサーと24V 車への対応、補修用部品の保有期間を理由に ENGEL MT35F-P を選びました(点数が低いのは、止まる電圧と保証期間が公式に書かれていないためです)。
車載用の冷蔵冷凍庫とは?2つの冷やし方と3つの電源
クーラーボックスとの違い:電気で冷やし続ける
車載用の冷蔵冷凍庫は、車のシガーソケット(アクセサリーソケット)や家のコンセントから電気をとって、箱の中を冷やし続ける持ち運び用の冷蔵庫です。保冷剤や氷で冷やすクーラーボックスと違い、電源がつながっているあいだは設定した温度を保ちます。ただし、メーカーはどれも「あらかじめ冷えたもの(温めたもの)を入れる」ように案内しています。アイリスオーヤマの取扱説明書は、短時間で食品を冷やすことはできないとしています。
冷やすだけでなく、温める(保温)こともできる「冷温庫」もあります。この記事の10本では、山善・マキタ・HiKOKI・ツインバードの4本が保温もできます。
冷やし方は2種類:コンプレッサー式とペルチェ式
- コンプレッサー式 家の冷蔵庫と同じく、冷媒のガスを圧縮して冷やす方式です。この記事の9本がこの方式で、公式の最低温度は −18〜−20℃。冷凍食品やアイスも保存できます。ENGEL は、独自の振動型のコンプレッサー(公式は「スイングモータ」)を使い、カタログで「振動に強く よく冷える」としています。
- ペルチェ式(電子冷却) 電気を流すと片側が冷える部品(ペルチェ素子)で冷やす方式です。ツインバードの公式ストアは「ノンフロンのペルチェ式」と紹介しています。構造がシンプルで軽い一方、HR-EB07 の保冷の温度は 3℃±3℃(周囲25℃のとき)までで、取扱説明書は「アイスクリーム・冷凍食品・生鮮食品は保存しないでください」としています。冷凍はできません。

電源は3つの型:車と家だけ/専用バッテリー/電動工具のバッテリー
どの商品も、車のシガーソケット(DC12V。多くは24V も)と家のコンセント(AC100V)で動きます。違うのは、車のエンジンを止めたあとにも動かせるかです。
- 車と家の電源だけ(アイリスオーヤマ IPD-2B-W・ENGEL の2本・ツインバード) 電源がつながっていないと冷えません。
- 専用のバッテリーでも動く(アイリスオーヤマ IPD-B2A-W はバッテリー1個付き、山善・EcoFlow の2本は別売) 車から降ろしても、エンジンを止めても冷やせます。
- 電動工具のバッテリーで動く(マキタ CW004GZ・HiKOKI UL18DC) 同じメーカーの電動工具のバッテリーをそのまま使えます。マキタはバッテリと充電器が別売、HiKOKI の (WMBZ) は電池1個付き(充電器は別売)です。
この記事で扱うこと:車の中で冷やす・凍らせる
この記事は、車中泊・キャンプ・釣り・仕事の移動で、車の中で飲み物や食べ物を冷やしたい・凍らせたい人のための記事です。冷蔵庫をポータブル電源で動かしたい人は、電源側の容量と出力の選び方を「おすすめのポータブル電源10選」で解説しています。冬の車内で暖をとる12V の用品は「おすすめの車用電気毛布・シートヒーター10選」で紹介しています。寝床づくりは「おすすめの車中泊マット10選」で紹介しています。
整備士が教える車載用の冷蔵冷凍庫の選び方 5つのポイント

車中泊のとき、エンジンを止めて寝ても冷蔵庫はつけたままでいいんですか?

シガーソケットにつないだままだと、車のバッテリーが上がるおそれがあるんだ。電圧が下がると止まる機能があるか、エンジンを止めても使えるバッテリー付きかを見て選んでね。

冷蔵庫のせいで、朝エンジンがかからないなんて困ります!
