
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのスノーブラシ10選

雪の朝、車の上に積もった雪を手で払っていたら、手は冷たいし、屋根の真ん中まで届かない——雪国でなくても、大雪の日にはよくある光景です。そこで1本用意しておきたいのが、車の雪を下ろすための「スノーブラシ」です。
でも、車内に置ける短いものから、背の高い車の屋根まで届く160cmのものまで、長さも、ヘッドの形(毛のブラシ・スポンジ・ブレード)もさまざまで、どれが自分の車に合うのか迷いやすい道具でもあります。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、スノーブラシの選び方と、性格の違うおすすめのスノーブラシ10選をご紹介します。雪を下ろす順番と、マフラーまわりの雪の危険もあわせて解説します。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- 屋根の雪を残して走る危険と、スノーブラシの種類
- 長さ・ヘッドの形・スクレーパー・しまい方から見るスノーブラシの選び方
- 性格の違うおすすめのスノーブラシ10選と比較表
- 雪を下ろす順番と、マフラーまわりの雪の危険
車の雪は走る前に下ろす。スノーブラシの種類
屋根の雪は、ブレーキでフロントガラスに落ちてくる
フロントガラスの雪だけ払って走り出すのは危険です。JAFは、屋根に積もった雪はブレーキのときにフロントガラスへ雪崩を起こし、視界が悪くなる危険があるため、除雪してから運転するよう案内しています。
また、カー用品メーカーのソフト99は、走行中に屋根の雪が後ろに飛ぶと後続車の視界をふさいだり、吹き飛んだ雪に後続車が乗り上げたりするおそれがあると説明しています。屋根の雪まで下ろすには、手の届く長さのスノーブラシが必要です。
スノーブラシのヘッドは大きく3種類

毛のブラシは、いちばん多いタイプです。この記事の10本のうち8本がこの形で、ポリ塩化ビニル(PVC)やPETなどの毛で雪をかき出します。
スポンジは、ウレタンフォームなどのスポンジで雪を押し出すタイプです。この記事のメルテック SNB-03 スノッキーは、スポンジとラバーブレードのヘッドで、公式が「洗車&雪かきに使える!ベタ雪用。」と説明しています。
ブレードは、ゴムや樹脂の板で雪を押し出すタイプです。この記事のセイワ IMP357 スノーレーキは、公式が「車体をより傷つけにくい、プラスチックとゴムの中間の性質を持つTPR素材採用」と説明しています。
スクレーパーが付いていると、ガラスの霜も取れる
多くのスノーブラシには、柄の反対側に、ガラスの霜や氷を削り取る「スクレーパー」が付いています。JAFも、雪道を走る前に積んでおきたい物にスクレーパーを挙げ、朝のフロントガラスなどの霜は、スクレーパーでこそぎ落とすのが便利だとしています。
ただし、スクレーパーは窓ガラスの霜・氷用です。セイワは、ブラシの反対側のスクレーパーを「仕上げの霜取りに最適」と説明しています。ボディには使わないでください。ガラスが厚く凍っているときの解かし方は「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」で解説しています。
解氷スプレーと凍結防止カバーの選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの解氷スプレー・凍結防止グッズ10選」で紹介しています。
整備士が教えるスノーブラシの選び方 5つのポイント
1. 車の背の高さに合った長さか
いちばん大事なのが長さです。屋根の真ん中まで届かないと、雪を残したまま走ることになります。
この記事の10本は、伸縮しない650mm(キャプテンスタッグ UX-1233)から、最長約160cm(コンパル アルミ伸縮・ジャンボブラシ)まであります。プロスタッフ P165は「ミニバンやSUV系の天上や高所でもラクラク雪かき可能」、コンパルのジャンボブラシは「中・大型・RV車やワゴン・マイクロバス等の雪落しに」とうたっています。ミニバンやSUVなど背の高い車なら、伸縮して120cm以上になるものを目安にしましょう。軽自動車やセダンなら、短めでも屋根に届きやすくなります。
