
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの解氷スプレー・凍結防止グッズ10選

冬の朝、出かけようとしたらフロントガラスが霜で真っ白——。お湯をかけたくなりますが、JAFは、温度差でガラスが割れたり、解けた水がすぐに凍り付いたりするおそれがあると注意しています。急いでいる朝に頼りになるのが「解氷スプレー」、前の晩に凍結そのものを防ぐのが「凍結防止カバー」、そして冬に凍らないようにしておきたいのが「ウォッシャー液」です。
どれもカー用品店やホームセンターに何種類も並んでいて、対応温度や容量、使い勝手がそれぞれ違います。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、解氷スプレー・凍結防止カバー・冬用のウォッシャー液の選び方と、性格の違うおすすめの10選をご紹介します。凍ったガラスの解かし方と、カバーの掛け方もあわせて解説します。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- 解氷スプレー・凍結防止カバー・冬用のウォッシャー液の違い
- 噴射の形式・対応温度・撥水・置き場所・カバーの大きさから見る選び方
- 性格の違うおすすめの10選と比較表
- 解氷スプレーの使い方と、ウォッシャー液の入れ替え方
凍結対策の道具は「解かす・防ぐ・凍らせない」の3種類

解かす|解氷スプレーは約1分
凍ってしまったガラスを早く解かすのが解氷スプレーです。JAFのテスト(2014年2月・長野県菅平高原・最低気温−6.3℃)では、解氷剤は1分ほどの短時間でフロントガラスの凍結を完全に解かし、デフロスターでは視界が確保できるまでに10分ほどかかりました。
アルコール分で氷を解かすものが多く、解かしたあとに撥水の膜で再凍結を防ぐタイプもあります。
防ぐ|前の晩のカバーが「最も有効」
凍らせないためにいちばん効くのが、フロントガラスの外側に掛ける凍結防止カバーです。同じJAFのテストでは、カバーを掛けた車は内側に雪が降り込まず、フロントガラスの凍結もありませんでした。JAFは「窓の凍結防止には、ガラスにカバーをかけることが最も有効だった。」とまとめています。
凍らせない|ウォッシャー液も冬用に
見落としやすいのがウォッシャー液です。JAFは「通常のウォッシャー液では凍結する場合があるため、寒冷地用のウォッシャー液に入れ換える。」と案内しています。水で薄めると凍る温度が上がるので、夏に薄めて入れた液のままだと、冬の朝にタンクやガラスの上で凍ることがあります。
整備士が教える解氷スプレー・凍結防止グッズの選び方 5つのポイント
1. 解氷スプレーは「トリガー」か「缶」か
解氷スプレーは、引き金を引いて吹きかけるトリガー(ノンガス)と、ガスで噴き出す缶(エアゾール)に分かれます。
トリガーは、たっぷり使える大容量の商品が多いのが特長です。プロスタッフは、ノンガスタイプは「使用時にボトルが冷たくならず快適に使えます。」と説明しています。缶は噴射が強く、呉工業は炭酸ガスの強いジェット噴射で「風が強い日でも強力解氷!」とうたっています。缶はキャップがスクレーパー(氷をかくヘラ)になる商品もあります。
2. 対応温度と「撥水」を見る
この記事のスプレーでは、ソフト99 解氷ガラコ トリガー・呉工業 アイス・オフ・プロスタッフ モンスター アイスブレイクが−40℃への対応をうたっています(古河薬品工業とイチネンケミカルズの2本は、公式に対応温度の記載がありません)。
解かしたあとに撥水の膜をつくるタイプは、溶けた水をはじいて再凍結を防ぎます。一方で、撥水処理したガラスに使えない解氷剤もあります(たとえばプロスタッフの解氷ショットは「撥水処理が施されているガラスには使用しないで下さい。」としています)。ガラスに撥水コーティングをしている車は、使えるかを商品の表示で確かめてください。
3. 車内に置いておけるかは、商品ごとに違う
「冬の間は車に1本」と考えがちですが、保管のしかたはメーカーで違います。プロスタッフのモンスター アイスブレイクは「車内・トランク内には保管しないで下さい。」、ソフト99の解氷ガラコ トリガーは「冬期以外は車外で保管する。」としています。共通して、直射日光の当たる所や、温度が40℃以上になる所には置かないよう注意しています。