1. 冷凍したいならコンプレッサー式(ペルチェ式は冷凍できない)
アイスや冷凍食品を運びたい、釣った魚を凍らせて持ち帰りたいなら、コンプレッサー式を選びます。この記事の9本は、公式の最低温度が −18℃(ENGEL・山善・マキタ・HiKOKI)か −20℃(アイリスオーヤマ・EcoFlow)です。
飲み物を冷やしておければ十分なら、ペルチェ式も候補になります。ツインバード HR-EB07 は約6.1kg と軽く、保冷(15℃・5℃・3℃の3段階)と保温(60℃)を切り替えられます。ただし冷凍はできず、取扱説明書は「保冷中で周囲温度が5℃以下になるとき」は、びんなど割れやすいものを入れないよう注意しています(中身が凍って割れることがあるため)。
2. 車のバッテリーを守る機能(止まる電圧の公表)を確かめる
車のバッテリーを守る機能は、シガーソケットから電気をとっているとき、車のバッテリーの電圧が下がったら冷蔵庫を自動で止めるしくみです。アイリスオーヤマ・山善・EcoFlow は、止まる電圧と動き出す電圧を段階ごとに取扱説明書で公表しています。たとえばアイリスオーヤマ IPD-2B は、初期設定の H(高)で、12V 車なら 11.2V 以下で止まり、12.5V 以上で動き出します。
- 段階と電圧を公表 アイリスオーヤマ(3段階・初期設定 H)、山善(3段階)、EcoFlow(3段階・初期設定「中」)
- 機能はあるが、電圧は公表なし ENGEL MT35F-P(「バッテリーモニター機能付き」)、マキタ(Lo/Hi の2段階)
- 公式に記載なし ENGEL MT17F、HiKOKI UL18DC。ツインバードは取扱説明書で「カー電源で使用中は、エンジンを止める前に電源プラグを抜いてください」としています
段階を選べる商品は、車では高い段階にするのが基本です。アイリスオーヤマは「車のシガーソケットでの使用時は、保護レベルを H にしてください」とし、電圧が下がって止まったときに M や L に下げると、運転は続けられるが車のエンジンが始動できなくなるおそれがあるとしています。EcoFlow も、エンジンがかからなくなるのを防ぐため「中」か「高」をすすめています。

3. 電源:シガーソケットの上限(120W)と、家の AC・バッテリー運転
車のシガーソケットには、使える電気の上限があります。トヨタの取扱書(ヤリス)は、アクセサリーソケットを「DC12V/10A(消費電力120W)未満の電気製品を使用するときの電源」としていて、「エンジンが停止した状態でアクセサリーソケットを長時間使用しないでください」と注意しています。消費電力を公表している9本は、DC12V で 2.5A(ENGEL MT17F)〜100W(EcoFlow のシガー入力の上限)で、いずれも 120W 未満です(HiKOKI は消費電力が公式に記載なし)。
ただし、冷蔵庫は動き出す瞬間に大きな電流が流れます。ENGEL の Q&A は、起動の瞬間は通常の約3倍から5倍の電流になるとしています。シガーソケットの分配器(タコ足)や延長コードは使わず、車のシガーソケットに直接、奥まで差し込むのが各メーカーに共通する決まりです(詳しくは使い方の節で)。
エンジンを止めたあとも冷やしたいなら、バッテリーでも動く商品を選びます。公式の運転時間の目安は、アイリスオーヤマ IPD-B2A-W(付属のバッテリー1個)が 5℃設定で約14.5時間、EcoFlow GLACIER Classic 35L(別売の298Wh バッテリー)が最長43時間(外気25℃・4℃設定)、マキタ CW004GZ(別売の BL4080F を2本)が 5℃設定で約48時間(外気30℃)などです。測る条件がメーカーごとに違うので、数字は同じ条件のものどうしで比べてください。
4. 容量と重さ:何をどれだけ入れるか、2室に分けたいか
容量は、この記事の10本で 13〜45L。ENGEL の Q&A によると、15L の MT17F には 350ml 缶が23本、32L の MT35F-P には45本入ります。EcoFlow は、35L に 330ml 缶が最大58本、45L に72本としています。
容量が大きいほど重くなり、ENGEL MT35F-P は21kg、EcoFlow GLACIER Classic 45L は約23.2kg です。EcoFlow の取扱説明書は、運ぶときは2人以上で、としています。車から降ろす機会が多いなら、キャスター付き(山善・HiKOKI・ツインバード)や、重さに対して容量の大きい商品が扱いやすくなります。
冷蔵と冷凍を同時に使いたいなら、庫内を2つに分けられる商品(EcoFlow 45L・マキタ・HiKOKI)を選びます。EcoFlow の35L は1室で、冷蔵と冷凍を切り替えて使います。
5. 保証期間と、修理の窓口
保証期間は、EcoFlow が2年、アイリスオーヤマ・山善・ツインバードが1年です(公式サイト・取扱説明書)。ENGEL・マキタ・HiKOKI は、公式の製品ページに保証期間の記載がありません。ENGEL の Q&A は、保証期間内に正常な使い方で故障した場合は無償修理で、全国の代理店・特約店が対応するとしています。また、冷蔵庫の補修用性能部品の最低保有期間を製造打ち切り後9年としています(アイリスオーヤマも9年、山善・ツインバードは6年)。
コンプレッサー式の冷蔵庫は、壊れたときに自分では直せません。買う前に、保証書の受け取り方と修理の窓口を確かめておきましょう。
この記事の10選の選定基準
- メーカーの公式情報で仕様を確かめられる
冷やし方・温度・容量・重さ・電源・車のバッテリーを守る機能・保証が、メーカーの公式サイト、仕様表、取扱説明書、または公式ストアで確認できること(書かれていない項目は「公式に記載なし」と明記)。日本の公式サイトが確かめられない海外ブランド、アプリ(電波)付きで総務省の技適の検索で型番を確かめられなかった商品は除いた - 冷やし方と電源の違う10本にする