2. ヘッドの形と、ボディへのやさしさ
ボディへのやさしさを公式にうたっているのは、この記事では「車体をより傷つけにくい、プラスチックとゴムの中間の性質を持つTPR素材」のセイワ IMP357 スノーレーキです。
どのタイプでも、使い方しだいでボディやガラスを傷めることがあります。セイワは、ブラシやレーキ、スクレーパーが劣化(老化)してきたら、車のボディやガラス面を傷つけるおそれがあるので使わないよう注意しています。
3. スクレーパー・水切りが付いているか
朝の霜まで1本で済ませたいなら、スクレーパー付きを選びます。この記事では、10本のうち7本にスクレーパーが付いています(メルテック SNB-17・SNB-03・コンパル アルミ伸縮・ジャンボブラシの3本は、公式にスクレーパーの記載がありません)。
水切り(ゴムのワイパー部分)やスキージが付く商品もあります。プロスタッフ P165の水切りワイパーは「雪かき後の水切りに最適」、メルテック SNB-17とSNB-15には合成ゴムのスキージが付きます。付属品ごとに使える場所が違うので、注意書きを確認しましょう。
4. 角度を変えられるか・持ちやすいか
ヘッドの角度を変えられると、屋根の奥やガラスの下側の雪を引き寄せやすくなります。この記事では、コンパル アルミ・スノーブラシG型が7段階、キャプテンスタッグ UX-1232が左右5段階、セイワ IMP357は180°の角度調整、IMP356はタテヨコの角度調整ができます(メルテック SNB-17は「ヘッドの角度調節」、SNB-15は「角度も調整できる」とうたっています)。
持ちやすさも大切です。メルテック SNB-17は柄の端に「握りやすい取っ手」が付き、SNB-15とともに「手が冷たくならないウレタングリップ」付きです。
5. 車に積むときのしまいやすさ
スノーブラシは、出先で雪が降ったときにも使えるよう、冬の間は車に積んでおくと安心です。
短く軽いのは、キャプテンスタッグ UX-1233(650mm・約190g)とメルテック SNB-03 スノッキー(71〜123cm・約360g)です。分けてしまえるのは、セイワの2本です。IMP356はブラシ部とスクレーパー部に分割でき、IMP357もパーツごとに分割して収納時はコンパクトにまとめられます。プロスタッフ P165とコンパル アルミ・スノーブラシG型は、ヘッドを折りたためます。
この記事の10選の選定基準
- 公式で確認できる
長さ・ヘッドの素材・スクレーパーの有無が、メーカーの公式サイト・公式オンラインストア・取扱説明書(PDF)で確認できること(書かれていない項目は「公式に記載なし」と明記) - 車の雪下ろしに使える
車に積もった雪を下ろす用途の商品であること。家まわりの除雪用スコップ・スノーダンプ、スクレーパー単体は対象外 - 性格の違う10本にする
「車内に置ける短い1本」「角度が7段階に変わる定番の形」「取っ手付きの幅広ブラシ」「ミニバン・SUV向け」「洗車にも使えるスポンジヘッド」「傷つけにくいTPRブレード」「分割して積める」「軽いアルミの伸縮式」「幅広ヘッドの5段階伸縮」「最長約160cmのジャンボブラシ」と、使う人に合わせて性格の違う10本にすること。同じメーカーは2本までにする(メルテックの3本は例外。スポンジヘッドの SNB-03、幅広ヘッドの SNB-15 に、取っ手付きの SNB-17 を加えて3本)
おすすめのスノーブラシ10選
10商品を比較表でチェック
| 商品名 | UX-1233 | スノーブラシG型 | SNB-17 | P165 | SNB-03 | IMP357 | IMP356 | UX-1232 | SNB-15 | ジャンボブラシ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長さ | 650mm(伸縮なし) | 78〜122cm | 91〜147cm(5段階) | 775〜1240mm | 71〜123cm | 122〜142cm(3段階) | 約65〜82cm(3段階) | 約77〜126cm | 88.5〜145.5cm(5段階) | 約94〜160cm |
