
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのバッテリーテスター10選

寒い朝、セルモーターの回り方がいつもより重い気がする——。前にバッテリーを替えてから何年たったか思い出せない——。バッテリーは外から見ても弱り具合が分かりにくく、ある日突然エンジンがかからなくなることがあります。そんな不安を、自分の手で確かめられるのがバッテリーテスターです。
ただ、バッテリーテスターと呼ばれる道具には、電圧だけを見る小さなチェッカーから、エンジンをかける力(CCA)を測る診断機、結果を印刷できるもの、バッテリーにつけたままスマホで見守るものまであります。測れることも、使える車も、商品によってかなり違います。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、バッテリーテスターの選び方と、メーカーの公式情報で仕様を確かめられた性格の違うおすすめの10選をご紹介します。取扱説明書にもとづく正しい測り方と、結果の読み方もあわせて解説します。

バッテリーが弱っていないか自分で確かめたいけど、テスターって種類が多くて、どれを選べばいいか分からなくて…。

大丈夫だよ。何を知りたいかと、自分の車のバッテリーに対応しているかを見れば選べるよ。この記事で順番に説明するね。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- 電圧を見るチェッカー・CCAを測る診断機・プリンター内蔵・つけたまま見守るタイプの違い
- 知りたいこと・対応するバッテリー・12Vと24V・結果の見やすさ・記録から見る選び方
- 公式情報で仕様を確かめた、性格の違うおすすめの10選と比較表
- 取扱説明書にもとづく測り方と、「要充電」「要交換」と出たときの考え方
整備士が選ぶ3台|迷ったらこの中から
迷ったらこれ|アイドリングストップ車・ハイブリッド車の補機用まで、日本語の判定で
メカピックスコア 4.20/ 5
バッテリーの種類を「開放型」「ISS/EFB」「AGM」「HV」から選んで、40〜1200CCAのバッテリーを測れます。結果は「良好」「良好 要充電」「充電後再テスト」「不良要交換」の日本語で表示され、始動・充電のシステムテストもできます。IPX6の防水で、重さは約240g。自動車用の12V専用なので、24Vの車やバイクには使えません。
DHC-DS バッテリー&システムアナライザー DS4の詳しい紹介を見る
24Vの車の始動・充電も確かめたいなら
メカピックスコア 4.70/ 5
12Vのバッテリーを100〜2000CCAの範囲で測り、始動テストと充電テストは12V・24Vの両方の車でできます。2.4インチのカラー液晶に日本語で表示でき、逆極性の保護と火花の防止付き。ハイブリッド車の補機用バッテリーへの対応は公式に書かれていません。
TOPDON バッテリーテスター BT200の詳しい紹介を見る
国内のカー用品メーカーの診断機を選ぶなら
メカピックスコア 3.85/ 5
メルテック(大自工業)の12V専用の診断機で、劣化(CCA)・エンジンの始動能力・充電状態の3つを診断できます。取扱説明書の診断対象に、AGM・アイドリングストップ車用・ハイブリッド車用補機が挙がっています。結果は「OK」「LOW」「×」のランプと数字で表示します。結果を記録する機能は公式に記載がありません。
メルテック バッテリー診断機 ML-102の詳しい紹介を見る
※点数が高いストレート 15-153(4.50点)はプリンターで結果を残せるのが強みで、何台も点検するお店や会社向けです。DHC-DS DS5(4.25点)は車とバイクの両方を測りたい人向けで、車だけなら DS4 で足ります。TOPDON BT100(4.15点)は手頃ですが、公式の対応表に「アイドリングストップ車用」「ハイブリッド車の補機用」の記載がないため、この2つを取扱説明書に挙げている ML-102 を選びました。
バッテリーテスターとは?種類と違い
電圧だけでは、エンジンをかける力までは分からない
GSユアサは、12Vのバッテリーは「満充電状態では12.72V(気温20℃)」とし、電圧が低いときは「充電不足の可能性があります」と案内しています。電圧は、バッテリーがどれだけ充電されているかの目安になります。
一方で、寒い朝にエンジンをかける力は、電圧だけでは分かりません。この力を表すのがCCA(Cold Cranking Ampere)で、大作商事(DHC-DS)の取扱説明書は「低温時の始動性能を放電電流値で表示したもの」と説明しています。CCAを測れる診断機なら、バッテリーが弱ってきているかを、電圧だけのチェッカーより詳しく確かめられます。大橋産業(BAL)も、電圧のチェッカーの説明書で「本製品の表示は簡易的なものです」としています。