コンプレッサー式9本とペルチェ式1本、車と家の電源だけで動く4本と、専用バッテリー・電動工具のバッテリーでも動く6本、2室に分けられる3本と、性格の違う10本にすること。車に作り付ける冷蔵庫・トラック専用品は除いた - 同じメーカーは2本まで
アイリスオーヤマ・ENGEL・EcoFlow は2本、山善・マキタ・HiKOKI・ツインバードは1本ずつ選んだ。Amazon と楽天市場の両方で、同じ型番の新品が販売されているものから選んだ
おすすめの車載用の冷蔵冷凍庫10選

10本を、5つの基準で点数にして比べました。まずはスコアの表と、「価格と点数で見る10商品」の図を見てみてください。
メカピックスコアの高い10商品
10商品を、冷やす力(最低温度)・車のバッテリーを守る機能・電源の選択肢・容量と重さ(L÷kg)・保証期間の5つの基準で点数にしました(5点満点)。スコアの高い順に並べています。商品名を押すと、その商品の紹介に移動します。価格や仕様で並べ替えたいときは、下の比較表のボタンを使ってください。
※スコアは、メーカー公式の仕様を、整備士が決めた5つの基準で点数にしたものです(実機のテストではありません)。スコアの付け方。楽天市場の価格は11月5日時点の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)、Amazonの価格は価格の下に書いた日時の時点の価格※です。
10商品の仕様を比較表でチェック
冷やし方・温度・容量・電源・車のバッテリーを守る機能・保証を、各メーカーの公式サイト・仕様表・取扱説明書・公式ストアで確かめた10本です。消費電力と運転時間は、メーカーごとに書き方と測る条件が違うので、各商品の紹介に原文のまま載せています。
| 商品 | スコア | 購入 | 冷やし方 | 温度(公式) | 容量 | 重さ(約) | 電源 | バッテリーでの運転 | 車のバッテリーの保護 | 24V 車 | 保証 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4.45 | コンプレッサー式 | −20〜20℃ | 約15L | 9kg(バッテリー込み10kg) | AC・DC12V/24V・バッテリー | 付属(5℃で約14.5時間) | 3段階・電圧を公表 | ○ | 1年 | バッテリー付きで手頃 | ||
| 4.45 | コンプレッサー式 | −20〜20℃ | 45L (2室時42L) | 約23.2kg | AC・DC12/24V・ソーラー・バッテリー | 別売(最長39時間) | 3段階・電圧を公表 | ○ | 2年 | 冷蔵と冷凍を同時に | ||
| 4.45 | コンプレッサー式 | −20〜20℃ | 35L(1室) | 約20.5kg | AC・DC12/24V・ソーラー・バッテリー | 別売(最長43時間) | 3段階・電圧を公表 | ○ | 2年 | 車中泊で長く冷やす | ||
| 4.20 | コンプレッサー式 | −20〜20℃ | 約20L | 10.0kg | AC・DC12V/24V | なし | 3段階・電圧を公表 | ○ | 1年 | 手頃に冷凍まで | ||
| 4.20 | コンプレッサー式 | −18〜20℃ 保温 25〜60℃ | 35L | 14.4kg | AC・DC12V/24V・バッテリー | 別売(2個で0℃設定 約7時間) | 3段階・電圧を公表 | ○ | 1年 | 大容量で保温も | ||
| 3.45 | コンプレッサ | −18〜60℃ | 29L(2部屋) | 20kg(バッテリ2本込み) | AC・DC12-24V・マキタのバッテリ | 別売(BL4080F×2 で約48時間) | Lo/Hi(電圧は公表なし) | ○ | 公式に記載なし | マキタの電池を活かす | ||
| 3.25 | 振動型コンプレッサー | 冷凍もできる (カタログの MT35F は −18℃) | 32L | 21kg | AC・DC12V/24V(24V は直接配線) | なし | バッテリーモニター(電圧は公表なし) | ○(直接配線) | 公式に記載なし | 仕事で毎日 | ||
| 3.15 | コンプレッサ | −18℃・−15〜60℃ | 18L(2部屋) | 14.2kg(電池を除く) | AC・DC12/24V・HiKOKI の電池 | 1個付属(5℃で約10時間) | 公式に記載なし | ○ | 公式に記載なし | 電池1個付きで始める | ||
| 2.65 | ペルチェ式(電子冷却) | 3℃±3℃〜15℃ 保温 60℃(冷凍不可) | 13L | 約6.1kg | AC・DC12V のみ | なし | 公式に記載なし | ×(12V 車専用) | 1年 | 軽くて保温も | ||
| 2.60 | 振動型コンプレッサー | −18℃まで(公式) | 15L | 16kg | AC・DC12V/24V(24V は直接配線) | なし | 公式に記載なし | ○(直接配線) | 公式に記載なし | 丈夫さ重視 |
※スコアは、メーカー公式の仕様を、整備士が決めた5つの基準で点数にしたものです(実機のテストではありません)。スコアの付け方。楽天市場の価格は11月5日時点の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)、Amazonの価格は価格の下に書いた日時の時点の価格※です。
