
自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのジャンプスターター10選

朝、キーを回してもエンジンがかからない——バッテリー上がりは、整備の現場でもいちばん多いトラブルのひとつです。救援の車やロードサービスを待たずに、自分でエンジンをかけられるのが「ジャンプスターター」。
でも、電流や容量の数字がバラバラで、どれを選べばいいかわかりにくい道具でもあります。
この記事では、京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会の整備士が、ジャンプスターターの選び方と安全なつなぎ方、そして性格の違うおすすめのジャンプスターター10選をご紹介します。いざというときに慌てないよう、使う前に読んでおいてください。

この記事の監修者

浅田 武生浅田自動車商会 整備士
京都府亀岡市の中古車販売店・浅田自動車商会で整備歴30年の整備士。メカピックでは、紹介するカー用品の選定と記事の内容を、整備の現場の視点から確認しています。
この記事でわかること
- ジャンプスターターとブースターケーブルの違い
- 自分の車に合うジャンプスターターの選び方
- 性格の違うおすすめのジャンプスターター10選と比較表
- メーカーの取扱説明書にもとづく、安全なつなぎ方と保管のしかた
ジャンプスターターとは?ブースターケーブルとの違い
ジャンプスターターは、電気をためた携帯用のバッテリーです。上がってしまった車のバッテリーにつなぎ、エンジンを始動させるための電気を一時的に送ります。

救援の車がいなくても、1人でエンジンをかけられる
ブースターケーブルは、もう1台の車のバッテリーから電気を分けてもらう道具なので、救援してくれる車が必要です。ジャンプスターターなら、充電さえしておけば1人でエンジンをかけられます。
夜の駐車場や、周りに頼れる人がいない場所でも対応できるのが最大の利点です。
救援してくれる車がいる場面に備えるなら、ブースターケーブルも役立ちます。選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのブースターケーブル10選」で紹介しています。
ポータブル電源も含めた3つの道具の違いと、使う場面ごとの選び方は「バッテリー上がりに備えるなら?ジャンプスターター・ブースターケーブル・ポータブル電源を整備士が比較」で解説しています。
今はリチウムイオン電池の小型タイプが主流
リチウムイオン電池を使ったタイプは、小さいものなら手のひらに乗る大きさで、グローブボックスにも入ります。スマートフォンを充電できるUSB出力やLEDライトが付いた商品が多く、非常用の電源としても使えます。
空気入れと一体になった多機能タイプもある
なかには、タイヤの空気入れ(エアーコンプレッサー)と一体になった商品もあります。バッテリー上がりと空気圧の点検を1台でこなせるので、車に積んでおく道具を減らしたい人に向いています。
空気入れ単体の選び方は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめの電動空気入れ10選」で紹介しています。
電池を使わない「キャパシタ式」もある
電池のかわりに、電気を短い時間でためて一気に出せるキャパシタ(コンデンサ)を使ったタイプもあります。
使うときに、上がった車のバッテリーに残っている電気などでその場で充電するしくみなので、ふだんから充電しておく必要がありません。そのかわり、スマートフォンを充電するような使い方はできない商品もあります。
整備士が教えるジャンプスターターの選び方 5つのポイント
1. 自分の車の排気量と燃料に対応しているか
いちばん大事なのがここです。メーカーは「ガソリン車は○Lまで、ディーゼル車は○Lまで」のように、対応できる車の目安を示しています。
ディーゼル車は同じ排気量のガソリン車より始動に大きな電流が必要なため、対応範囲が狭くなるのが一般的です。車検証で排気量と燃料を確かめてから選んでください。また、トラックなど24Vの車には、24Vに対応した商品が必要です。12V専用の商品は使えません。
2. 電流の数字だけで比べない
パッケージには「ピーク電流1000A」「始動電流200A」のように大きな数字が並びますが、メーカーによって表記の名前も測り方も違うため、数字だけを横に並べて比べることはできません。
電流の数字よりも、メーカーが示している「対応できる車の目安」を優先して選ぶのが確実です。
3. 安全機能がそろっているか
慌てているときほど、つなぎ間違いは起こります。クランプを+と−逆につないだときに電気を流さない逆接続保護、クランプ同士が触れたときのショート保護、火花を防ぐ機能などが、公式に書かれているかを確認してください。
正しくつながったかをランプで知らせてくれる商品なら、初めてでも安心です。

