
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのトルクレンチ10選

自分でタイヤ交換をするとき、いちばん気になるのが「ホイールナットをどのくらいの力で締めればいいのか」ではないでしょうか。
締め付けが足りないとナットがゆるむ原因になり、締め過ぎるとボルトを傷めるおそれがあります。その「締める力」を数字で測りながら締められるのが「トルクレンチ」です。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、トルクレンチの選び方と、ホイールナットを締めるときの正しい使い方、そして性格の違うおすすめのトルクレンチ10選をご紹介します。
ホイールナットの締め付けトルクは車ごとに違うので、買う前に車の取扱説明書で確かめておいてください。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- トルクレンチの種類(プリセット型・デジタル型)と違い
- タイヤ交換に使えるトルクレンチの選び方
- 性格の違うおすすめのトルクレンチ10選と比較表
- 国土交通省やメーカーの案内にもとづく、ホイールナットの締め方と点検のしかた
トルクレンチとは?種類と違い
トルクレンチは、ボルトやナットを決められた強さ(トルク)で締めるための工具です。トルクの単位には「N・m(ニュートンメートル)」が使われます。
ホイールナットのように、ゆるむと危険な場所を、毎回同じ強さで締めたいときに使います。

プリセット型:目盛りで設定して、音と手応えで知らせる
いちばん多いのが、グリップを回して目盛りで締め付けトルクを設定する「プリセット型」です(メーカーによって「プレセット型」「プレセット形」とも表記されます)。
設定したトルクに達すると「カチッ」という音と、手に伝わる軽いショックで知らせます。電池がいらないので、手軽に使えます。
デジタル型:画面の数字を見ながら設定する
画面に表示された数字を見ながらトルクを設定するタイプです。電池で動き、設定したトルクに達したことを音や光・振動で知らせます(今回の10選では、SK11がブザー音とLED、アストロプロダクツが音と振動)。
トルクの単位を切り替えられたり、締め付けたときの最大値を表示できたりする商品もあります。
ソケットやケースが付いたセットもある
トルクレンチは、ナットにかぶせる「ソケット」が別売りの商品も多い道具です。
なかには、ホイールナットのサイズに合うソケットや、延長するエクステンションバー、ケースまでがセットになった商品もあります。
トルクレンチは「締める」ための道具
KTC・TONE・SK11・BALの取扱説明書は、トルクレンチをボルト・ナットを締め付けるための道具として案内していて、緩める作業やハンマーの代わりには使わないよう注意しています。
固くしまったナットを緩めるときは、ふつうのレンチなどを使い、トルクレンチは最後の締め付けに使うのが基本です。
なかには、クロスレンチやてこレンチとしても使えるように作られた商品(BAL No.2068)もあります。
整備士が教えるトルクレンチの選び方 5つのポイント
1. ホイールナットの規定トルクが測定範囲に入っているか
いちばん大事なのがここです。ホイールナットの締め付けトルクは車ごとに違い、車の取扱説明書などで確認します。たとえばトヨタのシエンタの取扱書では103N・mですが、ほかの車が同じとは限りません。
国土交通省の資料は、規定の締め付けトルク値が、車両の「タイヤ空気圧ラベル」の近くに表示されているとしています。
トルクレンチは測定範囲の外では使えません(SK11・TONE・BALの取扱説明書は、範囲外の設定や使用をしないよう案内)。車の規定トルクが入る商品を選んでください。

2. 差込角とソケットのサイズが合うか
今回の10本は、すべて差込角12.7mm(1/2インチ)です。ホイールナットを締める工具には、この大きさがよく使われます。
ナットにかぶせるソケットのサイズは車によって違い、17mm・19mm・21mmなどがあります。付属するソケットのサイズが自分の車に合うか、付属しない商品ならソケットを別に用意するかを確認してください。
3. 精度と、検査成績書・校正証明書
今回の10本のうち、公式に精度を示している商品は±3%または±4%です。
KTCは機械式トルクレンチに検査成績表を添付し、TONEのT4MN140は校正証明書が付属します。KTCもTONEもBALも、精度を保つために定期的な点検や校正を案内しています。
4. プリセット型かデジタル型か
数字を見ながら設定したい人や、設定トルクに達したことを音や光で確かめたい人にはデジタル型が向いています。ただし電池が必要で、水に濡れる環境や強い衝撃に弱い(SK11は防水ではなく、落下や衝撃を避けるよう案内)ことに注意が必要です。
電池のいらないプリセット型は、手軽で扱いやすい定番の方式です。
5. ソケット・ケースなどの付属品と、保管のしやすさ