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、いちばん安い価格〜いちばん高い価格を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。メーカーの公式価格は、ENGEL・ツインバードは税込、マキタ・HiKOKI は税別の希望小売価格(標準小売価格)、EcoFlow は公式ストアの通常価格です。マキタ CW004GZ はバッテリ・充電器が別売、HiKOKI UL18DC(WMBZ) は電池1個付き・充電器別売です。「24V 車」の ENGEL は、付属のシガーソケット用コードは使えず、バッテリーへの直接配線で使えます(2026年10月時点)。
価格と点数で見る10商品
写真の下の金額は、楽天市場の販売価格です(出品が複数あるときはいちばん安いもの)。写真を押すと、商品名・点数・購入先が下に出ます。黄色の輪は「整備士が選ぶ3台」です。
※縦はメカピックスコア(公式の仕様を基準どおりに点数にしたもの)、横は楽天市場の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)で、価格が変わると印の位置が変わる。マキタ CW004GZ はバッテリ・充電器が別売、HiKOKI UL18DC(WMBZ) は電池1個付きの価格。価格は楽天市場の販売価格(毎日更新)。図は記事のデータから自動で描いています。
アイリスオーヤマ 充電式ポータブル冷蔵冷凍庫 15L IPD-B2A-W
アイリスオーヤマの充電式ポータブル冷蔵冷凍庫(15L)は、専用バッテリー(15600mAh)が1個付いたコンプレッサー式です。取扱説明書の運転時間の目安は、−18℃設定で約5.5時間、5℃設定で約14.5時間。バッテリーの充電時間は約8時間です。エンジンを止めたあとや、車から降ろしてキャンプ場で使いたいときにも冷やせます。
温度設定は −20〜20℃、消費電力は MAX 45W/ECO 30W で、AC と DC12V/24V で使えます。車のバッテリーを守る機能は3段階(初期設定 H:12V 車で 11.1V 以下で停止・12.4V 以上で再開)。運転中に前後左右へ45°以上・4秒間傾くと止まる保護機能もあります。重さはバッテリーなしで9kg、バッテリー1個を付けて10kg。予備のバッテリー(RBL111156)は別売です。
- 冷やす力(最低温度)5
- 車のバッテリーを守る機能5
- 電源の選択肢5
- 容量と重さ(L÷kg)4
- 保証期間3
EcoFlow GLACIER Classic 45L
ポータブル電源で知られる EcoFlow(エコフロー)の冷蔵冷凍庫です。45L モデルは、付属の仕切り板で庫内を2つに分け、冷蔵と冷凍を同時に使えます(分けたときの容量は42L、2つの温度差は最大22℃)。温度は −20〜20℃。Wi-Fi・Bluetooth でつながるアプリから、温度の設定や記録の確認もできます(総務省の技適の検索で、型番 EF-GC-H-45 の登録を確認)。
電源は、家のコンセント(AC100-240V・最大95W)、シガーソケット(12/24V・最大8A・最大100W)、ソーラーパネル(別売の専用バッテリーを付けたとき)、別売の専用バッテリー(298Wh)。バッテリーでの連続運転は最長39時間です(外気25℃・4℃設定の概算値)。車のバッテリーを守る機能は3段階で、12V 車の停止電圧は低10.1V・中11.2V・高11.8V(初期設定は「中」)。専用バッテリーを付けていると、車のバッテリーの電圧が下がったときに止まらずバッテリーからの給電に切り替わります。重さは約23.2kg、保証は2年です。
- 冷やす力(最低温度)5
- 車のバッテリーを守る機能5
- 電源の選択肢4
- 容量と重さ(L÷kg)4
- 保証期間4
EcoFlow GLACIER Classic 35L
EcoFlow の GLACIER Classic の35L モデルです。公式は「24インチサイズのスーツケースと同程度の大きさ」で、SUV などの車内での使用に最適としています。庫内は1室で、冷蔵と冷凍を切り替えて使います(2室に分けられるのは45L・55L だけ。通販の商品名に「2室」と書かれた出品がありますが、公式では35L は1室です)。330ml 缶なら最大58本入ります。
別売の専用バッテリー(298Wh)を付けると、最長43時間のコードレス運転ができます(外気25℃・4℃設定の概算値)。車のバッテリーを守る機能は45L と同じ3段階で、専用バッテリーを付けていれば、車のバッテリーの電圧が下がっても止まらずにバッテリーからの給電に切り替わります。電源・アプリ(技適の検索で型番 EF-GC-H-35 の登録を確認)・保証(2年)も45L と同じで、重さは約20.5kg です。
- 冷やす力(最低温度)5
- 車のバッテリーを守る機能5
- 電源の選択肢4
- 容量と重さ(L÷kg)4
- 保証期間4
アイリスオーヤマ ポータブル冷蔵冷凍庫 20L IPD-2B-W
アイリスオーヤマのポータブル冷蔵冷凍庫(20L)は、−20〜20℃の温度設定ができるコンプレッサー式です。家のコンセント(AC アダプター)と、車のシガーソケット(12V/24V)の両方で使え、電源コード・AC アダプター・シガーソケット用コードが付いています。消費電力は MAX(急速モード)45W、ECO(節電モード)30W。スマホを充電できる USB ポート(5V・1A)もあります。
車のバッテリーを守る機能は3段階で、初期設定は H(12V 車で 11.2V 以下で停止・12.5V 以上で再開、24V 車で 24.3V 以下で停止)。取扱説明書は、車のシガーソケットでは H にするよう案内しています。重さは10.0kg。加温(保温)の機能はなく、使う場所の推奨温度は10〜32℃です。同じシリーズに 30L(IPD-3B-W・キャスター付き)と 40L(IPD-4B-W)もあります。