| 重さ | 約190g | 公式に記載なし | 約720g | 540g | 約360g | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 約400g | 約685g | 公式に記載なし |
| ヘッド | 毛のブラシ(ポリ塩化ビニル) | 毛のブラシ(素材・幅は公式に記載なし) | 毛のブラシ(PP・ヘッド幅約300mm) | 毛のブラシ(毛の長さ50mm) | スポンジ(ウレタンフォーム)+ラバーブレード | TPRブレード(幅約28.5cm) | 毛のブラシ(PET・幅約26cm) | 毛のブラシ(ポリ塩化ビニル) | 毛のブラシ(PVC・ヘッド幅約350mm) | 毛のブラシ(ヘッド幅40cm) |
| スクレーパー・水切り | スクレーパー(ヘラ) | スクレーパー(取り外せばハンドタイプ) | スキージ(合成ゴム)。スクレーパーは公式に記載なし | スクレイパー・水切りワイパー | 公式に記載なし | スクレーパー(幅約11.5cm・取り外し可) | スクレーパー(幅約10cm・取り外し可) | スクレーパー | スクレーパー・スキージ(合成ゴム) | 公式に記載なし |
| 角度・折りたたみ・分割 | 公式に記載なし | 角度7段階・折りたためる | ヘッドの角度を調節できる | 折りたたみヘッド | 公式に記載なし | 角度180°・分割できる | タテヨコの角度調整・分割できる | 角度左右5段階 | 角度を調整できる | 公式に記載なし |
| 収納・その他 | 柄はポリプロピレン | 畳んで小さく収納できる | 握りやすい取っ手・ウレタングリップ | 回転式ロック機構 | 洗車にも使える(ベタ雪用) | 折りたたむと幅約20cmのスクレーパーに | 分割してコンパクトに収納 | アルミ柄 | 手が冷たくならないウレタングリップ | アウトロック機構で固定 |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 532円~1,200円(税込)10月22日時点 | 1,071円~2,885円(税込)10月22日時点 | 2,400円~4,259円(税込)10月23日時点 | 1,780円~3,760円(税込)10月22日時点 | 2,400円~4,220円(税込)10月22日時点 | 4,487円~5,450円(税込)10月22日時点 | 2,741円~3,820円(税込)10月22日時点 | 1,385円~2,120円(税込)10月22日時点 | 1,750円~4,551円(税込)10月22日時点 | 2,978円~7,652円(税込)10月22日時点 |
| 向いている人 | 車内に1本置いておきたい人 | 角度が変わる定番の形がほしい人 | 取っ手付きの幅広ブラシがほしい人 | ミニバン・SUVの人 | 洗車にも使える軽い1本を積みたい人 | ボディへの傷つきにくさを重視する人 | 分割して車に積んでおきたい人 | 軽い伸縮式がほしい人 | 幅広ヘッドで長さも取りたい人 | 背の高い車の屋根まで届かせたい人 |
| 購入する | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安~最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。サイズ・容量・セット内容で価格が変わる商品は、幅が広くなります。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー・販売元の公式通販の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。プロスタッフ・コンパル・セイワはオープン価格(オープンプライス)、メルテックは公式に価格の記載がありません(2026年10月時点)。冬物のため、時期によって品切れになることがあります。
キャプテンスタッグ 木柄調スノーブラシ UX-1233
アウトドア用品メーカー・キャプテンスタッグの、全長650mmの短いスノーブラシです。10本の中でいちばん安く、いちばん軽い約190gで、公式は「突然の雪に備え車内に置いても邪魔にならない」と説明しています。
