
冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え

寒くなってくると、店には「朝エンジンがかからない」「スタッドレスはいつ替えればいい?」という相談が増えてきます。冬のトラブルは、雪が降ってから慌てても間に合わないものがほとんどです。バッテリーもタイヤも、寒さが本格的になる前に確かめておくのがいちばんの近道です。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、冬の前に点検する順番(バッテリー→タイヤ→ワイパー・ガラス→積んでおく備え)に沿って、確かめることと用意するものをチェックリストにまとめます。項目ごとに、くわしい解説記事と、整備士が選んだ商品の記事へ案内します。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- 冬の前に点検する4つの順番と、その理由
- バッテリー:寒い朝にかからなくなる前に確かめること
- タイヤ:冬用タイヤ・チェーン・空気圧の準備
- ワイパー・ガラス:雪用ワイパー・冬用のウォッシャー液・凍結対策
- 積んでおく備え:立ち往生したときに困らない道具
冬の準備は「バッテリー→タイヤ→ワイパー・ガラス→積んでおく備え」の順に
整備士が冬の前の点検でまず見るのは、「動けなくなる原因」です。エンジンがかからなければ出かけられず、タイヤが雪道に合っていなければ走れません(止まれません)。その次が、雪や霜で前が見えなくなるのを防ぐ視界の準備。最後に、それでも雪で動けなくなったときのための「積んでおく備え」です。
この順に1つずつ確かめれば、抜けや二度手間がありません。

| 順番 | 確かめること | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 1. バッテリー | 寒い朝のセルの回り方・使用年数・充電 | ブースターケーブルのつなぎ方と順番|バッテリー上がりの救援を整備士が解説 |
| 2. タイヤ | 冬用タイヤの溝・製造年・空気圧、チェーンの携行 | スタッドレスタイヤの選び方と銘柄の比較|サイズ・製造年の見方を整備士が解説 |
| 3. ワイパー・ガラス | 雪用ワイパー・冬用のウォッシャー液・凍結対策 | フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方 |
| 4. 積んでおく備え | スノーブラシ・スコップ・防寒用品など | この記事の「積んでおく備え」 |
1. バッテリー|寒い朝に「かからない」を防ぐ
JAFのロードサービスで、出動理由がいちばん多いトラブルがバッテリー上がりです(2025年度は全国で997,116件・出動理由全体の43.17%)。年末年始(2025年12月27日〜2026年1月5日)に限っても、四輪・一般道路の出動理由の1位は過放電バッテリー(バッテリー上がり)の34,830件・42.84%でした。
冬に多いのには理由があります。バッテリーメーカーのGSユアサは、電解液の温度が25℃のときの容量を100%とすると、0〜10℃では80〜90%まで減ってしまうと説明しています。さらに、エンジンの始動に必要な電気は夏の約90〜120Aに対して冬は約150〜190Aと、冬は夏の約1.5倍が必要です。ヒーターやライトを使う時間も長くなります。弱ってきたバッテリーが、寒い朝にとうとう力尽きる——というのが冬の典型です。
確かめること
- セルの回り方 JAFは、セルの回転音が勢いのある音から重苦しい・弱々しい音に変わるのを、バッテリー劣化のサインとして挙げています
- 使用年数 JAFは交換の目安を、ガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ車(専用バッテリー)で2〜3年としています。前回の交換から年数がたっていれば、冬の前に点検を受けましょう
- ほかのサイン アイドリングストップをしなくなった、本体がふくらんでいる、端子に白い粉が付いている(JAF)
- 乗る回数が少ない車 短い距離しか走らない・長く乗らない車は、充電が足りなくなりがちです。GSユアサは予防策として「1〜2週間に1回は1時間以上走行する」ことを挙げています。乗れないときは、バッテリー充電器で充電しておくと安心です
もし上がってしまったときの見分け方と、ブースターケーブルのつなぐ順番は「ブースターケーブルのつなぎ方と順番|バッテリー上がりの救援を整備士が解説」で、ジャンプスターターの使い方は「ジャンプスターターの使い方|つなぐ順番と外す順番を整備士が解説」で解説しています。
整備士のおすすめ|バッテリーの備えなら、この商品
あまり乗らない車をつないだまま維持するなら
乗る機会が少ない車を、つないだままいい状態に保ちたい人
普通車〜大排気量のガソリン車なら
普通車〜大排気量のガソリン車に乗っている人、1台で家族の車にも使いたい人