- 冷やす力(最低温度)5
- 車のバッテリーを守る機能5
- 電源の選択肢3
- 容量と重さ(L÷kg)5
- 保証期間3
山善 ELEIN バッテリー対応ポータブル保冷温庫 35L YFR-DC350
山善の「ELEIN(エレイン)」シリーズの、冷やすのも温めるのもできるポータブル保冷温庫(35L)です。冷却は −18〜20℃、保温は 25〜60℃ の範囲で設定でき、冬は温かい飲み物を運ぶのにも使えます。キャスターと折りたたみハンドル付きで、350ml 缶なら51本入ります。
電源は、家のコンセント(AC アダプター)、車のシガーソケット(DC12V/6.6A・DC24V/3.3A)、別売の専用バッテリー(18V 5Ah・YBD-5A)を最大2個。2個を付けたときの連続運転時間は、外気30℃で −18℃設定なら約3時間20分、0℃設定なら約7時間です(取扱説明書)。専用の充電器(YBC-3A)も別売ですが、本体に付けたまま AC アダプターやシガーソケットから充電もできます。車のバッテリーを守る機能は3段階(H:12V 車で 11.1V 以下で停止・12.4V 以上で再開)。定格消費電力は80W、重さは14.4kg(バッテリーを除く)です。
- 冷やす力(最低温度)4
- 車のバッテリーを守る機能5
- 電源の選択肢4
- 容量と重さ(L÷kg)5
- 保証期間3
マキタ 充電式保冷温庫 CW004GZ
電動工具のマキタの充電式保冷温庫(29L)です。40Vmax と 18V のどちらのバッテリでも動き、2本付けられます。庫内を仕切って左右で温度を変える「2部屋モード」があり、冷却はコンプレッサ、保温はワイヤヒータで −18〜60℃ を設定できます。バッテリ使用時は防水の保護等級 IPX4 です。
連続運転時間は、外気30℃・5℃設定・1部屋モードで、BL4080F を2本なら約48時間、BL1860B を2本なら約17時間(取扱説明書)。家のコンセント(AC アダプタ付属)と、車のシガーソケット(DC12-24V・コード付属)でも動きます。車のバッテリーを守る機能は Lo(初期設定)と Hi の2段階で、Hi は「シガーソケットが常時通電の自動車」向け。電圧の値は公表されていません。CW004GZ は本体のみで、バッテリと充電器は別売です。消費電力は80W、重さは BL4080F を2本付けて20kg。保証期間は公式に記載がありません。
- 冷やす力(最低温度)4
- 車のバッテリーを守る機能4
- 電源の選択肢4
- 容量と重さ(L÷kg)3
- 保証期間2
ENGEL ポータブル冷凍冷蔵庫 32L デジタルモデル MT35F-P
ENGEL のポータブル M シリーズの32L デジタルモデルです。温度をデジタルで表示して管理でき、公式は「冷凍もできるプロユース」「バッテリーモニター機能付き」としています。止まる電圧の値は公表されていませんが、車のバッテリーを守る機能があることは公式で確かめられます。350ml 缶なら45本、2L のペットボトルなら6本入ります(Q&A)。
電源は AC100V と DC12V/24V の共通で、定格消費電力は AC100V で42W、DC12V で2.6A、DC24V で1.4A。MT17F と同じく、24V で使うときはバッテリーに直接配線します。重さは21kg。最低温度は詳細ページに記載がなく、2023年9月のカタログでは同じ32L の MT35F が −18℃です。保証期間は公式の製品ページに記載がありません。
- 冷やす力(最低温度)4
- 車のバッテリーを守る機能4
- 電源の選択肢3
- 容量と重さ(L÷kg)3
- 保証期間2
HiKOKI コードレス冷温庫 UL18DC(WMBZ)
電動工具の HiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫(18L)です。公式は「コンパクトカーにも収納しやすいサイズ感」としています。付属の仕切板で8L と8L の2部屋に分けられ、2部屋の温度差は最大60℃(0℃の冷蔵と60℃の保温を同時に)。設定温度は −18℃と、−15〜60℃(5℃単位)です。
(WMBZ) はサンドベージュの色で、マルチボルト蓄電池(BSL36B18X)が1個付属します(急速充電器は別売)。電池1個での運転時間は、外気30℃・1部屋・5℃設定で約10時間(2個なら約20時間)。電池は本体に付けたまま、コンセントや車から充電できます。電池から12V(10A・120W)を取り出せる出力ソケットや USB(Type-C・Type-A)も付いています。車載電源は DC12/24V。重さは電池を除いて14.2kg、防水の保護等級は IPX4 です。消費電力・車のバッテリーを守る機能・保証期間は、公式の製品ページに記載がありません。
- 冷やす力(最低温度)4
- 車のバッテリーを守る機能2
- 電源の選択肢5
- 容量と重さ(L÷kg)3
- 保証期間2
ツインバード 2電源式ポータブル電子適温ボックス HR-EB07
ツインバードの2電源式ポータブル電子適温ボックス(13L)は、ペルチェ式(電子冷却方式)の保冷保温庫です。保冷は 15℃・5℃・3℃(周囲25℃のとき、3℃±3℃)の3段階と、保温60℃を切り替えられます。冷凍はできず、取扱説明書は「アイスクリーム・冷凍食品・生鮮食品は保存しないでください」としています。500ml のペットボトルなら10本入り、縦置き・横置きのどちらでも使えて、キャスターと大型ハンドル付き。重さは約6.1kg と、この記事の10本でいちばん軽い数字です。