反対側には氷取り用のヘラ(ABS樹脂)が付きます。名前は「木柄調」ですが、柄はポリプロピレン製です。
コンパル アルミ・スノーブラシG型
園芸・除雪用品を手がける新潟のメーカー・コンパルの、78〜122cmの伸縮式スノーブラシです。ヘッド部の角度を7段階に調整でき、公式は「好きな角度で除雪が出来ます」と説明しています。
ブラシヘッドを畳んで小さく収納できる折畳式で、スクレーパーは取り外して、ハンドタイプとして使えます。
メルテック SNB-17 スノーブラシ
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、約910〜1470mmを5段階で調節できる伸縮式スノーブラシです。公式は「握りやすい取っ手で雪がラクラク落とせる!」とうたい、柄の端に取っ手が付きます。ヘッドは幅約300mmの幅広ブラシと合成ゴムのスキージを組み合わせた形で、角度も調節できます。
フレームは軽量アルミ製で、手が冷たくならないウレタングリップ付き。同じメルテックの SNB-15(PVCブラシ・ヘッド幅約350mm・スクレーパー付き)と比べると、ブラシはポリプロピレン(PP)でヘッドは少し狭く、取っ手が付くのが違いです。
プロスタッフ らくのび スノーブラシ P165
カー用品メーカー・プロスタッフの、775〜1240mmの伸縮式スノーブラシです。公式は「ミニバンやSUV系の天上や高所でもラクラク雪かき可能」とうたっています。
雪かきブラシ・水切りワイパー・スクレイパーの「3WAY仕様」で、毛は深い積雪にも対応する50mmの長さ。回転式ロック機構でヘッドがブレにくく、ヘッドは折りたためます。
メルテック SNB-03 スノッキー
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、スポンジ(ポリウレタンフォーム)とラバーブレードのヘッドのスノーブラシです。公式は「洗車&雪かきに使える!ベタ雪用。」と説明しています。
長さは71〜123cm、重さは約360gと軽めで、車に積んでおきやすい1本です。
セイワ IMP357 スノーレーキ
カー用品メーカー・セイワの、TPR素材のブレードで雪を下ろす「スノーレーキ」です。公式は「車体をより傷つけにくい、プラスチックとゴムの中間の性質を持つTPR素材採用」と説明しています。
長さは122〜142cmの3段階で、180°の角度調整により「車高のある車の屋根でも効率的に雪下ろしが行えます」。幅約28.5cmの広いブレードで、パーツごとに分割して収納できます。オンライン限定商品です。
セイワ IMP356 スノーブラシ
セイワの、ブラシ部とスクレーパー部に分割して収納できるスノーブラシです。長さは約65〜82cmの3段階で、幅約26cmのブラシはタテヨコに角度を調整できます。
ブラシの反対側は幅約10cmのスクレーパーで、公式は「仕上げの霜取りに最適」と説明しています。オンライン限定商品です。
キャプテンスタッグ アルミ折畳み式スノーブラシ UX-1232
キャプテンスタッグの、アルミ製の柄で約400gと軽い伸縮式スノーブラシです。長さは約77〜126cmで、公式は「長さをかえられるから大きな車にも幅広く使える」と説明しています。
ブラシ部の角度は左右5段階に変えられ、スクレーパーも付きます。
メルテック SNB-15 スノーブラシ
メルテックの、88.5〜145.5cmを5段階で調節できる伸縮式スノーブラシです。公式は「ひとかきで雪が落とせる幅広ブラシヘッド!」とうたい、ヘッド幅は約350mm。角度も調整できます。
手が冷たくならないウレタングリップ付きで、スクレーパーと合成ゴムのスキージも付きます。
コンパル アルミ伸縮・ジャンボブラシ
コンパルの、中・大型車向けのスノーブラシです。公式は「中・大型・RV車やワゴン・マイクロバス等の雪落しに!」とうたい、長さは約94〜160cmと10本の中でいちばん長い1本。「ワイド幅(40cm)なヘッドで素早く効果的に除雪作業ができます」。
ハンドルはアウトロック機構でしっかり固定でき、伸縮式で収納・保管にも便利です。
迷ったらどれを選ぶ?