充電を忘れがち・寒冷地で使うなら
定期的な充電を忘れがちな人、寒冷地で使う人
ほかの商品と選び方は、「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのバッテリー充電器10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのジャンプスターター10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのブースターケーブル10選」で比べられます。
どの道具にするか迷ったら、「バッテリー上がりに備えるなら?ジャンプスターター・ブースターケーブル・ポータブル電源を整備士が比較」で使う場面ごとに選べます。
2. タイヤ|雪が降る前に、冬用タイヤとチェーンを
JAFは「雪道をノーマルタイヤで走行することは極めて危険なので、スタッドレスタイヤやチェーンを必ず装着する」としています。スタッドレスタイヤにするか、チェーンを積んでおくかは、雪道を走る頻度で決めます(「スタッドレスとチェーンはどっちを用意する?整備士が選び方を解説」)。
確かめること
- 履き替えの時期 ブリヂストンは、スタッドレスタイヤへの交換時期を「初雪予想の1ヵ月前が一般的な目安」とし、最低気温が3℃以下になると雪の降らない地域でも路面が凍ることがあると注意しています
- スタッドレスタイヤの溝 溝が新品の50%まで減って「プラットホーム」が出たら、冬用タイヤとしては使えません(ブリヂストン)。去年のタイヤを使うなら、履き替える前に確かめます
- ゴムの硬さと製造年 ゴムは年数とともに硬くなります。ブリヂストンは、シーズン前に販売店で硬さや溝の点検を受けるよう案内しています。製造年は、タイヤの側面の4けたの数字で分かります
- 空気圧 ブリヂストンは「空気圧は、夏の保管中にも冬の使用中にも、自然に減少していきます。」としています。走る前の冷えているときに、最低でも月に1度、運転席側のドア付近に書かれた指定の空気圧に合わせます。スタッドレスタイヤも、指定の空気圧は夏タイヤと同じです(国土交通省 三重河川国道事務所)
- チェーンの携行と練習 峠やスキー場へ行くなら、スタッドレスでもチェーンを積んでおきます。チェーン規制の区間は、スタッドレスタイヤだけでは通れません(国土交通省)
新しくスタッドレスタイヤを買うなら、サイズの読み方・製造年の見方・主な銘柄の違いを「スタッドレスタイヤの選び方と銘柄の比較|サイズ・製造年の見方を整備士が解説」にまとめています。チェーン規制が出る区間と罰則は「チェーン規制はいつ・どこで?スタッドレスでは通れない13区間と罰則」で解説しています。
整備士のおすすめ|タイヤの備えなら、この商品
実績のある非金属チェーンを幅広いサイズから選びたいなら
実績のある非金属チェーンを、軽自動車からSUVまでの幅広いサイズから選びたい人
大きな文字盤で読み、ボタンで空気を抜きたいなら
大きな文字盤で読みやすく、入れすぎた空気をボタンで抜いて合わせたい人
工具メーカーの定番を選びたいなら
工具メーカーの定番を1本持ちたい人、140N・mまでの範囲でホイールナットを締める人
自分で履き替えるときの道具は、「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの油圧ジャッキ10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのトルクレンチ10選」で、空気圧の点検に使う道具は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのタイヤ空気圧ゲージ10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの電動空気入れ10選」で紹介しています。
3. ワイパー・ガラス|雪と霜で前が見えなくなる前に
冬は、雪・霜・曇りで視界が悪くなりやすい季節です。ワイパーとウォッシャー液を冬仕様にし、ガラスが凍ったときの道具をそろえておきます。
確かめること
- 雪用ワイパー 雨用のワイパーは降雪時に凍結してガラス面から浮き上がることがあり、雪用は全体がラバーで包まれているので凍結を防ぐ、とワイパーメーカーのマルエヌは説明しています。雪の多い地域なら付け替えます
- ウォッシャー液 夏に水で薄めたままのウォッシャー液は凍りやすくなります。JAFは「通常のウォッシャー液では凍結する場合があるため、寒冷地用のウォッシャー液に入れ換える。」と案内しています。国土交通省の三重河川国道事務所は、補充するときは原液に近い状態で、と呼びかけています
- 凍結への備え JAFのテストでは、解氷剤は1分ほどでフロントガラスの凍結を完全に解かし、デフロスターでは視界の確保まで10分ほどかかりました。前の晩にフロントガラスにカバーを掛けた車は凍結しませんでした