電源は AC100V と DC12V で、12V 車専用です。取扱説明書は「24V車では使用しないでください」(発火や故障の原因)、「カー電源で使用中は、エンジンを止める前に電源プラグを抜いてください」としています。車のバッテリーを守る機能は記載がありません。また、本製品は一般家庭用で、業務用には使わないよう書かれています。消費電力は DC12V で45W(3.75A)、保証は1年です。
- 冷やす力(最低温度)2
- 車のバッテリーを守る機能2
- 電源の選択肢2
- 容量と重さ(L÷kg)5
- 保証期間3
ENGEL ポータブル冷凍冷蔵庫 15L MT17F
ENGEL(エンゲル)は、澤藤電機が作る冷蔵庫のブランドで、カタログでは「安心と信頼の 日本老舗ブランド」としています。独自の振動型コンプレッサー(スイングモータ)を使い、「振動に強く よく冷える」が特長です。MT17F は15L のポータブル S シリーズで、公式は「マイナス18℃まで冷えるプロユース」としています。
電源は AC100V と DC12V/24V の共通で、定格消費電力は AC100V で42W、DC12V で2.5A、DC24V で1.3A。ただし、付属のシガーソケット用コードは24V のシガーソケットでは使えず、24V で使うときはバッテリーに直接配線します(Q&A)。車のバッテリーを守る機能と保証期間は、公式に記載がありません。重さは16kg と容量のわりに重めですが、補修用の性能部品は製造打ち切り後9年保有とされています。
- 冷やす力(最低温度)4
- 車のバッテリーを守る機能2
- 電源の選択肢3
- 容量と重さ(L÷kg)2
- 保証期間2
メカピックスコアの付け方
メカピックスコアは、メーカーが公式に公表している仕様だけを使い、整備士が決めた次の5つの基準で1〜5点を付け、重みをかけて平均したものです。実機を使ったテストの結果ではありません。点数は基準どおりに付け、取扱説明書の注意など整備士の判断は、記事の冒頭の「整備士が選ぶ3台」に理由ごと書いています。
| 基準 | 重み | 点数の決め方 |
|---|---|---|
| 冷やす力(最低温度) | 20% | 公式の最低温度:−20℃=5/−18℃=4(冷凍もできるが最低温度が詳細ページに無いものは、同じメーカーのカタログの同じ容量・同じ寸法の型の値で数える)/冷凍できない=2。保温ができるかは点にしない |
| 車のバッテリーを守る機能 | 25% | 車のバッテリーの電圧が下がると止まる機能:段階と止まる電圧の値を公表=5/機能はあるが値は公表なし=4/公式に記載なし=2 |
| 電源の選択肢 | 20% | DC12V/24V+AC+バッテリー運転(バッテリー付属)=5/同(バッテリー別売)=4/DC12V/24V+AC(バッテリー運転なし)=3/DC12V のみ+AC=2。24V がバッテリーへの直接配線のものも 24V 対応と数える |
| 容量と重さ(L÷kg) | 15% | 容量(L)÷重さ(kg):2.0以上=5/1.6以上=4/1.2以上=3/1.2未満=2。重さはバッテリーを除いた公式の値(バッテリー込みの値しか無いものはその値) |
| 保証期間 | 20% | 公式に書かれた保証期間:3年以上=5/2年=4/1年=3/公式に記載なし=2 |
※スコアは各メーカーの公式サイト・仕様表・取扱説明書・公式ストアに書かれた仕様(最低温度、車のバッテリーを守る機能、電源、容量と重さ、保証期間)だけで付けています(2026年10月時点)。消費電力(W・A・Wh の書き方がそろわない)と、バッテリーでの運転時間(外気温・設定温度・バッテリーの種類がメーカーで違う)は、点にしていません。
車や使い方に合わせて選ぶなら
冒頭の「整備士が選ぶ3台」は、メカピックスコアをもとに、迷ったときにまず選んでほしい3台です。ここでは、乗っている車や使い方がはっきり決まっている人向けに、10商品それぞれが合う人を並べています。
- エンジンを止めたあとも、数時間〜半日冷やしたいなら
アイリスオーヤマ IPD-B2A-Wバッテリーが1個付いた - 冷蔵と冷凍を、同時に別々の温度で使いたいなら
EcoFlow GLACIER Classic 45L2室に分けられる - 車中泊で、エンジンを止めても長く冷やしたいなら
EcoFlow GLACIER Classic 35L別売バッテリーで最長43時間 - はじめての1台で、冷凍まで手頃に始めたいなら
アイリスオーヤマ IPD-2B-W−20℃まで冷やせて、止まる電圧も公表している - 大きめの容量で、冬は保温にも使いたいなら
山善 YFR-DC350−18〜60℃の35L - マキタのバッテリを持っているなら
マキタ CW004GZ40Vmax・18V のどちらでも動く - 仕事の車で毎日、たくさん冷やしたいなら
ENGEL MT35F-P32L・バッテリーモニター付き - HiKOKI の電池を使っている、または電池付きで始めたいなら
HiKOKI UL18DC(WMBZ)電池1個付き - 冷凍は要らず、軽くて温めもできる1台がほしいなら
ツインバード HR-EB07約6.1kg のペルチェ式 - 振動の多い使い方でも、丈夫な冷凍庫を長く使いたいなら
ENGEL MT17F振動型コンプレッサー
選び方のポイント
まず、冷凍したいかどうかで冷やし方を決めます。冷凍するならコンプレッサー式、飲み物を冷やすだけならペルチェ式も候補です。次に、エンジンを止めたあとも冷やしたいかで、バッテリーでも動く商品かを決めます。
車のシガーソケットで使う時間が長い人ほど、車のバッテリーを守る機能が大事です。止まる電圧を公表している商品なら、車ではいちばん高い段階にして使いましょう。トラックなど24V 車の人は、24V で使えるかと、そのつなぎ方も確かめてください。
整備士が教える車載用の冷蔵冷凍庫の正しい使い方

荷室にぽんと置いて、シガーソケットに差せば終わりだと思っていました!