ケースが付いていると、保管のときに持ち運びやすく、傷めにくくなります。KTCとSK11の取扱説明書は、使わないときは目盛りを最小のトルク値に戻して保管するよう案内しています。
薄型(薄口)のソケットは、メルテックとBALが「アルミホイール対応」として付属させています。

この記事の10選の選定基準
- メーカー公式で確認できる
測定範囲・差込角・使い方が、メーカーまたは日本の販売元の公式情報で確認できること - タイヤ交換に使える
差込角12.7mmで、ホイールナットの締め付けに使える測定範囲(またはトルク固定)の商品であること。公式で販売終了の案内がないこと - 性格の違う10本にする
「工具メーカーの定番」「数字を直接読んで設定」「薄口ソケット付き」「ソケットまで1箱」「2WAY」「手頃なブランド」「デジタル」「トルク固定の専用品」と、選ぶ人に合わせて性格の違う10本にすること
おすすめのトルクレンチ10選
10商品を比較表でチェック
| 商品名 | GW140-04 | T4MN140 | F-92 | F-93 | No.2059 | No.2068 | ETR4-200 | SDT4-135 | DTQ034 | WCMPB140 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 方式 | プレセット型 | プレセット形(ダイレクトセット) | 目盛りで設定(設定値ロック付き) | 目盛りで設定(設定値ロック付き) | プレセット型 ラチェット式 | プレセット型(クロス&トルクの2WAY) | プレセット型 | デジタル | デジタル式 | 設定トルク固定のホイール取付専用 |
| 測定範囲 | 30~140N・m | 30~140N・m | 28~210N・m | 28~210N・m | 30~180N・m | 70~170N・m | 40~200N・m | 6.8~135N・m(精度保証は27~135N・m) | 27.0~210.0N・m | 140N・m専用 |
| 差込角 | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm | 12.7mm |
| 精度 | ±3% | ±3% | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ±3% | ±4% | ±4%(右回転) | 右ネジ±3%・左ネジ±4%(27N・m未満は±6%) | ±4% | ±3% |
| 全長・重さ | 464mm・1.2kg | 約450mm・820g | 約470mm・約1.4kg | 約470mm・約1.4kg | 478mm・1.2kg(本体のみ) | 488mm・1.5kg | 公式に記載なし | 約380mm・660g | 425mm・1kg | 公式に記載なし |
| 付属品 | 樹脂ケース(ソケットの付属は公式に記載なし) | 校正証明書・樹脂ケース | ソケット2本(19・21mm)・エクステンションバー | ソケット5本(14・17・19・21・24mm)・エクステンションバー・ハードケース | 薄型ソケット(17・19・21mm)・エクステンションバー・ケース | 薄型ソケット(17・19・21mm)・ケース | ハードケース | 公式に記載なし | 収納ケース(電池は別売) | 公式に記載なし |
| 検査成績書・校正証明書 | 検査成績表を添付(校正証明書は有償) | 校正証明書が付属 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 検査成績表を添付(校正証明書は有償) |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 18,465円~30,060円(税込)10月23日時点 | 22,547円~24,000円(税込)10月23日時点 | 4,570円~10,152円(税込)10月23日時点 | 6,164円(税込)10月23日時点 | 4,950円~7,711円(税込)10月23日時点 | 7,966円~11,957円(税込)10月23日時点 | 3,980円~8,283円(税込)10月23日時点 | 19,742円~33,187円(税込)10月23日時点 | 15,992円~20,800円(税込)10月23日時点 | 16,294円~25,080円(税込)10月23日時点 |
| 向いている人 | 工具メーカーの定番を持ちたい人 | 数字を直接読んで設定したい人 | 薄口ソケット付きで手軽に始めたい人 | ソケットまで1箱でそろえたい人 | 薄口ソケット3種のセットがほしい人 | ナットの取り外しから締め付けまで1本で済ませたい人 | 広い範囲(40~200N・m)をプリセット型で使いたい人 | 画面を見て、音とライトで知らせてほしい人 | 広い範囲(27~210N・m)をデジタルで使いたい人 | 車の規定トルクが140N・mで設定の手間を省きたい人 |