- スノーブラシ 屋根に積もった雪は、ブレーキのときにフロントガラスへ落ちて視界を悪くします(JAF)。屋根まで届く長さのスノーブラシを積んでおきます
凍ったガラスを安全に解かす方法は「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」で解説しています。解氷スプレー・凍結防止カバー・冬用のウォッシャー液は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの解氷スプレー・凍結防止グッズ10選」で選べます。
整備士のおすすめ|視界の備えなら、この商品
雪や凍結が多い地域なら
雪や凍結が多い地域の人。冬の間だけ雪用に付け替えたい人
初めての1本で、撥水もほしいなら
初めて解氷スプレーを買う人、雨の日の撥水もいっしょにほしい人
ミニバン・SUVの大きいガラスを覆いたいなら
ミニバンやSUVなど、フロントガラスの大きい車の人
ワイパーとガラスのほかの記事:「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの撥水ワイパー10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの車の曇り止め10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのガラス撥水剤10選」。ワイパーがビビるときは「ワイパーのビビリ・拭きムラの直し方を整備士が解説|原因は3つ」もあわせて読んでください。
4. 積んでおく備え|雪で立ち往生したときのために
どれだけ準備しても、大雪のときは道路そのものが動かなくなることがあります。国土交通省は、2024年1月24日からの大雪で、E1名神高速道路の関ヶ原IC付近で車の立ち往生が起き、通行止めの解除までに最大34時間かかった例を挙げています。
国土交通省と気象庁は、大雪が予想される地域では「不要不急の外出を控えてください。」と呼びかけています。それでも車で出かけるときのために、冬の間は次の物を車に積んでおきましょう。
JAFは、雪道を走る前に「必ず準備が必要なもの」としてタイヤチェーンとジャッキを挙げ、できれば準備しておきたいものとして、ブースターケーブル・スコップ・軍手と長靴・懐中電灯・スクレーパー・解氷スプレー・砂・けん引ロープ・毛布を挙げています。内閣府や国土交通省の資料も、飲食料や携帯トイレ、十分な燃料を加えています。

| 積んでおく物 | 何のために | この記事・関連記事 |
|---|---|---|
| タイヤチェーン・ジャッキ | 凍った坂・チェーン規制の区間を走る(JAFは「必ず準備が必要」) | 自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのタイヤチェーン10選/自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの油圧ジャッキ10選 |
| スノーブラシ | 屋根やガラスの雪を下ろす | 自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選 |
| スコップ | タイヤやマフラーのまわりの雪をかき出す | この記事で紹介 |
| けん引ロープ | 雪にはまった車を引き出してもらう | この記事で紹介 |
| ブースターケーブル・ジャンプスターター | バッテリー上がりからの始動 | 自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのブースターケーブル10選/自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのジャンプスターター10選 |
| 懐中電灯・非常信号灯 | 夜の作業と、後ろの車への合図 | 自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのLED非常信号灯10選 |
| 毛布・防寒着・保温シート | エンジンを切って待つときの寒さ対策 | 保温シートをこの記事で紹介 |
| 携帯トイレ | 渋滞・立ち往生で長く動けないとき | この記事で紹介 |
| 飲み物・食べ物 | 長い待ち時間に備える | ― |
| スマホの充電の手段 | 連絡と情報の確保(シガーソケットのアダプター・予備バッテリーなど) | 自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのポータブル電源10選 |
燃料も、雪の日の前には十分に入れておきます。内閣府の手引きは「十分に燃料があることを確認する。」としています。
10選の無い道具は、ここで紹介します
スコップ・けん引ロープ・保温シート・携帯トイレは、メカピックではまだ10選の記事が無いので、整備士の目線で1つずつ選びました。どれもメーカーの公式情報で仕様を確かめています。