置き方にも決まりがあるよ。水平に置いて、動かないように固定して、まわりにすき間をあける。それから、エンジンを止める前にプラグを抜くのも忘れずにね。
置く場所:水平に置き、固定して、まわりにすき間をあける
コンプレッサー式の冷蔵庫は、水平な場所で使います。マキタは前後・左右に30°以上傾くと F1 のエラーで止まり(水平に置けば約3分後に使える)、山善・EcoFlow も30°が目安、アイリスオーヤマ IPD-B2A-W は45°以上・4秒間で止まります。
車内では、急発進や急ブレーキで動かないように固定します。マキタの取扱説明書は、ラゲッジスペースや後部座席の足元など安定した場所に置いて必ず固定し、座席の上に不安定な状態で置かないよう注意しています。アイリスオーヤマは、水平で安定していて運転のじゃまにならない場所に置くよう案内しています。
放熱のためのすき間も必要です。EcoFlow は4面すべてに 50mm 以上、ENGEL の Q&A は機械部の通気部分のまわりに最低10cm 程度のすき間を設けるよう書いています。荷物でまわりを埋めると冷えが悪くなります。

運んだ直後と、はじめて使うとき
冷蔵庫を横にして運んだあとは、すぐに電源を入れないようにします。アイリスオーヤマと山善の取扱説明書は、移動や運搬などで横向きにしたあとは、必ず水平にして6分以上たってから電源を入れるよう書いています(アイリスオーヤマは、一度抜いたプラグもすぐに差し込まず、6分以上待つよう案内)。EcoFlow は、使う前に2時間程度、平らな場所に置いておくよう案内しています。
アイリスオーヤマは、横倒しにしたまま長く置いたり保管したりしないよう注意しています。積むとき・しまうときは、立てた向きのまま扱いましょう。
エンジンを止めるとき:プラグを抜くか、バッテリーに切り替える
車のバッテリーは、エンジンがかかっているあいだに充電されます。アイリスオーヤマの取扱説明書は、車のシガーソケットで使うときは、エンジンを止める前に電源を切り、シガープラグを抜くよう書いています。エンジンがかかっていない状態で使うとバッテリー上がりの原因になり、エンジンを切っても電源の切れない車種では、放置するとバッテリー上がりの原因になるとしています。マキタの取扱説明書は、エンジンキーやエンジンスイッチが「ACC」の状態で使わないよう、また、車のバッテリーの容量が下がっているときはエンジンをかけた状態で使うよう書いています。
エンジンを止めても冷やしたいときは、専用バッテリー・電動工具のバッテリーでの運転に切り替えます。万一バッテリーが上がったときの始動のしかたは「ブースターケーブルのつなぎ方と順番」に、備えておく道具は「おすすめのジャンプスターター10選」にまとめています。
- 冷蔵庫は水平に置き、ベルトなどで固定する
- まわりに放熱のすき間をあける
- シガーソケットに直接、奥まで差し込む(分配器・延長コードは使わない)
- エンジンを止める前にプラグを抜くか、バッテリー運転に切り替える

炎天下の車内に置きっぱなしにしない
真夏の車内は、冷蔵庫にとっても厳しい環境です。ENGEL の Q&A は、真夏の車内はエアコンが効いていないと50℃を超えることもあるとして、そのような高温のときは冷蔵庫の電源を切り、車内の温度を30℃以下にしてから電源を入れ直すよう案内しています。周囲温度30℃以下での使用をすすめています。
アイリスオーヤマ・マキタ・EcoFlow・ツインバードも、炎天下の車内や直射日光の当たる場所で使わない・置かないよう書いています(山善は、高温な車内に長時間放置すると設定温度にならない場合があるとしています)。マキタは、炎天下の車内など高温の場所に放置すると火災の原因になるとし、ツインバードは「車のトランクの中では使わないでください」(高温となり故障の原因)としています。駐車するときは、冷蔵庫を車から降ろすか、日の当たらない場所を選びましょう。
24V 車(トラック)で使うとき
トラックなど24V の車で使うときは、24V に対応しているかと、どうつなぐかを確かめます。
- シガーソケットにそのまま使える アイリスオーヤマ(DC12V/24V)、山善(DC24V/3.3A)、EcoFlow(12/24V)、マキタ(DC12-24V)、HiKOKI(DC12/24V)。止まる電圧は24V 車用の値が別にあります(例:アイリスオーヤマの H は 24.3V 以下で停止)
- バッテリーに直接配線する ENGEL の MT17F・MT35F-P は DC24V に対応していますが、付属のシガーソケット用コードは24V のシガーソケットでは使えません。Q&A は、24V で使うときはバッテリーに直接配線するよう案内しています。配線は整備工場や販売店に相談しましょう
- 24V 車では使えない ツインバード HR-EB07 は12V 車専用で、取扱説明書は「24V車では使用しないでください」(発火や故障の原因)としています
車で使うときは、びんを入れない・子どもを近づけない
アイリスオーヤマの取扱説明書は、車内で使うときは、庫内にびんなど割れやすいものを入れないよう書いているよ。運転中に割れて、けがの原因になるおそれがあるんだ。ENGEL の Q&A も、びんは車の振動などで割れるおそれがあるので入れないよう案内しているよ。
マキタの取扱説明書は、小さなお子様やペットが本製品で遊ばないようにして、保管するときはお子様の手の届かない場所に、としているよ。閉じ込められて窒息するおそれがあるからなんだ。走行中にふたを開け閉めしないこと(アイリスオーヤマ)も守ってね。

車載用の冷蔵冷凍庫に関するよくある質問
- エンジンを止めても、シガーソケットにつないだまま使えますか?
-
おすすめしません。トヨタの取扱書(ヤリス)は、エンジンが停止した状態でアクセサリーソケットを長時間使用しないよう注意しています。アイリスオーヤマの取扱説明書も、エンジンを止める前に電源を切ってシガープラグを抜くよう書いています。エンジンを止めても冷やしたいなら、専用バッテリーや電動工具のバッテリーで動く商品を選び、バッテリー運転に切り替えましょう。
- ポータブル電源で動かせますか?