| 購入する | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安~最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。サイズ・容量・セット内容で価格が変わる商品は、幅が広くなります。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー公式の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。KTCの価格は、小売参考価格(税別)を税込に換算した金額です。精度・検査成績書・校正証明書・全長・重さは、公式に記載のある範囲だけを載せています。ホイールナットの締め付けトルクは車ごとに違うため、必ず車の取扱説明書で確認してください(2026年10月時点)。
KTC GW140-04
工具メーカー・京都機械工具(KTC)の、12.7sq.のプリセット型トルクレンチです。2025年3月に測定範囲30~140N・mのモデルが加わりました。
設定したトルクに達すると、軽いショックが手に伝わったり「カチッ」という音がして、締め付けの完了がわかります(設定トルクや個体差で音がならないこともあるとメーカーは案内)。グリップは劣化に強いエラストマー樹脂で、不意なトルクの変更を防ぐロック機構も付いています。
TONE T4MN140
総合工具メーカー・TONEの、プレセット形トルクレンチ(ダイレクトセットタイプ)です。メカニカル機構のデジタル表示値を直接読み取ってトルクを設定するので、目盛りを足し算して読む必要がなく、設定ミスを防ぎやすいとメーカーは案内しています。
校正証明書(トレーサビリティ体系図付)が付属します。校正証明書の有効期限や、1年に1回または10万回ごとの定期点検の目安も公式に示されています。
メルテック F-92
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、トルク設定目盛り付きのトルクレンチです。メーカーは「ホイールナットやボルトの締め過ぎ・締め不足のチェックに使える」と案内しています。
アルミホイールに対応した薄型のロングソケット(19mm・21mm)とエクステンションバーが付き、設定値のずれを防ぐロック機構も備えます。
メルテック F-93
F-92と同じ本体に、ソケット5本・エクステンションバー・ハードケースを付けた6点セットです。薄型ディープソケット(19mm・21mm)とソケット(14mm・17mm・24mm)が付き、サイズの違うナットやボルトにも対応できます。
メーカーは、締め付けトルクは箇所により異なるので、メーカーやディーラー、取り付ける部品の取扱説明書などで確認するよう案内しています。
BAL No.2059
カー用品メーカー・大橋産業(BAL)の、アルミホイール対応の薄型ディープソケット3種(17mm・19mm・21mm)とエクステンションバーが付いた6点セットです。
設定値のずれを防ぐロック機構と、収納に便利なブローケースも付いています。
BAL No.2068
クロスレンチとトルクレンチの2WAYになる、BALのクロストルクレンチです。メーカーは「ホイールナットの脱着から、トルク設定・締め付けまで1本」と案内しています。
クロスレンチとして使うときは、グリップを持って本体を回すことで、ナットの取り外しや仮締めが素早くできます。てこレンチとしても使えます。
E-Value ETR4-200
藤原産業のオリジナルブランド「E-Value」の、プリセット型トルクレンチです。E-Valueは、誰もが安心して手に取れる価格帯を掲げるブランドです。
設定したトルクに達すると「カチッ」という音と手への軽いショックに加え、ヘッドの角度が変わることで締め付けの完了がわかります。見やすい色付きの目盛りが付き、右ネジ・左ネジの両方に対応します。
SK11 SDT4-135
藤原産業のブランド「SK11」の、デジタル表示のトルクレンチです。設定したトルクに達すると、ブザー音とLEDの光で知らせます。
ピークホールドモードとトラックモードがあり、N・mのほか、kgf・cm、lbf・in、lbf・ftに単位を切り替えられます。約2分操作しないと自動で電源が切れるオートスリープ付きです。
アストロプロダクツ DTQ034
工具・カー用品のアストロプロダクツの、正ネジ・逆ネジに対応したデジタル式のトルクレンチです。設定したトルクに達すると、音と振動で知らせます。
操作パネルは180°の範囲で見やすい位置に動かせ、ピークホールド・バックライト・オートオフの機能もあります。
KTC WCMPB140
KTCの、140N・m専用のホイール取付専用トルクレンチです。トルクの設定が不要なので、毎回の目盛り合わせの手間や設定ミスを減らせます。カバーの色で判別でき、緑が140N・mです。
メーカーは、規定トルクが140N・mの車(BMW、トヨタ スープラなど)に使えるとしていて、「一部に適用外の車種があります。メーカー指定の規定トルク値を確認の上、使用してください」と案内しています。
迷ったらどれを選ぶ?