買ったら、ボトルの保管方法の欄を確かめてから置き場所を決めましょう。
4. カバーは「フロントガラスの高さ」と「留め方」で選ぶ
メルテックは、フロントガラスのサイズを確かめて「高さを目安に商品を選んでください。」と案内しています。この記事のカバーは、高さ約650mm(メルテック WC-01)・約950mm(WC-02)・約100cm(ボンフォーム プロテクトシェードII)の3つです。
留め方は、ワイパーとドアに挟むもの(メルテック)と、ドアミラーにヒモで留めてドアにフラップを挟むもの(ボンフォーム)があります。ドアに挟むタイプについて、ボンフォームは、車種や天候によっては挟んだすき間から車内に水などが入るおそれがあると注意しています。
5. ウォッシャー液は「凍結温度」と「薄めるか」で選ぶ
ウォッシャー液は、薄めるほど凍りやすくなります。たとえば古河薬品工業の通常のウォッシャー液は、原液1に水2で薄めると凍結温度が−1℃、原液で使うと−6℃です。寒冷地用でも同じで、ソフト99のオールシーズンガラコウォッシャーは原液で−40℃、2倍に薄めると−15℃、3倍で−9℃まで凍りません。
冬は、住んでいる地域や出かける先の寒さに合わせて、薄める割合まで確かめて選びましょう。薄めずにそのまま入れる「ストレートタイプ」もあります。

この記事の10選の選定基準
- 公式で確認できる
容量・サイズ・対応温度(凍結温度)・使い方が、メーカーの公式サイト・公式オンラインストア・取扱説明書(PDF)・公式のパッケージ画像で確認できること(書かれていない項目は「公式に記載なし」と明記) - 冬のフロントガラスの凍結に備える道具
ガラスの外側の霜や氷を解かす解氷スプレー、フロントガラスの外側に掛ける凍結防止カバー、冬に凍りにくいウォッシャー液であること。スノーブラシ・スクレーパー単体と、内窓専用の曇り止めは対象外(「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選」・「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの車の曇り止め10選」で紹介しています) - 性格の違う10本にする
「解氷と撥水の定番」「強い噴射の缶」「大容量で冬以外も撥水剤に」「1Lのたっぷりサイズ」「内窓のくもり止めと2役」「大きいガラス用のカバー」「小さめの車用のカバー」「夏の日よけと兼用のカバー」「撥水の−40℃ウォッシャー液」「薄めずに入れる−35℃ウォッシャー液」と、使う人に合わせて性格の違う10本にすること。同じメーカーは2本までにする
おすすめの解氷スプレー・凍結防止グッズ10選
10商品を比較表でチェック
| 商品名 | 解氷ガラコ トリガー | アイス・オフ | アイスブレイク F-76 | KYK 解氷スプレー 1L | デフロス超強力 | カバー WC-02 | カバー WC-01 | プロテクトシェードII | オールシーズンガラコウォッシャー | NEW寒冷地ウォッシャー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種類 | 解氷スプレー(トリガー) | 解氷スプレー(缶) | 解氷スプレー(トリガー) | 解氷スプレー(トリガー) | 解氷スプレー(缶) | 凍結防止カバー | 凍結防止カバー | 凍結防止カバー(夏冬兼用) | ウォッシャー液(撥水) | ウォッシャー液(ストレート) |
| 容量・サイズ | 450ml | 420ml | 700ml | 1L | 300ml | 約2200×950mm・約110g | 約1900×650mm・約60g | 150×100cm | 2000ml | 2000ml |
| 対応温度 | −40℃(ブランドページ) | −40℃(特長画像) | −40℃(パッケージ) | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 対象外(カバー) | 対象外(カバー) | 対象外(カバー) | 原液 −40℃(2倍 −15℃・3倍 −9℃) | −35℃〜+40℃ |