バッテリーテスターは4つのタイプ

電圧を見るチェッカーは、電圧の数字やランプで、充電の具合の目安を見るタイプです。シガーソケットに差すもの(メルテック ML-140)と、クリップでバッテリーにつなぐもの(BAL 1722)があります。
CCAを測る診断機は、バッテリーのCCAを測り、交換が必要かを判定するタイプです。多くは、エンジンをかけるときの電圧を見る「始動テスト」と、オルタネーター(発電機)が充電できているかを見る「充電テスト」もできます(メルテック ML-102・TOPDON・DHC-DS)。
プリンター内蔵の診断機は、測った結果をその場で紙に印刷できるタイプです(ストレート 15-153)。
つけたまま見守るタイプは、バッテリーに取り付けたままにして、電圧の変化から状態を見守ります。スマホのアプリに記録するもの(阿部商会 BLM1)と、バッテリーの交換と同時に付けてランプで寿命を知らせるもの(パナソニック LifeWINK)があります。
整備士が教えるバッテリーテスターの選び方 5つのポイント

電圧さえ測れれば、バッテリーが元気かどうか分かるんじゃないんですか?

電圧は充電の具合の目安なんだ。エンジンをかける力まで確かめたいなら、CCAを測れる診断機を選んでね。

知りたいことによって、選ぶタイプが変わるんですね!
1. 知りたいこと(電圧か、CCAか、始動・充電までか)
充電の具合をときどき確かめたいだけなら、電圧を見るチェッカーで足ります。この記事の10台では、ML-140 と BAL 1722 が電圧を見るタイプです。
バッテリーが弱ってきていないか、交換の時期かを知りたいなら、CCAを測る診断機を選びましょう。この記事の診断機(ML-102・BT100・BT200・DS4・DS5・15-153)は、どれも始動テストと充電テストもできるので、エンジンがかかりにくい原因がバッテリーなのか、充電側なのかを確かめる手がかりにもなります。
2. 自分の車のバッテリーに対応しているか
アイドリングストップ車やハイブリッド車には、専用のバッテリーが使われています。JAFは、バッテリーの寿命の目安を一般的なガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ車で2〜3年、ハイブリッド車・電気自動車の補機バッテリーで2〜5年程度としています。
診断機は、測る前にバッテリーの種類を選ぶものがほとんどです。アイドリングストップ車用(ISS・EFB)・AGM・ハイブリッド車の補機用に対応しているかを、公式の仕様で確かめてから選びましょう。この記事では、メルテック ML-102 と DHC-DS の DS4・DS5 の3台が、アイドリングストップ車用とハイブリッド車の補機用の両方への対応を公式に書いています。
3. 12V車だけか、24V車・バイクも測るか
乗用車のバッテリーは12Vです。トラックなど24Vの車も持っているなら、24Vの車で始動テスト・充電テストができるものを選びます(TOPDON BT200・DHC-DS DS5・ストレート 15-153)。なお、この3台も、バッテリーそのもののテストは12Vのバッテリーが対象です。
バイクのバッテリーも測りたいなら、バイク用を公式にうたう DHC-DS DS5(2輪車などは20〜300CCA・2.3〜30Ah)が向いています。ストレート 15-153 は「バイクへの使用には適していません」とされています。
4. 結果の見やすさ(日本語の良否表示・ランプ)
診断機の結果は、「良好」「要充電」「要交換」のような判定と、CCA・電圧などの数字で表示されます。DHC-DS の2台・TOPDON BT200・ストレート 15-153 は、日本語で表示できます。
メルテック ML-102 は「OK」「LOW」「×」のランプ、TOPDON BT100 は緑・黄・赤のランプで良否を知らせます。BT100 の取扱説明書は日本語版がありますが、本体の表示に日本語があるかは公式に記載がありません。
5. 記録を残すか、つけたまま見守るか
お店や会社で何台もの車を点検し、結果を残したいなら、プリンター内蔵のストレート 15-153 が便利です。TOPDON の2台は、最後に測った結果を見直せます。
乗る回数が少なく、知らない間にバッテリーが上がるのが心配なら、つけたまま見守るタイプも選べます。阿部商会 BLM1 はスマホに記録して異常を通知し、パナソニック LifeWINK は24時間診断して寿命をランプで知らせます。
この記事の10選の選定基準
- 公式で確認できる
測れること・対応するバッテリー・表示・大きさや重さが、メーカーの公式サイト・公式オンラインストア・取扱説明書で確認できること(書かれていない項目は「公式に記載なし」と明記) - 車のバッテリーに使える