メルテック 車載用アルミスコップ 伸縮式 LS-15
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、車に積むためのアルミスコップです。収納するときは約450mm、伸ばすと約645mmになり、重さは約485g。公式は「軽くてサビにくい!キャンプ・レジャー・雪かき・緊急脱出用に。」と説明しています。
長さが短いので、駐車場の広い除雪よりも、雪にはまったタイヤのまわりや、マフラーのまわりの雪をかき出すのに向いています(長さからの整備士の見立てです)。
BAL けん引伸縮ベルト 3トン No.1623
カー用品・工具メーカーの大橋産業(BAL)の、普通自動車用のけん引ベルトです。安全荷重3トン・切断荷重5トンで、伸ばしたときの全長は4m。公式は「ベルトが伸縮するので、たるみによる踏みつけがなく安心です。」「オリジナル設計の安全フックで、伸縮時の脱落を防ぎ安心です。」と説明しています。
けん引するときにロープに付ける白い布(白旗)が付属します。軽自動車・小型自動車向けには、同じBALに1.8トンの No.1622、1.4トンの No.1621 もあります。
ロゴス エマージェンシーシート
アウトドア用品メーカー・ロゴスの緊急用保温シートです。広げると約220×140cm、たたむと約9×12×2cmで、重さは約50g。公式は「アルミフィルムにより体が発する輻射熱を溜め込み、体温の低下速度を遅らせることができます。」と説明しています。
グローブボックスにも入る大きさなので、毛布や防寒着と一緒に積んでおくと、エンジンを止めて待つときの寒さ対策を重ねられます。
キャプテンスタッグ 多機能携帯トイレ スッキリさん 5回分 UW-5043
アウトドア用品メーカー・キャプテンスタッグの携帯トイレで、5回分にゴミ袋2枚が付きます。公式は「女性の方にも使いやすい男女兼用型の緊急ミニトイレです。」「すぐに固まり、こぼれる心配がありません。」と説明しています。
1個約13gと軽いので、家族の人数分を車に積んでおけます。大雪の立ち往生では、国土交通省も携帯トイレの携行を呼びかけています。
けん引には法令の決まりがあります。道路交通法施行令は、ロープなどで確実につなぐこと、2台の間の距離を5m以内にすること、ロープの見やすい所に0.3m平方以上の白い布を付けること、引かれる車にもその車を運転できる免許を持つ人が乗ってハンドルなどを操作することを定めています。JAFは、けん引は両方の車の取扱説明書を確かめ、適切な装備と知識がある場合に限って行い、指定された緊急けん引用フックに専用ロープを付けるよう案内しています。
雪で立ち往生したときの行動
雪で動けなくなったときは、まず安全を確保してから救援を待ちます。JAFと内閣府の案内をもとに、要点をまとめます。

- 車を目立たせる JAFは、ハザードランプをつけ、三角表示板を車の後方に置くよう案内しています。内閣府の手引きも「ハザードランプを点灯するなど、車が目立つようにする。」としています
- エンジンは切るのが基本 JAFは「車内で待機する際はエンジンを切り、毛布や防寒着で体を温めながら待機しましょう。」としています。やむを得ず暖房を使うときは、まわりの安全を確かめられる範囲でマフラーまわりの雪を取り除いてからエンジンをかけ、雪が降っている間はこまめに埋まっていないか確かめます
- 窓を開けるだけでは足りない JAFは「窓を開けるだけでは一酸化炭素中毒を防げない場合があるため、マフラー周辺の除雪を優先しましょう。」としています。JAFのテストでは、マフラーまわりを除雪しなかった車は16分で車内の一酸化炭素濃度が400ppmに達しました
- 猛吹雪の中は車の外に出ない JAFは、猛吹雪の中では無理に車外へ出ず、車内で救援を待つよう案内しています。ドアを開けるときは風下側を選びます
- 体を動かし、水分をとる 長く座ったままでいるときは、足首を回す・かかとを上げ下げするなどの軽い運動と、こまめな水分補給を心がけます(JAF)
- 救援を呼ぶ JAF(短縮ダイヤル #8139・ナビダイヤル 0570-00-8139)や、自動車保険のロードサービスに連絡します。内閣府の手引きは、危険を感じたら消防や警察に助けを求めるよう案内しています
車を置いて避難するときは、内閣府の手引きのとおり、除雪や救助の妨げにならないよう連絡先を書いたメモを車内に置き、鍵は付けたままにします。マフラーまわりの雪の危険は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選」でも、後ろの車への合図に使う道具は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのLED非常信号灯10選」でも解説しています。
冬の車の準備に関するよくある質問
- 冬の準備は、いつまでに済ませればいいですか?