| 凍結を防ぐしくみ | 撥水被膜で再凍結を防ぐ | 再凍結を防止(撥水の記載なし) | 撥水で再凍結を防ぐ・冬以外は撥水剤に | 撥水シリコーンで再凍結を防ぐ | 走行時の再凍結も防止 | ガラスの外側を覆って凍結を防ぐ | ガラスの外側を覆って凍結を防ぐ | 3層構造で霜・凍結を防ぐ・夏は日よけ | 撥水で雪の固着も防ぐ | 油膜・塩カルを洗浄(撥水の記載なし) |
| 形式・特長 | ノンガス・噴射を大小2パターンに調節 | 炭酸ガスの強い噴射・キャップがスクレイパー | ノンガス・切り替えノズル | ガラスコーティング車にも使える | 内窓のくもり止めにも使える・キャップがスクレイパー | ワイパーとドアに挟む | ワイパーとドアに挟む | ドアミラーにヒモ+ドアにフラップ | 3倍まで薄められる | 薄めずにそのまま入れる |
| 保管・注意 | 冬期以外は車外で保管 | 公式に記載なし | 車内・トランク内に保管しない | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ガラスの高さを確かめて選ぶ | ガラスの高さを確かめて選ぶ | すき間から水が入るおそれ | 再塗装車・塗装が劣化した車は不可 | 公式に記載なし |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 682円~1,605円(税込)10月23日時点 | 506円~980円(税込)10月23日時点 | 1,280円(税込)10月23日時点 | 677円~1,800円(税込)10月23日時点 | 720円(税込)10月22日時点 | 1,120円~1,370円(税込)10月23日時点 | 810円~1,030円(税込)10月23日時点 | 3,300円(税込)10月23日時点 | 750円~1,715円(税込)10月23日時点 | 742円~2,160円(税込)10月23日時点 |
| 向いている人 | 初めての1本・撥水もほしい人 | 風の強い朝・厚い氷に | 窓の広い車・1年中使いたい人 | 何台も・毎朝たっぷり使う人 | 霜取りと曇り止めを1本で | ガラスの大きい車 | 小さめの車・旅先用に | 夏の日よけと兼用したい人 | 1年中入れたままの撥水派 | 薄めずに入れたい人 |
| 購入する | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安〜最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー・販売元の公式通販の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。呉工業・古河薬品工業・イチネンケミカルズ・大自工業は公式に価格の記載がなく、プロスタッフはオープン価格です(2026年10月時点)。冬物のため、時期によって品切れになることがあります。
ソフト99 解氷ガラコ トリガー
カー用品メーカー・ソフト99の解氷スプレーです。公式は「ガラスにスプレーするだけで、霜や氷を強力に解氷すると同時に、強力な撥水被膜を形成し、再凍結も防止します。」と説明しています。解かすことと撥水を1本でこなす、定番の形です。
霜や氷の厚さに合わせて、噴射を大・小2パターンに切り替えられます。ノンガスのトリガーで450ml。ガラコのブランドページは「極寒-40度に対応」としています。詰め替え用の2Lもあります。
呉工業 KURE アイス・オフ
「KURE 5-56」で知られる呉工業の、缶タイプの解氷スプレーです。公式は「特殊アルコールの強力な溶解力と、炭酸ガスの強い噴射力で、瞬時に氷を溶かします。」と説明し、特長の画像では「強力ジェット噴射だから風が強い日でも強力解氷!」「-40℃でも強力に効果を発揮!!」とうたっています。
特殊成分SPR-GLの配合で、溶かした氷の再凍結を防ぎます。特殊形状のキャップは、スクレイパーとして使えます。
プロスタッフ モンスター アイスブレイク F-76