- 工具メーカーの定番を選びたいなら
「KTC GW140-04」 - 数字を直接読んで設定したい・校正証明書がほしいなら
「TONE T4MN140」 - 薄口ソケット付きで手軽に始めたいなら
「メルテック F-92」 - ソケットまで1箱でそろえたいなら
「メルテック F-93」 - 17・19・21mmの薄口ソケットがそろったセットがほしいなら
「BAL No.2059」 - ナットの取り外しから締め付けまで1本で済ませたいなら
「BAL No.2068」 - 40~200N・mの広い範囲をプリセット型で使いたいなら
「E-Value ETR4-200」 - 画面を見ながら、音とライトで知らせてほしいなら
「SK11 SDT4-135」 - 27~210N・mの広い範囲をデジタルで使いたいなら
「アストロプロダクツ DTQ034」 - 規定トルクが140N・mで、設定の手間を省きたいなら
「KTC WCMPB140」
選び方のポイント
まず車の取扱説明書で、ホイールナットの締め付けトルクと、ナットのサイズを確かめてください。そのトルクが測定範囲に入っていて、付属のソケットが合う商品から選ぶのが確実です。
トルクの大きさは車ごとに違うので、数字だけで「これが正解」とは決められません。
整備士が教えるトルクレンチの正しい使い方
ホイールナットの締め方は、国土交通省の資料とトヨタの取扱書、各社の取扱説明書に共通する流れでまとめます。車や商品によって細かい手順は違うので、必ず車と工具の取扱説明書も確認してください。
ジャッキを使う作業に不安があるときは、無理をせず販売店や整備工場に相談しましょう。
油圧ジャッキ本体の選び方とおすすめは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの油圧ジャッキ10選」で紹介しています。

- 平らで安全な場所に車を止める トヨタの取扱書は、ジャッキで車体を持ち上げる前に、地面が固く平らで安全な場所に移動し、パーキングブレーキをかけてシフトをPにするよう案内しています。ジャッキで支えられている車の下に体を入れてはいけません。ご自身でのタイヤ交換に不安があるときは販売店に相談しましょう。
- 取り付け面の汚れを落とす 国土交通省の資料は、ホイールの取付面やハブの面、ボルト・ナットの錆・泥・ごみを取り除くよう示しています。ねじ部にオイルやグリースを塗るかどうかは車の取扱書に従います(トヨタのシエンタの取扱書は塗らないよう案内)。
- 規定トルクを確かめて、トルクレンチに設定する 規定トルクは車の取扱説明書などで確認します。国土交通省の資料では、車両の「タイヤ空気圧ラベル」の近くにも表示されています。プリセット型は、ロックを解除して目盛りを合わせ、再びロックします。
- 対角線の順に、2〜3回に分けてナットを締める 国土交通省の資料は、対角線の順に2〜3回に分けて締めるよう示しています。トヨタの取扱書も、図の番号順に2、3回に分けて締めるよう案内しています。
- 最後はトルクレンチで規定トルクまで締める グリップの中央を握り、レンチを斜めにせず、垂直方向にゆっくり力をかけます(SK11・BALの取扱説明書)。「カチッ」という音や手へのショックを感じたら、それ以上は締めません。
- 50〜100km走ったあとに、増し締めをする 国土交通省の資料は、タイヤ交換後50〜100km走行後の増し締めを示しています。トヨタの取扱書は、タイヤ交換後は速やかに締め付けトルクを確認し、自分でできないときは販売店で点検を受けるよう案内しています。
トルクレンチを使うときの注意
各社の取扱説明書に共通する注意をまとめます。
・「カチッ」と鳴ったあとにさらに締め足さない(KTC・SK11・BAL)
・測定範囲の外では使わない(KTC・SK11・TONE・BAL)
・パイプなどを継ぎ足して長くしない、ハンマーで叩かない(KTC・TONE・SK11・BAL)
・落下などの衝撃を与えない、油や汚れが付いたままグリップを握らない(SK11・TONE)
・緩める作業に使わない(KTC・TONE・SK11・BAL)。KTCは、手工具をインパクトレンチなどの動力工具で使うことを不適切な使用例としています。
使ったあとの保管と、定期的な校正
プリセット型は、使い終わったら目盛りを最小のトルク値に戻して保管します(KTC・SK11の取扱説明書)。ケースがあるときはケースに入れ、高温多湿を避けましょう。
精度を保つために、KTCは定期的なトルク校正を勧めています。TONEは、1年に1回または10万回ごとの定期点検を目安として示しています。
タイヤ交換のあとは、空気圧の点検も
タイヤを交換したら、空気圧も点検しておきたいところです。電動の空気入れの選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの電動空気入れ10選」で紹介しています。
冬のタイヤ交換の季節には、「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのタイヤチェーン10選」や、「チェーン規制がかかる区間と罰則の解説」もあわせてご覧ください。
空気圧の確認に使うタイヤ空気圧ゲージは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのタイヤ空気圧ゲージ10選」で紹介しています。
トルクレンチに関するよくある質問
- ホイールナットは何N・mで締めればいいですか?