4. 保管できる温度と、充電の手間
ジャンプスターターは「いざというときに充電が残っている」ことが前提の道具です。リチウムイオン電池は暑さに弱く、夏の車内に置きっぱなしにしないよう注意しているメーカーもあります。
使う温度・保管する温度の範囲と、どのくらいの間隔で充電すればいいかを確認しておきましょう。
5. 充電方法と付加機能
スマートフォンと同じUSBで充電できる商品は、家でも車でも充電しやすく便利です。そのほか、USB出力、LEDライト、空気入れなど、自分が使いそうな機能が付いているかもあわせて見てください。
この記事の10選の選定基準
- メーカー公式で確認できる
対応できる車・安全機能・使い方が、メーカーまたは日本の販売元の公式情報で確認できること - つなぎ間違いへの備えがある
逆接続保護など、つなぎ間違いへの保護機能が公式に明記されていること - 性格の違う10本にする
「小型で手頃」「空気入れ一体」「小型でスマートクランプ付き」「安全性重視」「バックアップ電源にもなる多機能」「充電の作り置きがいらないキャパシタ式」「定番」「軽量で大排気量に対応」「ディーゼル・大排気量」「12V・24V両対応」と、選ぶ人に合わせて性格の違う10本にすること
おすすめのジャンプスターター10選
10商品を比較表でチェック
| 商品名 | SG-60 | SG-61 | MJP-3000 | LJP-9600 | PS-16000RP | No.2711 | Boost GB40 | KD-283 | Boost GB70 | JSA301 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対応する車の目安 | 国産乗用車全般(一部車種・商用ディーゼル車を除く) | 国産乗用車全般(一部車種・商用ディーゼル車を除く) | ガソリン3,000cc・ディーゼル2,000ccまで | ガソリン3,000cc・ディーゼル2,000ccまで | ガソリン4,000cc・ディーゼル3,000ccまで | ガソリン6,000cc・ディーゼル2,800ccまで | ガソリン6.0L・ディーゼル3.0Lまで | ガソリン7.0L・ディーゼル6.0Lまで | ガソリン8.0L・ディーゼル6.0Lまで | 12V車8,000cc・24V車13,000ccまで |
| 電流(公式の表記) | 200A(MAX600A) | 200A(MAX600A) | 始動電流200A/最大400A | 始動電流200A/最大400A | ジャンプスタート電流300A(ピーク600A) | 出力電流最大850A | ピーク電流1000A | 600A〜1200A | ピーク電流2000A | 始動電流1000A/最大2000A |
| 電池 | リチウムイオン 6000mAh | リチウムイオン 6000mAh | リチウムイオン 8,100mAh | リン酸鉄リチウムイオン 9,600mAh | リン酸鉄リチウムイオン 16,000mAh | 電気二重層キャパシタ(電池なし) | リチウムイオン | リチウムイオン 12000mAh | リチウムイオン | リチウム 56,000mAh |
| つなぎ間違いへの保護 | 逆接・短絡など | 逆接・短絡など | 逆接続・ショート・温度など | 逆接続・ショート・火花防止など | 短絡・逆接続など9つ・サージ | 逆接続・高電圧・低電圧など | 逆接続保護・火花防止 | 逆接続・ショート・過熱など | 逆接続保護・火花防止 | 逆接続・短絡・逆流防止など |
| 充電 | USB Type-C(約3.5時間) | USB Type-C(約3.5時間) | MicroUSB・車のソケット(2.1Aで約4〜6時間) | ACアダプターで約3時間 | AC充電器・シガー充電器(約6時間) | 車のバッテリーから最大225秒・USB最大50分 | USB(2Aで約3時間) | USB Type-C(約4〜8時間) | USB(2Aで約7時間)・12V | ACアダプターで約4時間 |
| 重さ | 約320g | 約600g | 330g(クランプ別) | 625g(クランプ別) | 約930g | 1.6kg | 1.08kg | 450g | 2.27kg | 約2,640g |
| 主な付加機能 | USB出力・LEDライト | 空気入れ・USB出力・LEDライト | USB出力・LEDライト | USB出力・LEDライト・Bluetoothスピーカー | バックアップ電源・USB出力・DC12V出力・LEDライト | 防水防塵IP65(USB出力なし) | USB出力・LEDライト | USB出力・LEDライト | USB出力・12V出力・LEDライト | USB出力・DC12V出力・LEDライト |
| 実売価格(税込)楽天市場 | 8,970円~14,890円(税込)10月22日時点 | 11,669円~14,890円(税込)10月22日時点 | 11,929円~21,760円(税込)10月22日時点 | 15,980円~30,690円(税込)10月22日時点 | 31,800円~47,400円(税込)10月22日時点 | 21,659円~29,703円(税込)10月22日時点 | 18,700円~24,200円(税込)10月22日時点 | 9,900円~12,894円(税込)10月22日時点 | 36,960円~46,200円(税込)10月22日時点 | 37,800円~39,600円(税込)10月22日時点 |
| 向いている人 | 軽・コンパクトカー | 空気入れも1台で済ませたい人 | スマートクランプを小さく持ちたい人 | 安全性を最優先したい人 | バッテリー交換も自分でする人 | 充電を忘れがちな人・寒冷地 | 普通車〜大排気量のガソリン車 | 軽さと大排気量を両立したい人 | ディーゼル車・大型SUV | トラックなど24V車も使う人 |
| 購入する | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
※実売価格は、楽天市場で販売中の商品の税込価格を毎日自動で集めて、最安~最高を表示しています(表示の日付時点。送料・ポイントは含みません)。サイズ・容量・セット内容で価格が変わる商品は、幅が広くなります。楽天市場で価格を確認できない商品は、メーカー公式の価格を記載しています。Amazonの価格は各商品のボタンからご確認ください。NOCOの対応車・重さは日本の販売元(株式会社阿部商会)の公表値です。電流の表記はメーカーごとに名前や測り方が違うため、数字だけでの比較はできません(2026年10月時点)。
メルテック SG-60
カー用品メーカー・大自工業のブランド「メルテック」の、2026年発売のジャンプスターターです。約320gと10本の中でいちばん軽く、USB Type-Cで充電できます。
過充電・過放電・過電流・短絡・逆接の5つの保護機能があり、正しくつなぐとクランプ側のランプが点灯します。
メルテック SG-61
SG-60と同じジャンプスターターの機能に、電動の空気入れ(エアーコンプレッサー)を一体にしたモデルです。設定した空気圧で自動で止まるオートストップ付きで、自動車用のプリセットもあります。バッテリー上がりとタイヤの空気圧点検を、1台でこなせます。
セルスター MJP-3000
LJP-9600と同じセルスターのスマートクランプ方式を、厚さ27mm・本体330gの薄い本体に収めたモデルです。スマートクランプのランプとブザーで、つなぎ間違いやショートなどを知らせて出力を止めます。
付属のシガープラグ充電アダプターで、車の12Vソケットからも充電できます。メーカーは、満充電で約3〜5回の始動ができるとしています。
セルスター LJP-9600
カー用品メーカー・セルスターの、リン酸鉄リチウムイオン電池を使ったジャンプスターターです。メーカーは発火や爆発が起こりにくい電池としています。
スマートクランプに逆接続・ショート・火花防止・異常温度などの保護機能がそろい、始動の回数や時間にも制限をかけて使いすぎを防ぎます。ドリンクホルダーに入る筒形です。
Astemo PS-16000RP
Astemoアフターマーケットジャパンのポータブルパワーソースです。リン酸鉄リチウムイオン電池を使い、短絡・逆接続・過放電・過電流・逆電流・低電圧・高電圧・温度・過充電の9つの保護機能とサージを抑える機能を備えます。
付属のOBDⅡケーブルで、バッテリー交換のときのバックアップ電源にも使えるのが大きな特長。DC12V出力とUSB出力2口もあり、防塵防雨はIP63です。
BAL No.2711
カー用品メーカー・大橋産業(BAL)の、電池のかわりに電気二重層キャパシタに電気をためるジャンプスターターです。
上がったバッテリーにつなぐと、残っている電気(6.5V以上)で本体を充電し(12V鉛バッテリーから最大225秒)、ボタン1つで始動します。
ふだんから充電しておく必要がないのがリチウム電池の商品との大きな違いで、使用環境温度は−40〜60℃、防水防塵はIP65です。
NOCO Boost GB40
アメリカのバッテリー用品メーカー・NOCOの定番モデルです。日本の販売元は、現行の国産車はすべてGB40でジャンプスタートできると案内しています。ガソリン車は6.0L、ディーゼル車は3.0Lまで対応し、満充電で20回使えるとしています。
カシムラ KD-283
カー用品メーカー・カシムラの、12000mAhのリチウムイオン電池を内蔵したジャンプスターターです。
本体450gでガソリン車7.0L・ディーゼル車6.0Lまで対応し、USB Type-C(5V/9V/12V)で充電できます。
付属のケーブルの保護回路ボックスが、逆接続・ショート・過熱などをランプとブザーで知らせて出力を止めます。メーカーは、満充電で車1台につき1回だけ始動を試すよう案内しています。
NOCO Boost GB70
NOCOの大容量モデルです。ガソリン車8.0L・ディーゼル車6.0Lまで対応し、満充電で40回使えるとしています。12Vの電源出力や、車の12Vソケットからの高速充電(2〜3時間)にも対応。ディーゼル車や大型SUVに乗る人の安心材料になります。
ベロフ JSA301
カー用品メーカー・ベロフジャパンの12V車・24V車の両方に使えるジャンプスターターです。つないだ車の電圧を自動で判別し、12V車は8,000cc、24V車は13,000ccまで対応します。
逆接続・逆流防止・短絡など7つの保護機能があり、逆接続はアラーム音と赤いランプで知らせます。USB(QC3.0)とDC12Vの出力付きで、使用時の温度は−40〜60℃です。
迷ったらどれを選ぶ?