カー用品メーカー・プロスタッフが2025年9月に発売した、700mlの大容量の解氷スプレーです。公式は「驚異の解氷力と優れた撥水効果を兼ね備えた自動車ガラス用解氷スプレーです。」と説明し、撥水性シリコーンが溶けた氷の再凍結を防ぎます。
純水を使い、ギラつきや白残りを抑えています。「撥水剤としても使用でき、冬季以外にもオールシーズン活躍します。」とあり、冬が終わっても使い切れるのが特長です。ノンガスのトリガーで、パッケージには「-40℃対応」と書かれています。
古河薬品工業 KYK 解氷スプレー 1L
自動車用のケミカル用品を手がける古河薬品工業(KYK)の、1Lの解氷スプレーです。公式は「ガラス面に氷結した雪や霜を素早く溶かします!」「撥水シリコーンがガラス面をコーティングするので溶かした氷の再凍結を防止します。」と説明し、ガラスコーティング車にも使えるとしています。
使い方の案内には、氷や霜が一度で溶けないときは、暖房やデフォッガーでガラスを暖めながら繰り返しスプレーするよう書かれています。同じ中身の500ml(トリガー500)もあります。
イチネンケミカルズ デフロス超強力
イチネンケミカルズの、外窓の解氷・霜取りと、内窓のくもり止めを1本でこなすスプレーです。外窓の氷や霜には直接吹きつけて解かし、公式は「走行時の再凍結も防止。」としています。内窓は布に吹きつけて塗ると、長期間曇りを抑え、曇りによる凍結も防ぐと説明しています。
付属のキャップはスクレイパー(氷かき)としても使えます。300mlで、この記事の解氷スプレーの中ではいちばん小さい缶です。
メルテック ウインドウカバー ワイド WC-02
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、フロントガラス用の凍結防止カバーです。約2200×950mmの大きめのサイズで、公式は「霜・雪・氷等の凍結対策に!」「鳥害・黄砂等にも使用できる」と説明しています。
パッケージには「ワイパー・ドアに挟むだけ!」とあり、前の晩に掛けておくだけで朝の霜取りがいりません。ポリエステル製で約110gと軽く、たたんで車に積んでおけます。
メルテック ウインドウカバー コンパクト WC-01
同じメルテックの凍結防止カバーの、小さめのサイズです。約1900×650mmで、約60gとこの記事のカバーの中でいちばん軽く作られています。
留め方はワイド(WC-02)と同じで、ワイパーとドアに挟んで使います。公式は「霜・雪・氷等の凍結対策に!」「鳥害・黄砂等にも使用できる」と説明しています。
ボンフォーム プロテクトシェードII
カー用品メーカー・ボンフォームの、フロントガラスの外側に取り付ける夏冬兼用のシェードです。公式は「3層構造のシェードをフロントガラス外側に取り付けて、夏場は車内の温度上昇、冬場は霜や凍結から大切な車を守ります。」と説明しています。
アルミシート・綿シート・不織布の3層で、ガラスに当たる面は不織布なので傷つけにくい作り。ヒモでドアミラーに留め、両側のフラップをドアに挟んで固定します。サイズは150×100cmで、収納袋が付きます。
ソフト99 オールシーズンガラコウォッシャー パウチパック2L
ソフト99の、撥水タイプのウォッシャー液です。公式は「強力な撥水効果によって、雨ハジキはもちろん、雪の固着も防ぐ、寒冷地でも通年使用できるオールシーズン対応のガラコウォッシャー。」と説明し、原液のままなら−40℃まで凍りません。
水で3倍に薄めても洗浄・撥水の効果は変わらないとしていますが、凍る温度は2倍で−15℃、3倍で−9℃に上がります。寒い地域では、薄める割合を地域の寒さに合わせてください。ソフト99は、解氷ガラコ トリガーの撥水効果を保つのにも、このウォッシャー液をすすめています。
プロスタッフ NEW寒冷地ウォッシャー2L
プロスタッフの寒冷地用ウォッシャー液です。薄めずにそのまま入れるストレートタイプで、外気温−35℃〜+40℃に対応します。公式は「寒い日に凍りにくく、冬のレジャーから普段の使用までOKの寒冷地用ウォッシャー液です。」と説明しています。
特殊洗浄成分で、油膜や凍結防止剤(塩カル)の汚れを強力に洗い、ゴム部分や金属パーツ類を傷めずに使えるとしています。撥水の記載はありません。
迷ったらどれを選ぶ?