車の12V(一部は24Vの始動・充電の診断も)の鉛バッテリーの状態を確かめる道具であること。乾電池用のチェッカー、電気の工事用のテスター(マルチメーター)、整備工場向けの高価な据え置き型は対象外 - 性格の違う10台にする
「シガーソケットの電圧計」「クリップの電圧チェッカー」「国内メーカーの診断機」「手頃な診断機」「カラー画面で24Vの始動・充電も」「ISS・HV補機対応」「バイクも測れる」「プリンター内蔵」「スマホで見守る」「交換と同時に付ける寿命判定」と、使う人に合わせて性格の違う10台にすること。同じメーカーは2台までにする
おすすめのバッテリーテスター10選

10台を、5つの基準で点数にして比べました。まずはスコアの表と、「価格と点数で見る10商品」の図を見てみてください。
10商品をスコアで比べる
10商品を、診断できること・対応する車・バッテリー・結果の分かりやすさ・記録・見守り・安全の仕組みの5つの基準で点数にしました(5点満点)。表の上のボタンで、安い順にも並べ替えられます。商品名を押すと、その商品の紹介に移動します。
※スコアは、メーカー公式の仕様を、整備士が決めた5つの基準で点数にしたものです(実機のテストではありません)。スコアの付け方。楽天市場の価格は10月24日時点の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)です。Amazonの価格は規約により表示していません。
価格と点数で見る10商品
写真の下の金額は、楽天市場の販売価格です(出品が複数あるときはいちばん安いもの)。写真を押すと、商品名・点数・購入先が下に出ます。黄色の輪は「整備士が選ぶ3台」です。
※縦はメカピックスコア(公式の仕様を基準どおりに点数にしたもの)、横は楽天市場の販売価格(出品が複数あるときはいちばん安いもの)で、価格が変わると毎日位置も変わる。価格は楽天市場の販売価格(毎日更新)。図は記事のデータから自動で描いています。
10商品の仕様を比較表でチェック
| 商品名 | ML-140 | 1722 | ML-102 | BT100 | BT200 | DS4 | DS5 ver2.0 | 15-153 | BLM1 | LifeWINK |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タイプ | シガーソケットに差す電圧計 | クリップでつなぐ電圧チェッカー | CCAを測る診断機 | CCAを測る診断機 | カラー画面の診断機 | CCAを測る診断機 | バイクも測れる診断機 | プリンター内蔵の診断機 | つけたまま見守るモニター | つけたまま見守るユニット |
| 測れること | 電圧 | 電圧の目安・オルタネーターの電圧 | CCA・始動能力・充電状態 | CCA・SOH・SOC・内部抵抗・始動・充電 | CCA・SOH・SOC・内部抵抗・始動・充電 | CCA・SOH・SOC・内部抵抗・始動・充電 | CCA・SOH・SOC・内部抵抗・始動・充電 | CCA・始動・充電 | 電圧の推移・始動時・充電の様子 | 寿命・充電不足・充電側の異常 |
| 12V・24V | 12V専用 | 12V専用 | 12V専用 | 12V | バッテリーは12V、始動・充電は12V・24V | 12V専用 | バッテリーは12V、始動・充電は12V・24V | 12V(24Vは始動・充電の診断) | 12Vのみ | 12V仕様車のみ |
| 対応するバッテリー | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 開放型・密閉型・AGM・ISS・HV補機 | 標準・AGM・ゲル・EFB | 標準・AGM・ゲル・EFB | 開放型・AGM・ISS・HV補機 | 標準・AGM・EFB・ISS・HV補機・バイク用 | 普通・AGM・GEL・EFB | 公式に記載なし | 標準車・ISS車ほか(HV・EVは対象外) |
| 結果の表示 | 電圧の数字 | ランプ(3段階×2) | ランプ(OK/LOW/×)と数字 | 液晶と3色のランプ | カラー液晶(日本語あり) | 日本語の良否判定 | 日本語の良否判定 | 日本語表示 | スマホのアプリ・異常を通知 | 5段階のランプ |
| 記録・見守り | 走行中も表示 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 最後の結果を見直せる | 最後の結果を見直せる | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 結果を印刷 | つけたまま記録・通知 | 24時間診断・内蔵メモリー |