-
タイヤの履き替えは、ブリヂストンが「初雪予想の1ヵ月前が一般的な目安」としています。また、最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面が凍ることがあると注意しています。バッテリーやワイパー・ウォッシャー液の点検も、同じころまでに済ませておくと安心です。
- バッテリーは何年で交換すればいいですか?
-
JAFは交換の目安を、ガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ車(専用バッテリー)で2〜3年としています。ただしGSユアサは「使用年数だけでは判断ができません。」とし、内部の劣化は外から分からないため、販売店などで定期的に点検を受けるようすすめています。
- 雪の少ない地域でも、冬の準備は必要ですか?
-
必要です。雪が少ない地域でも、冷え込んだ朝は路面やガラスが凍ります。京都府の道路交通規則も、積雪や凍結している道路では、タイヤチェーンやスノータイヤなどの滑り止めを使うよう定めています。雪の地域へ出かける予定がある人は、特に早めに準備しましょう。
- ウォッシャー液の代わりに水を入れてもいいですか?
-
冬はやめましょう。ソフト99は、水は0℃で凍るため、寒い時期はウォッシャータンクの水が凍り、車両内部の損傷などにつながるおそれがあると説明しています。冬は寒冷地用のウォッシャー液に入れ替えます。
- 冷却水(LLC)の確認も必要ですか?
-
冷却水は、濃度が低いと寒さで凍るおそれがあります。トヨタは、通常の濃度30%では−15℃くらいで凍り、50%にすると約−35℃くらいまで凍らないと説明しています。濃度は見た目では分からないので、冬の前の点検で整備工場に確かめてもらいましょう。
- 雪で立ち往生したら、エンジンはかけたままでいいですか?
-
JAFは、車内で待つときはエンジンを切り、毛布や防寒着で体を温めるのを基本としています。やむを得ず暖房を使うときは、マフラーまわりの雪を取り除いてからエンジンをかけ、雪が降っている間はこまめに埋まっていないか確かめてください。
- 車に積んでおく物で、最低限はどれですか?
-
JAFは、雪道を走る前に「必ず準備が必要なもの」としてタイヤチェーンとジャッキを挙げています。そのうえで、スノーブラシ・スコップ・ブースターケーブル・懐中電灯・毛布・携帯トイレなどを、冬の間は積んでおくと安心です。車で使える電気毛布やシートヒーターを選ぶときは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの車用電気毛布・シートヒーター9選」も参考にしてください。
まとめ|冬の準備は「動けなくなる原因」から順につぶす
冬の車の準備は、バッテリー→タイヤ→ワイパー・ガラス→積んでおく備えの順に確かめれば抜けがありません。どれも、寒さが本格的になる前の、時間に余裕のあるうちに済ませておくのがいちばんです。
項目ごとの選び方とおすすめの商品は、それぞれの記事で紹介しています。
- バッテリー:寒い朝のセルの回り方と使用年数を確かめる。あまり乗らない車は充電しておく
- タイヤ:スタッドレスの溝(プラットホーム)と製造年、空気圧を確かめる。山へ行くならチェーンも積む
- ワイパー・ガラス:雪用ワイパー・冬用のウォッシャー液・解氷スプレーとカバーを用意する
- 積んでおく備え:スノーブラシ・スコップ・防寒用品などを冬の間は車に積んでおく
※本記事の内容は2026年10月時点のJAF・国土交通省・各メーカーの公式情報にもとづいています。点検や交換の時期は車種・使い方によって異なるため、お手元の取扱説明書や販売店の案内もあわせてご確認ください。