- 初めての1本で、撥水もほしいなら
解氷と撥水の定番「ソフト99 解氷ガラコ トリガー」 - 風の強い朝や厚い氷が多いなら
強い噴射の缶「呉工業 アイス・オフ」 - 窓の広い車で、冬以外も使い切りたいなら
700mlの「プロスタッフ モンスター アイスブレイク」 - 何台も・毎朝たっぷり使いたいなら
1Lの「KYK 解氷スプレー」 - 霜取りと内窓の曇り止めを1本で済ませたいなら
「イチネンケミカルズ デフロス超強力」 - ミニバン・SUVの大きいガラスを覆いたいなら
約2200×950mmの「メルテック WC-02」 - 軽・コンパクトカーの霜を防ぎたいなら
約60gの「メルテック WC-01」 - 夏の日よけと兼用したいなら
3層構造の「ボンフォーム プロテクトシェードII」 - 1年中入れたままで撥水もしたいなら
原液−40℃の「ソフト99 オールシーズンガラコウォッシャー」 - 薄めずにそのまま入れたいなら
ストレートタイプの「プロスタッフ NEW寒冷地ウォッシャー」
選び方のポイント
まず「凍ってから解かす」か「凍らせない」かを考えてください。毎朝のように凍る時期は、前の晩のカバーがいちばん手堅く、朝の急ぎには解氷スプレーが効きます。どちらも、冬用のウォッシャー液に入れ替えておくのが前提です。解氷スプレーは、撥水の有無と、車内に置いておけるかを表示で確かめて選びましょう。
整備士が教える凍結対策グッズの正しい使い方
解氷スプレーの使い方

- 雪が積もっていたら先に落とす ソフト99・古河薬品工業とも、雪が多く積もっているときは落としてから使うよう案内しています。解氷スプレーは霜や氷に使うものです
- ガラスから離して、たっぷりスプレーする 離す距離は、ソフト99が約20cm、古河薬品工業とプロスタッフが15〜20cmほどです。トリガーはよく振ってから使います
- 溶け始めたら、ワイパーかタオルで拭く 凍ったままワイパーを動かすとゴムを傷めるので、溶けて柔らかくなってから動かします
- 一度で溶けないときは、温めながら繰り返す 古河薬品工業は、暖房やデフォッガーでガラスを暖めながら繰り返しスプレーするよう案内しています。プロスタッフは、使ったあとガラスが冷たいとまた霜や曇りが出るので、十分に暖めてから運転を始めるよう注意しています
走行中は使わないこと、窓ガラスの内側に使わないこと(デフロス超強力の内窓用の使い方を除く)、塗装面に付いたらすぐに拭き取ることも、各社の注意書きに共通しています。凍ったガラスにお湯をかけるのはやめましょう。プロスタッフの取扱説明書も「凍結時にお湯をかけるとガラス割れの原因になりとても危険です。」としています。凍結したときの対処全体は「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」で解説しています。
カバーは前の晩に掛ける

凍結防止カバーは、霜が降りる前の前の晩に掛けておきます。メルテックはワイパーとドアに挟み、ボンフォームはヒモでドアミラーに留めてから、フラップをドアに挟みます。
ドアに挟むタイプは、車種や天候によってすき間から水が入ることがあるので、ボンフォームはキルト生地ではなくフラップの部分を挟むよう注意しています。朝はカバーの上の雪を払ってから外し、濡れたまま車内にしまうときは、袋に入れて内装を濡らさないようにしましょう。
ウォッシャー液は、残った液を出し切ってから入れ替える
冬用のウォッシャー液に替えるときは、タンクに残った液を先に出し切ります。ソフト99は、ほかのウォッシャー液が残っている場合は「タンクがカラになるまで噴射し、ウォッシャー液の流れている経路を洗浄するためにもう一度適量の水を入れてカラになるまで噴射してから使用してください」と案内しています(ウォッシャーノズルやポンプが詰まる原因になるため)。
また、残りが多いまま噴射を続けるとモーターに負担がかかるので、灯油ポンプで先に液を抜いて減らしてから噴射するよう、ソフト99は説明しています。違うメーカー・種類の液を混ぜないことも大切です。
整備士からのお願い
冬の朝、ガラスの下半分だけ霜が解けた状態で走り出す車をよく見かけます。霜は全面が解けてから出発してください。前の晩のカバー1枚と、ウォッシャー液の入れ替えだけで、朝の慌ただしさはずいぶん変わります。
解氷スプレー・凍結防止グッズに関するよくある質問
- 解氷スプレーとデフロスターは、どちらが早く解けますか?
-
JAFのテスト(2014年2月・長野県菅平高原)では、解氷剤は1分ほどでフロントガラスの凍結を完全に解かし、デフロスターでは視界が確保できるまで10分ほどかかりました。急ぐ朝は解氷スプレー、時間があればデフロスター、と使い分けるとよいでしょう。
- 凍ったガラスにお湯をかけてもいいですか?