| 重さ | 約60g | 95g | 約230g | 260g | 440g | 約240g | 約240g | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 約20g |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 2,518円~6,490円(税込)10月24日時点 | 1,154円~2,371円(税込)10月24日時点 | 8,771円~11,720円(税込)10月24日時点 | 3,003円~10,999円(税込)10月24日時点 | 8,599円~12,261円(税込)10月24日時点 | 15,950円(税込)10月24日時点 | 32,780円~45,770円(税込)10月24日時点 | 19,080円(税込)10月24日時点 | 9,460円~12,080円(税込)10月24日時点 | 2,280円~3,060円(税込)10月24日時点 |
| 向いている人 | 電圧をいつも見ておきたい人 | 電圧の目安を手軽に見たい人 | 国内メーカーの診断機がほしい人 | 手頃な価格でCCAを測りたい人 | 24Vの車もある人 | ISS車・HV車の補機用も測りたい人 | 車とバイクの両方を測りたい人 | 結果を紙で残したい人 | 乗る回数が少ない車の人 | バッテリー交換のついでに付けたい人 |
| 購入する | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! | Amazon\楽天ポイント4倍セール!/楽天市場\商品券4%還元!/Yahoo! |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安〜最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー・販売元の公式通販の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。
メルテック バッテリーチェッカー USBコンセント付 ML-140
メカピックスコア 1.95 / 5
- 診断できること1
- 対応する車・バッテリー1
- 結果の分かりやすさ2
- 記録・見守り3
- 安全の仕組み4
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、シガーソケットに差して電圧を表示するバッテリーチェッカーです。公式は「電圧チェックとUSB電源が同時に使える」としていて、USB(Type-A)の差し込み口が2つ(2.4A・1A)付いています。
差しておけば、走っている間もバッテリーの電圧を数字で見られます。測れるのは電圧だけで、CCAや交換の時期の判定はできません。DC12V専用で、本体は約60gです。
BAL バッテリー&オルタネーターチェッカー バッテリー直結タイプ 1722
メカピックスコア 2.15 / 5
- 診断できること2
- 対応する車・バッテリー1
- 結果の分かりやすさ3
- 記録・見守り2
- 安全の仕組み3
大橋産業(BAL)の、クリップでバッテリーにつなぎ、ランプで電圧の目安を見るチェッカーです。バッテリーの電圧は「12.6V FULL」「12.0V MID」「11.5V LOW」の3段階、エンジンをかけたあとのオルタネーター(発電機)の電圧は「13.2V」「14.5V」「15.5V OVER」の3段階で表示します。
本体は95gで、裏面にマグネットが付いています。DC12V車専用です。説明書は「本製品の表示は簡易的なものです」としていて、ハイブリッド車・アイドリングストップ車・充電制御車などでは、オルタネーターのランプが点灯しない場合があるとしています。
メルテック バッテリー診断機 ML-102
メカピックスコア 3.85 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー4
- 結果の分かりやすさ4
- 記録・見守り2
- 安全の仕組み3
メルテックの、CCAを測るバッテリー診断機です。公式は「バッテリーの劣化状態、エンジンの始動能力・オルタネーターの発電状態がわかる!」としていて、劣化・始動能力・充電状態の3つを診断できます。
取扱説明書の診断対象には、開放型・密閉型の鉛バッテリー、AGM、アイドリングストップ車用、ハイブリッド車用補機の12Vバッテリーが挙がっています。JIS(26A17〜245H52)やCCA(100〜2000)などの規格を選んで測り、結果は「OK」「LOW」「×」のランプとデジタルの数字で表示します。収納バッグ付きです。