-
車ごとに違うので、車の取扱説明書などで確認してください。国土交通省の資料では、規定の締め付けトルク値は車両の「タイヤ空気圧ラベル」の近くにも表示されています。
たとえばトヨタのシエンタの取扱書では103N・mですが、ほかの車が同じ値とは限りません。わからないときは、販売店や整備工場に相談しましょう。 - タイヤ交換のあと、走ってからも点検が必要ですか?
-
国土交通省の資料は、タイヤ交換後50〜100km走行したあとの増し締めを示しています。トヨタの取扱書も、タイヤを交換したあとは速やかに締め付けトルクを確認するよう案内していて、ご自身で確認できないときは販売店での点検を勧めています。
- 「カチッ」と鳴ったあと、もう少し締め足してもいいですか?
-
いいえ、それ以上は締めないでください。KTC・SK11・BALの取扱説明書は、音がしたり手に軽いショックを感じたら、それ以上レンチを回さないよう案内しています。BALは、音が鳴ったあとも締め続けると締め過ぎの状態になるとしています。
- インパクトレンチと一緒に使えますか?
-
トルクレンチを、インパクトレンチのような動力工具で使うことはできません。KTCは、手工具を動力工具で使うことを不適切な使用例としています。
国土交通省の資料は、最後の締め付けをトルクレンチで規定トルクに合わせて行うよう示しています。 - 緩めるときにも使えますか?
-
基本的には使いません。KTC・TONE・SK11・BALの取扱説明書は、トルクレンチを締め付けるための道具として案内しています。固くしまったナットを緩めるときは、ふつうのレンチなどを使いましょう。なお、BAL No.2068のようにクロスレンチやてこレンチとしても使えるように作られた商品もあります。
- 使い終わったら、目盛りはどうすればいいですか?
-
プリセット型は、目盛りを最小のトルク値に戻して保管します。KTCとSK11の取扱説明書がそう案内しています。デジタル型は、落下や衝撃、水濡れを避けて保管してください(SK11は防水機能がなく、落下や衝撃を避けるよう案内しています)。
- 校正はどのくらいの間隔で受ければいいですか?
-
メーカーによって案内が違います。KTCは定期的なトルク校正を勧めています。TONEは、1年に1回または10万回ごとの定期点検を目安として示していて、校正証明書の有効期限も案内しています。購入した商品の取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。
- ソケットは付いていますか?
-
商品によって違います。今回の10選では、メルテック F-92(19・21mm)、F-93(5本)、BAL No.2059・No.2068(17・19・21mm)にソケットが付いています。TONE T4MN140とアストロプロダクツ DTQ034は、公式の付属品にソケットが含まれません(KTC・E-Value・SK11の付属ソケットは公式に記載なし)。
ホイールナットのサイズは車によって違うので、合うソケットを選んでください。
まとめ|トルクレンチは「規定トルクが入る測定範囲」で選ぼう
トルクレンチ選びで大切なのは、自分の車のホイールナットの規定トルクが測定範囲に入っているかと、付属のソケットが合うかです。
ホイールナットの締め付けトルクは車ごとに違うので、買う前に車の取扱説明書で確かめておきましょう。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
工具メーカーの定番を選びたいなら
工具メーカーの定番を1本持ちたい人、140N・mまでの範囲でホイールナットを締める人
薄口ソケット付きで手軽に始めたいなら
ソケットが付いた1本で、手軽にホイールナットの締め付けを始めたい人
17・19・21mmの薄口ソケットがそろったセットがほしいなら
17・19・21mmの薄型ソケットがそろったセットで、ホイールナットを締めたい人
画面を見ながら、音とライトで知らせてほしいなら
画面で数字を見ながら、音とライトで知らせてほしい人、軽いトルクの作業にも使いたい人
規定トルクが140N・mで、設定の手間を省きたいなら
車の規定トルクが140N・mで、トルク設定の手間や設定ミスを減らしたい人
- ホイールナットの締め付けトルクは車ごとに違う。取扱説明書などで確認し、その値が入る測定範囲の商品を選ぶ
- 差込角は12.7mm。付属するソケットのサイズと、精度・検査成績書・校正の案内も確認する
- 対角線の順に2〜3回に分けて締め、最後はトルクレンチで規定トルクまで。50〜100km走ったあとに増し締めをする
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月21日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。