- 軽・コンパクトカーに小さく常備なら
「メルテック SG-60」 - 空気入れも1台で済ませたいなら
「メルテック SG-61」 - 小さな本体でスマートクランプの安心感もほしいなら
「セルスター MJP-3000」 - 安全機能を最優先したいなら
「セルスター LJP-9600」 - バッテリー交換のときのバックアップ電源にも使いたいなら
「Astemo PS-16000RP」 - 充電を忘れがち・寒冷地で使うなら
充電の作り置きがいらない「BAL No.2711」 - 普通車〜大排気量のガソリン車なら
定番の「NOCO Boost GB40」 - ディーゼル車にも使える軽いものがほしいなら
450gの「カシムラ KD-283」 - ディーゼル車・大型SUVなら
大容量の「NOCO Boost GB70」 - トラックなど24Vの車にも使うなら
12V・24V両対応の「ベロフ JSA301」
選び方のポイント
まず車検証で「排気量」と「燃料の種類」を確かめ、その車がメーカーの対応範囲に入っている商品から選んでください。電流の数字の大きさより、対応範囲を守ることが確実な始動への近道です。
整備士が教えるジャンプスターターの正しいつなぎ方
つなぐ順番と外す順番を間違えないことが、安全の基本です。細かい手順は商品ごとに違うので、必ず取扱説明書も確認してください。ここでは、今回紹介したメーカーの取扱説明書に共通する流れをまとめます。