- 車内に1本置いておきたいなら
いちばん軽い「キャプテンスタッグ UX-1233」 - 角度が変わる定番の形がほしいなら
角度7段階の「コンパル アルミ・スノーブラシG型」 - 取っ手付きの幅広ブラシがほしいなら
ヘッド幅約300mmの「メルテック SNB-17」 - ミニバン・SUVに乗っているなら
「プロスタッフ らくのび スノーブラシ P165」 - 洗車にも使える軽い1本を積みたいなら
スポンジヘッドの「メルテック SNB-03 スノッキー」 - ボディへの傷つきにくさを重視するなら
TPRブレードの「セイワ IMP357 スノーレーキ」 - 分割して車に積んでおきたいなら
「セイワ IMP356 スノーブラシ」 - 軽い伸縮式がほしいなら
アルミ柄の「キャプテンスタッグ UX-1232」 - 幅広ヘッドで長さも取りたいなら
5段階伸縮の「メルテック SNB-15」 - 背の高い車の屋根まで届かせたいなら
最長約160cmの「コンパル アルミ伸縮・ジャンボブラシ」
選び方のポイント
まず自分の車の屋根の真ん中まで届く長さかを確かめてください。背の高い車なら伸縮して長くなるもの、雪の少ない地域で「もしものため」なら短く軽いものが向いています。そのうえで、スクレーパーの有無と、車に積むときのしまいやすさで選びましょう。
整備士が教える車の雪の正しい下ろし方
雪は上から下へ下ろすのが基本です。先にガラスをきれいにしても、あとから屋根の雪が落ちてきてやり直しになります。ここでは、JAFが案内している発進前の手順をもとに、流れをまとめます。

- 運転席ドアの上の雪を払ってから、ドアを開ける JAFは、ドア上部の屋根の雪を払っておかないと、ドアを開けたときに車内に雪が入り込むとしています。エンジンをかけたら、デフロスターとリヤガラスの熱線をオンにします。
- 屋根の雪を下ろす JAFは、走行中にフロントガラスに雪が落ちて視界がさえぎられる心配がないくらいまで、屋根の前のほうの雪を払うよう案内しています。ソフト99は、雪は車の左右に落とすよう説明しています(前に落とすと進路がふさがり、後ろはマフラーに雪が詰まる原因になる)。
- 窓・フロントガラスの雪と霜を取る 前席の左右の窓、フロントガラスの順に雪と霜を払い、立てていたワイパーを戻します(JAF)。霜はスクレーパーで削ります。氷をたたいて割るのはやめましょう。トヨタの取扱説明書は、ガラスがひび割れるおそれがあると注意しています。
- リヤガラス・ライトまわりの雪を取る リヤガラスの雪と霜も取ります。トヨタの取扱説明書は、外装ランプ・ドアミラー・ドアガラス・屋根・タイヤの周辺やブレーキ装置の雪や氷を取り除くよう案内しています。フロントガラス前の外気取り入れ口に雪が積もっているときは、エアコンのファンを正常に動かすために取り除きます。
- タイヤまわり・マフラーまわりの雪をよける JAFは、前輪のホイールハウスの雪を、ハンドルを切ったときにタイヤに当たらないくらいまで取るよう案内しています。マフラーまわりの雪も必ずよけてください(次の項目で解説します)。
- 視界を確かめてから出発する 靴の雪を払ってから乗り込み、まわりがよく見えることを確かめて出発します(JAF)。目的地に着いたら、雪に備えてワイパーを立てておきましょう。
マフラーまわりの雪は、一酸化炭素中毒の原因になる

雪で車が埋まったり、マフラーの出口が雪でふさがれたりすると、排気ガスが車の床下にたまり、車内に入り込むことがあります。JAFのテスト(2015年・北海道旭川市)では、マフラーまわりを除雪しなかった車は、エンジンをかけてから16分で車内の一酸化炭素濃度が400ppm(短時間でさらされてよい限度)に上がり、その6分後には測定上限の1,000ppmに達しました。一方、マフラー周辺を除雪した車では、一酸化炭素はほとんど検知されませんでした。窓を5cmほど開けた場合でも、約40分後に400ppmに達しています。
一酸化炭素は、色もにおいもない気体です。雪の中で車を止めてエンジンをかけるときは、マフラーまわりの雪を定期的に取り除いてください。トヨタの取扱説明書も、降雪時や雪が積もった場所では、エンジン(ハイブリッドシステム)をかけたままにしないよう注意しています。雪道に出かける前の準備は「スタッドレスとチェーンはどっちを用意する?整備士が選び方を解説」もあわせて読んでください。
立ち往生に備えて車に積んでおく物は「冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え」で紹介しています。
スノーブラシに関するよくある質問
- 屋根の雪は下ろさないとだめですか?
-
下ろしてから走ってください。JAFは、屋根に積もった雪はブレーキのときにフロントガラスへ雪崩を起こし、視界が悪くなる危険があるため、除雪してから運転するよう案内しています。走行中に後ろへ飛んだ雪は、後続車の迷惑や事故の原因にもなります。
- 長さはどのくらいあればいいですか?