-
おすすめしません。JAFは、お湯をかけて解氷する場合は、温度差でガラスが割れたり、解けた水がすぐに凍り付いたりする可能性があると注意しています。プロスタッフの取扱説明書も、お湯をかけるとガラス割れの原因になり危険だとしています。
- 解氷スプレーは車内に置いておけますか?
-
商品によって違います。プロスタッフのモンスター アイスブレイクは車内・トランク内に保管しないよう、ソフト99の解氷ガラコ トリガーは冬期以外は車外で保管するよう注意しています。どの商品も、直射日光の当たる所や温度が40℃以上になる所には置かないでください。ボトルや缶の保管方法の欄を確かめてから置き場所を決めましょう。
- 撥水コーティングをしたガラスにも使えますか?
-
商品によります。古河薬品工業のKYK 解氷スプレーは、ガラスコーティング車にも使えるとしています。一方で、撥水処理したガラスには使えないとしている解氷剤もあります(プロスタッフの解氷ショットなど)。使う前に、商品の表示で確かめてください。
- 凍結防止カバーと解氷スプレーは、どちらを用意すればいいですか?
-
毎朝のように凍る時期は、前の晩に掛けるカバーがいちばん確実です(JAFのテストでは、カバーが凍結防止に「最も有効」でした)。カバーを掛け忘れた朝や、出先で凍ったときのために、解氷スプレーもあると安心です。
- ウォッシャー液は水で薄めてもいいですか?
-
薄めてよい商品もありますが、薄めるほど凍る温度は上がります。ソフト99のオールシーズンガラコウォッシャーは、原液で−40℃、2倍で−15℃、3倍で−9℃です。プロスタッフのNEW寒冷地ウォッシャーのように、薄めずにそのまま使う商品もあります。商品の表示どおりの割合で使い、寒い地域ほど原液に近い濃さにしてください。
- 今入っているウォッシャー液に、冬用の液を足してもいいですか?
-
残った液を出し切ってから入れるのが基本です。ソフト99は、ほかのウォッシャー液が残っている場合は、タンクがカラになるまで噴射し、水を入れてもう一度カラにしてから使うよう案内しています。混ぜるとノズルやポンプが詰まる原因になるためです。
- ガラスの内側が凍った・曇ったときも解氷スプレーを使えますか?
-
ほとんどの解氷スプレーは、窓ガラスの内側には使えません(ソフト99の使用上の注意など)。内側の曇りや霜はデフロスターで取ります。デフロス超強力のように、内窓のくもり止めとして布に吹きつけて塗る使い方を案内している商品もあります。
まとめ|凍結対策は「前の晩のカバー」と「朝の解氷スプレー」で
冬の朝の凍結には、前の晩に掛けるカバーと、朝の急ぎに使う解氷スプレーの組み合わせがいちばん効きます。そのうえで、ウォッシャー液を冬用に入れ替えておけば、走行中にガラスの上で凍る心配も減らせます。
雪が積もった朝は、まず「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選」で選んだブラシで雪を下ろし、雪用のワイパーは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの撥水ワイパー10選」で選べます。冬の準備をまとめて確かめるなら「冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え」もあわせて読んでください。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
初めての1本で、撥水もほしいなら
初めて解氷スプレーを買う人、雨の日の撥水もいっしょにほしい人
窓の広い車で、冬以外も使い切りたいなら
ミニバンなど窓の広い車の人、冬以外も撥水剤として使い切りたい人
ミニバン・SUVの大きいガラスを覆いたいなら
ミニバンやSUVなど、フロントガラスの大きい車の人
夏の日よけと兼用したいなら
夏の日よけと冬の凍結対策を1枚で済ませたい人、ミラーとドアでしっかり留めたい人
1年中入れたままで撥水もしたいなら
寒い地域でも1年中入れたままにしたい人、ウォッシャーを出すたびに撥水もしたい人
- 毎朝凍る時期は、前の晩にフロントガラスにカバーを掛ける
- 凍ってしまったら、お湯ではなく解氷スプレーかデフロスターで解かす
- ウォッシャー液は、残った液を出し切ってから冬用に入れ替える
- 解氷スプレーは、撥水の有無と、車内に置けるかを表示で確かめる
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカー・販売元の公式サイトをご確認ください。JAFのテストは2014年2月実施で、結果は一例です。