TOPDON バッテリーテスター BT100
メカピックスコア 4.15 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー4
- 結果の分かりやすさ4
- 記録・見守り3
- 安全の仕組み4
車の診断機を多く手がける TOPDON の、手のひらサイズのCCA診断機です。12Vのバッテリーを100〜2000CCAの範囲で測り、健康状態(SOH)・充電状態(SOC)・内部抵抗・電圧などを表示します。始動テストと充電テストもできます。
結果は緑・黄・赤の3つのランプでも知らせ、取扱説明書は緑を「良い(容量>80%)」、黄を「再充電(容量50〜80%)」、赤を「交換(容量<50%)」としています。逆極性(つなぎ間違い)の保護付きで、重さは260g、保証は24か月です。日本語の取扱説明書がありますが、本体の表示に日本語があるかは公式に記載がありません。
TOPDON バッテリーテスター BT200
メカピックスコア 4.70 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー5
- 結果の分かりやすさ5
- 記録・見守り3
- 安全の仕組み5
TOPDON の、2.4インチのカラー液晶で結果を見られる診断機です。12Vのバッテリーを100〜2000CCAの範囲で測るほか、始動テストと充電テストは12Vと24Vの両方の車でできます。
表示の言語に日本語があり、CCA・SOH・SOC・内部抵抗・電圧などを表示します。取扱説明書は、逆極性(つなぎ間違い)の保護と火花を防ぐ仕組みがあるとしています。ケーブルは920mm、重さは440gで、最後に測った結果を見直せます。
DHC-DS バッテリー&システムアナライザー DS4
メカピックスコア 4.20 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー4
- 結果の分かりやすさ5
- 記録・見守り2
- 安全の仕組み4
バッテリーテスターを専門に扱う大作商事のブランド「DHC-DS」の、アイドリングストップ車・ハイブリッド車の補機用バッテリーにも対応した診断機です。バッテリーの種類は「開放型」「ISS/EFB」「AGM」「HV」から選びます。
結果は「良好」「良好 要充電」「充電後再テスト」「不良要交換」の日本語で表示され、本体の裏にJISとCCAの換算表が付いています。防水はIPX6、クランプは不意のショートを防ぐ絶縁フルカバーです。重さは約240gで、システムテスト(始動・充電の検査)もできます。測れるのは40〜1200CCAです。
DHC-DS バッテリー&システムアナライザー DS5 ver2.0
メカピックスコア 4.25 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー5
- 結果の分かりやすさ5
- 記録・見守り2
- 安全の仕組み3
DHC-DS の、車とバイクの両方のバッテリーを測れる診断機です。車は40〜2000CCA、バイクや水上バイクなどの2輪車用は20〜300CCA・2.3〜30Ahのバッテリーに対応し、車ではISS(アイドリングストップ)・HV補機・AGM・EFBなども選べます。
オルタネーター・システムの試験は12Vと24Vの車でできます。結果は日本語で表示され、内部抵抗も測れます。走った直後に測るときのためのバッテリー温度の設定もあり、防水はIPX6、重さは約240gです。
ストレート バッテリーテスタープリンター内蔵タイプ 15-153
メカピックスコア 4.50 / 5
- 診断できること5
- 対応する車・バッテリー4
- 結果の分かりやすさ5
- 記録・見守り5
- 安全の仕組み3
工具や整備用品を扱うストレートの、プリンターを内蔵したバッテリーテスターです。公式は「測定結果をプリントアウトする事ができる、プリンターを内蔵したバッテリーテスターです。日本語表示で操作も簡単です。」としています。
100〜2,000CCAの普通・AGM・GEL・EFBバッテリーに対応し、JIS・CCA・ENなど10の規格を選べます。「24Vの始動系統診断と充電システム診断も可能」です。ケーブルは約1mで、ロール紙2個(1個は本体に装着)と収納ケースが付きます。ロール紙は専用品(15-1531)を使います。バイクへの使用には適していません。
阿部商会 バッテリーライブモニター BLM1
メカピックスコア 3.10 / 5
- 診断できること2
- 対応する車・バッテリー1
- 結果の分かりやすさ4
- 記録・見守り5
- 安全の仕組み5
輸入車用品などを扱う阿部商会の、バッテリーにつけたままスマホで見守るモニターです。Bluetoothでスマホやタブレットとつながり、バッテリーの状態に異常があれば通知します。