-
自分の車の屋根の真ん中まで届く長さが目安です。ミニバンやSUVなど背の高い車なら、伸縮して120cm以上になるものを選ぶと安心です。この記事では、プロスタッフ P165(最長1240mm)が「ミニバンやSUV系」を、コンパル アルミ伸縮・ジャンボブラシ(最長約160cm)が「中・大型・RV車やワゴン・マイクロバス等」をうたっています。
- スノーブラシでボディに傷はつきませんか?
-
使い方しだいで傷がつくことがあります。セイワは、ブラシやレーキ、スクレーパーが劣化(老化)してきたら、車のボディやガラス面を傷つけるおそれがあるので使わないよう注意しています。ボディへの傷つきにくさを重視するなら、「車体をより傷つけにくい」TPR素材のセイワ IMP357 スノーレーキも選択肢です。スクレーパーは窓ガラスの霜・氷用なので、ボディには使わないでください。
- ガラスが凍っているときはどうすればいいですか?
-
薄い霜ならスクレーパーで削れますが、固い氷を無理に砕くのはやめましょう。エンジンをかけてデフロスターを使うか、解氷スプレーで解かしてから取ります。熱湯をかけるのは、ガラスが割れるおそれがあるので避けてください。詳しくは「フロントガラスの凍結対策!解氷スプレー・デフロスターの正しい使い方」で解説しています。
- ワイパーは立てたまま雪を下ろしますか?
-
はい。ソフト99は、ワイパーを寝かせたまま雪を下ろすと、スノーブラシが引っかかってワイパーが壊れることがあるため、ワイパーを立ててから作業するよう案内しています。フロントガラスの雪と霜を取ったら、ワイパーを戻しましょう。
- 下ろした雪はどこに落とせばいいですか?
-
車の左右に落とします。ソフト99は、前に落とすと進路がふさがり、後ろに落とすとマフラーに雪が詰まる原因になると説明しています。道路に雪を捨てると通行の妨げにもなるので、まわりの迷惑にならない場所に落としましょう。
- 雪の中でエンジンをかけて待つときの注意は?
-
マフラーまわりの雪を必ずよけてください。JAFのテストでは、マフラーまわりを除雪しなかった車は16分で車内の一酸化炭素濃度が400ppmに達し、除雪した車ではほとんど検知されませんでした。立ち往生などで救援を待つ間も、JAFは排気ガスの逃げ道だけでも除雪するよう案内しています。
- 使ったあとはどうしまえばいいですか?
-
メーカーは、使ったあとの手入れと保管についても案内しています。セイワは、使用後は水で汚れを洗い流して乾燥させるよう案内し(乾燥させずに収納するとサビの原因になります)、保管は直射日光や高温多湿の場所・屋外を避けるよう注意しています。濡れたまま車内に置くときは、袋やケースに入れて内装を濡らさないようにしましょう。
まとめ|スノーブラシは「屋根に届く長さ」と「積みやすさ」で選ぼう
スノーブラシ選びで大切なのは、自分の車の屋根の真ん中まで届く長さかと、車に積んでおきやすいかです。スクレーパーが付いていれば、朝の霜まで1本で取れます。
雪は上から下へ、車の左右に下ろすのが基本。屋根の雪を残したまま走らないこと、マフラーまわりの雪を必ずよけることも忘れずに。雪道では足元の備えも大切なので、「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのタイヤチェーン10選」もあわせて確認しておきましょう。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
車内に1本置いておきたいなら
雪の少ない地域で、突然の雪に備えて車内に1本置いておきたい人
ミニバン・SUVに乗っているなら
ミニバンやSUVに乗っていて、カー用品メーカーの伸縮式がほしい人
ボディへの傷つきにくさを重視するなら
ボディへの傷つきにくさを重視する人、車高のある車の屋根の雪を下ろしたい人
分割して車に積んでおきたいなら
分割して車に積んでおきたい人、短めで取り回しやすい1本がほしい人
軽い伸縮式がほしいなら
軽くて角度も変えられる伸縮式がほしい人
- 背の高い車は、伸縮して120cm以上になるスノーブラシを選ぶ
- 屋根の雪は必ず下ろしてから走る。雪は上から下へ、車の左右へ
- 雪の中でエンジンをかけるときは、マフラーまわりの雪をよける
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカー・販売元の公式サイトをご確認ください。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月21日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。