-
動かせる商品が多いですが、ポータブル電源の出力に注意します。ENGEL の Q&A は、ポータブル電源で使うなら最低でも200W 以上の定格出力が必要で、DC で供給するなら機器の定格出力が15A 以上必要としています。アイリスオーヤマは、ポータブル電源ではシガーソケット用コードでつなぐよう案内しています。電源側の選び方は「おすすめのポータブル電源10選」を参考にしてください。
- ペルチェ式の冷温庫で、冷凍はできますか?
-
できません。ペルチェ式(電子冷却方式)のツインバード HR-EB07 は、保冷の温度が 3℃±3℃(周囲25℃)までで、取扱説明書は「アイスクリーム・冷凍食品・生鮮食品は保存しないでください」としています。冷凍したいなら、コンプレッサー式を選びましょう。
- アイドリングストップ車で、冷蔵庫が止まってしまいます。
-
マキタの取扱説明書は、アイドリングストップ機能が付いた車では、車のバッテリーの電圧が下がって正常に動かないことがあるとして、アイドリングストップの機能を OFF にして使うことをすすめています。保護レベルを Hi にしているときは、Lo に変えて使うよう案内しています。ほかの商品も、車のバッテリーが弱っていると保護機能で止まることがあるので、バッテリーの状態を確かめてみましょう。
- シガーソケットの分配器(タコ足)につないでもいいですか?
-
つながないでください。ツインバードの取扱説明書は、カー電源で使うときは必ず DC プラグに接続し、タコ足配線にするとショートしたりバッテリーの容量を超えて過熱したりして火災になることがあるとしています。マキタも延長コードや分岐コードを使わないよう書き、ENGEL の Q&A は、市販のソケット分配器でつなぐとヒューズが切れる原因になることがあるとしています。
- 走行中に、ふたを開けて飲み物を取り出してもいいですか?
-
やめましょう。アイリスオーヤマの取扱説明書は、車内で使うときは走行中にふたの開け閉めをしないよう書いています(けがや庫内の物の破損の原因)。マキタも、自動車を運転中は本製品を操作しないよう注意しています。取り出すのは、車を安全な場所に止めてからにしましょう。
- 使わなくなった冷蔵庫は、どう処分すればいいですか?
-
家電リサイクル法の対象になっている商品は、粗大ごみには出せません。ENGEL の Q&A は、ENGEL の冷蔵庫は旧型式も含めて家電リサイクル対象製品で、処分には5,200円(税込)の家電リサイクル料金がかかるとしています。山善・ツインバード・HiKOKI も、家電リサイクル法の対象として案内しています。処分の方法は、各メーカーの案内と、お住まいの市区町村のルールで確かめてください。
- PSE マークは確かめたほうがいいですか?
-
確かめると安心です。電気用品安全法施行令では、AC アダプターのような直流電源装置は「特定電気用品」(ひし形の PSE マーク)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫(定められた条件のもの)は「特定電気用品以外の電気用品」(丸形の PSE マーク)に挙げられています。どの表示が付くかは製品の作りで変わるので、本体や AC アダプターの表示を確かめ、分からないときはメーカーに問い合わせましょう。
まとめ|車載用の冷蔵冷凍庫は「冷やし方」と「車のバッテリーを守る機能」で選ぼう
車載用の冷蔵冷凍庫選びで大切なのは、冷凍したいならコンプレッサー式を選び、車のバッテリーを守る機能(止まる電圧)を確かめることです。エンジンを止めたあとも冷やしたいなら、専用バッテリーや電動工具のバッテリーで動く商品を選びます。そのうえで、容量と重さ、2室に分けられるか、24V 車で使えるか、保証期間を比べましょう。
使うときは、水平に置いて固定し、まわりにすき間をあけて、シガーソケットに直接差し込みます。エンジンを止める前にはプラグを抜き、炎天下の車内には置きっぱなしにしないようにしましょう。ポータブル電源と組み合わせるなら「おすすめのポータブル電源10選」、車のバッテリーの補充電には「おすすめのバッテリー充電器10選」も参考にしてください。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
はじめての1台で、冷凍まで手頃に始めたいなら
はじめての1台で、冷凍まで手頃に始めたい人
車中泊で、エンジンを止めても長く冷やしたいなら
車中泊で、エンジンを止めても長く冷やし続けたい人
仕事の車で毎日、たくさん冷やしたいなら
仕事の車で毎日、たくさんの飲み物や食材を冷やしたい人
- 冷凍したいならコンプレッサー式、飲み物を冷やすだけならペルチェ式も候補
- 車のバッテリーを守る機能と、止まる電圧の公表を確かめる
- エンジンを止めても使いたいなら、バッテリーで動く商品を選ぶ
- 24V 車は、24V に対応しているかと、つなぎ方を確かめる
- 水平に置いて固定し、エンジンを止める前にプラグを抜く
車中泊に必要な用品をまとめて見たいときは、「車中泊の用品準備リスト」も参考にしてください。
※本記事の価格・商品情報は2026年10月31日時点のものです。最新の情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。仕様は各メーカーの公式サイト・仕様表・取扱説明書・公式ストア、車のアクセサリーソケットの上限はトヨタの取扱書、電気用品安全法は e-Gov 法令検索にもとづいています。商品の使い方は、必ず各商品の取扱説明書に従ってください。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年11月6日に確認しています(毎日自動で確認。楽天市場・Amazonの価格も毎日更新)。
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