エンジンの始動を自動で認識して、始動時の様子と始動後の充電の様子を記録し、過去の電圧の移り変わりもグラフと数字で確かめられます。短絡・逆接続の保護回路付きで、日本の技術基準適合証明(技適)を取っています。12Vのみの対応で、待機中に最大1mAの電気を使います。CCAは測りません。
パナソニック カーバッテリー寿命判定ユニット LifeWINK N-LW/P6
メカピックスコア 3.00 / 5
- 診断できること2
- 対応する車・バッテリー2
- 結果の分かりやすさ4
- 記録・見守り5
- 安全の仕組み3
パナソニックの、新品のバッテリーと同時に取り付けて寿命を見守るユニットです。取り付けたときの「エンジン始動直後の電圧」と「エンジン始動中の電圧」を覚えておき、24時間診断して、劣化の具合を5段階のランプで知らせます。充電不足や、車の充電側の異常も知らせます。
使えるのは12Vの標準車(充電制御車)・アイドリングストップ車・ディーゼル車・業務車で、電気自動車・ハイブリッド車・バッテリーを2個積んだ車などは対象外です。一度使うと、ほかのバッテリーや車には使えません。楽天市場でも「単品販売不可(バッテリーと同時購入)」とする店が多いので、バッテリーの交換と一緒に頼みましょう。
メカピックスコアの付け方
メカピックスコアは、メーカーが公式に公表している仕様だけを使い、整備士が決めた次の5つの基準で1〜5点を付け、重みをかけて平均したものです。実機を使ったテストの結果ではありません。点数は基準どおりに付け、取扱説明書の注意など整備士の判断は、記事の冒頭の「整備士が選ぶ3台」に理由ごと書いています。
| 基準 | 重み | 点数の決め方 |
|---|---|---|
| 診断できること | 30% | 公式に書かれた診断が、CCA(始動性能)の良否判定+始動テスト+充電(オルタネーター)テスト=5/CCAの良否判定+始動・充電のどちらか=4/CCAの良否判定だけ=3/CCAは測らず、電圧に加えて始動時や充電の電圧を見られる=2/電圧の表示だけ=1 |
| 対応する車・バッテリー | 20% | ①AGM ②アイドリングストップ車用(ISS)またはEFB ③ハイブリッド車の補機用 ④24V車の始動・充電テスト ⑤バイクのうち、公式に対応と書かれているのが4つ以上=5/3つ=4/2つ=3/1つ=2/どれも記載なし=1 |
| 結果の分かりやすさ | 20% | 日本語の文字で良否(良好・要充電・要交換など)を表示できる=5/ランプや記号の色で良否を表示、またはスマホのアプリで異常を通知=4/ランプで電圧の段階を表示=3/電圧の数字だけ=2 |
| 記録・見守り | 15% | 内蔵プリンターで結果を印刷できる、またはバッテリーにつけたまま常に診断・記録する=5/結果を本体に何件も記録、またはPC・別売のプリンターで残せる=4/最後の結果を見直せる、または走行中も電圧を表示し続ける=3/記録の記載なし=2 |
| 安全の仕組み | 15% | 公式に書かれた保護・安全の仕組み(逆接続の保護・短絡の保護・火花の防止・絶縁カバー付きのクランプ・ヒューズ)が2つ以上=5/1つ=4/記載なし=3 |
※対応する車・バッテリーは、公式サイト・取扱説明書に名前が書かれているものだけを数えています(「など」の先は数えていません)。BAL 1722 は、ハイブリッド車・アイドリングストップ車などではオルタネーターのランプが点灯しない場合があると公式にあるため、対応に数えていません。TOPDON の価格は直営店(楽天市場)の価格、阿部商会 BLM1 は直営店の価格で、点数には価格を入れていません。
車や使い方に合わせて選ぶなら
冒頭の「整備士が選ぶ3台」は、メカピックスコアをもとに、迷ったときにまず選んでほしい3台です。ここでは、乗っている車や使い方がはっきり決まっている人向けに、10商品それぞれが合う人を並べています。
- 走っている間も電圧を見ておきたいなら
メルテック ML-140 - 手軽に電圧の目安を見たいなら
BAL 1722 - 国内メーカーの診断機で始動能力まで見たいなら
メルテック ML-102 - 手頃な価格でCCAを測りたいなら
TOPDON BT100 - 24Vの車の始動・充電も確かめたいなら
TOPDON BT200 - アイドリングストップ車・ハイブリッド車の補機用を測りたいなら
DHC-DS DS4 - 車とバイクの両方を測りたいなら
DHC-DS DS5 - 結果を紙に印刷して残したいなら
ストレート 15-153 - 乗らない間のバッテリーをスマホで見守りたいなら
阿部商会 BLM1 - バッテリー交換と同時に寿命の見守りも付けたいなら
パナソニック LifeWINK
選び方のポイント
まず「電圧の目安で足りるか、CCAまで測りたいか」を決めてください。CCAを測るなら、自分の車のバッテリー(アイドリングストップ車用・AGM・ハイブリッド車の補機用など)に対応しているかを確かめ、24Vの車やバイクも測るか、結果を残したいかで絞り込むと選びやすくなります。
整備士が教える、バッテリーテスターの正しい使い方


測る前に、エンジンを止めて、ライトやエアコンも切っておくんですね。

そう!それと、測っている途中でクリップを外さないでね。火花が出ることがあって危ないんだ。
測る前に:エンジンを止めて電装品を切り、端子の汚れを落とす
メルテック ML-102・DHC-DS DS4・TOPDON BT100 の取扱説明書は、いずれもバッテリーを測る前に、エンジンを止めて、ライトやエアコンなどの電装品を切るよう書いています。ML-102 と DS4 は、ドアやトランクも閉めるよう案内しています。
バッテリーの端子にサビや汚れがあると、正しく測れません。ML-102 と DS4 は、汚れがあればブラシなどで掃除するよう書いています。バッテリーのまわりにはガスがたまることがあるので、風通しのよい場所で作業し、火気は近づけないでください。
- エンジンを止めて電装品を切る
- 端子の汚れをブラシで落とす
- 赤を+、黒を−につなぐ(順番は説明書どおり)
- 要充電と出たら充電して測り直す
クリップは赤を+、黒を−に。つなぐ順番は説明書どおりに
どのテスターも、赤いクリップをバッテリーの+端子に、黒いクリップを−端子につなぎます。つなぐ順番は商品によって書き方が違い、メルテック ML-102 は「ショート防止の為、初めにバッテリー-端子にバッテリークリップの黒をつなぎ、次にバッテリー+端子にバッテリークリップの赤をつなぎます」としています。使う商品の取扱説明書の順番に従いましょう。
ML-102 と DS4 は、測っている途中にクリップを外さないよう注意しています。外すときの火花で、バッテリーのまわりのガスに火がつくおそれがあるためです。指輪や腕時計など金属のアクセサリーは外し、保護メガネをかけると安心です。
充電した直後は、少し時間をおいてから測る
GSユアサは、「充電直後はバッテリーの端子電圧が見かけ上、上昇します。正確な電圧は充電後30分以上経過してから計測してください。」としています。充電器で充電した直後や、長く走った直後は、少し時間をおいてから測りましょう。
TOPDON の取扱説明書は、バッテリーが完全に充電されている場合は、電圧が通常の値に戻るまでヘッドライトを2〜3分点けてから測るよう書いています。充電器の選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのバッテリー充電器10選」で紹介しています。
始動テスト・充電テストは、説明書の指示でエンジンをかける
バッテリーそのものを測るときはエンジンを止めますが、始動テストと充電テストは、エンジンをかけて測ります。メルテック ML-102 の始動能力の診断は、画面の表示が出たらエンジンをかけ、そのときの電圧を測ります。充電状態の診断は、エンジンをかけた状態で、オルタネーターからの充電の電圧を測ります。
エンジンをかけるときは、手やケーブルをベルトやファンなどの回る部分に近づけないでください(ML-102 の取扱説明書)。
「要充電」「要交換」と出たら
「要充電」や「LOW」と出たら、まずバッテリーを充電してから測り直します。メルテック ML-102 の取扱説明書は、充電しても同じ「LOW」が出る場合は、バッテリーの交換をすすめています。
ただし、GSユアサは、テスターの判定結果は「テスター機器や点検時のバッテリー充電状態等の影響を受ける」としています。交換を決める前に、販売店や整備工場でも点検してもらうと確実です。JAFは、3年以上たったバッテリーは内部の劣化が進んでいる可能性が高いとし、カー用品店やガソリンスタンドで無料の点検をしている店もあると案内しています。
出先でエンジンがかからなくなったときの対処は、「ブースターケーブルのつなぎ方と順番|バッテリー上がりの救援を整備士が解説」と「ジャンプスターターの使い方|つなぐ順番と外す順番を整備士が解説」で解説しています。
測り終わったら、クリップは外してね
つないだままにしておくと、バッテリーが減ったり、テスターが壊れたりする原因になるよ。メルテック ML-102 の取扱説明書にも、使い終わったら車から取り外すように書いてあるよ。
つけたままにしてよいのは、阿部商会 BLM1 やパナソニック LifeWINK のような、見守り用として作られたものだけだよ。

バッテリーテスターに関するよくある質問
- バッテリーテスターで、交換の時期まで分かりますか?
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CCAを測る診断機なら、交換が必要かの目安が分かります。ただし、GSユアサは、テスターの判定結果は「テスター機器や点検時のバッテリー充電状態等の影響を受ける」としています。「要交換」と出たら、販売店や整備工場でも点検してもらうと確実です。
- 電圧だけを測るチェッカーでも十分ですか?
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充電の具合の目安を見るだけなら使えます。大橋産業(BAL)は自社の電圧チェッカーについて「本製品の表示は簡易的なものです」とし、正確に確かめる場合は市販のテスターなどを別途使うよう案内しています。エンジンをかける力(CCA)まで見たいなら、CCAを測る診断機を選びましょう。
- アイドリングストップ車やハイブリッド車でも使えますか?
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商品によって違います。メルテック ML-102 と DHC-DS の DS4・DS5 は、アイドリングストップ車用とハイブリッド車用補機の12Vバッテリーへの対応を公式に書いています。パナソニック LifeWINK はハイブリッド車・電気自動車には使えません。買う前に公式の対応表を確かめてください。
- 走った直後や充電した直後に測ってもいいですか?
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GSユアサは「正確な電圧は充電後30分以上経過してから計測してください」としています。走った直後や充電した直後は、少し時間をおいてから測りましょう。
- 自分のバッテリーのCCAはどこで分かりますか?
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TOPDON の取扱説明書は、バッテリーの種類とCCAの値はバッテリーのラベルを見るよう案内しています。メルテック ML-102 や DHC-DS DS4 のように、JISの型式(例:26A17など)を選んで測れる商品もあります。
- 24Vのトラックのバッテリーも測れますか?
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この記事の商品は、どれもバッテリーそのもののテストは12Vのバッテリーが対象です。TOPDON BT200・DHC-DS DS5・ストレート 15-153 は、24Vの車でも始動・充電の診断ができます。
まとめ|バッテリーテスターは「知りたいこと」と「対応するバッテリー」で選ぼう
バッテリーテスター選びで大切なのは、電圧の目安で足りるか、CCAまで測りたいかと、自分の車のバッテリーに対応しているかです。あわせて、24Vの車やバイクも測るか、結果の見やすさ、記録や見守りが必要かを比べると、自分に合う1台が見つかります。
測るときは、エンジンを止めて電装品を切り、赤を+・黒を−に、説明書の順番でつなぎましょう。冬の前の点検の順番は「冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え」に、もしものときに積んでおく道具は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのジャンプスターター10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのブースターケーブル10選」にまとめています。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
アイドリングストップ車・ハイブリッド車の補機用を測りたいなら
アイドリングストップ車やハイブリッド車の補機用バッテリーを、日本語の判定で測りたい人
24Vの車の始動・充電も確かめたいなら
24Vの車の始動・充電も確かめたい人、カラー画面で見たい人
国内メーカーの診断機で始動能力まで見たいなら
国内のカー用品メーカーの診断機で、アイドリングストップ車用まで測りたい人
- 電圧の目安で足りるか、CCAまで測りたいかを決める
- 自分の車のバッテリー(ISS・AGM・HV補機)に対応しているかを確かめる
- 測る前にエンジンを止め、赤を+・黒を−に説明書の順番でつなぐ
- 「要充電」と出たら充電して測り直し、交換は販売店や整備工場でも確かめる
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカー・販売元の公式サイトをご確認ください。測り方は、各商品の取扱説明書とGSユアサ・JAFの案内(2026年10月時点)にもとづいています。