- エンジンと電装品をすべて切る エンジンスイッチをOFFにし、ライト・エアコン・オーディオなども切ります。シフトはP(またはN)、パーキングブレーキがかかっていることも確認します。ジャンプスターター本体の充電が残っているかも見ておきましょう。
- 赤いクランプをバッテリーの+端子につなぐ +と−を間違えないよう、端子の記号やカバーの色を確かめてからつなぎます。
- 黒いクランプを−端子につなぐ メーカーによっては、−端子のかわりに車体の金属部分(シャーシ)やエンジンブロックの金属部分につなぐよう案内しています(BALは、つなぐ面が錆びていると始動に失敗することがあるので、錆を落としてからつなぐよう案内)。燃料の配管や薄い板金にはつながないでください。
- ランプなどで正しくつながったか確認する 多くの商品は、正しくつながるとランプが点灯し、逆につなぐとランプやブザーで知らせます。表示を確認してから次に進みます。
- エンジンを始動する。長く回し続けない 始動の操作は短く行います(メルテックは2秒以内、セルスター・カシムラ・Astemoは3秒以内)。かからないときは、メーカーが指定する時間を空けてから再び試します(メルテックは1分以上、セルスターは3分以上。Astemoは続けてジャンプスタートするとき10分以上空ける。NOCOは15分以内に5回以上続けて操作しない)。カシムラは、満充電で車1台につき1回だけ試し、かからなければ中止するよう案内しています。
- 始動したら、黒(−)→赤(+)の順で外す つなぐときと逆の順番です。クランプをつないだまま走り出さないでください。
キャパシタ式のBAL No.2711は、流れが少し違います。クランプをつなぐと、まず車のバッテリーに残っている電気で本体の充電が始まり、ランプが緑の点灯に変わったらブーストボタンを押してエンジンを始動します。
バッテリーの電圧が6.5V以下まで下がっていると本体を充電できないので、ほかの車のバッテリーやUSBなどから先に充電します。また、カシムラはジャンプスタートを2名以上で行うよう案内しています。
ランプの見方や、始動を試す秒数・間隔をメーカーごとに比べた詳しい手順は「ジャンプスターターの使い方|つなぐ順番と外す順番を整備士が解説」で解説しています。
エンジンがかかったら、バッテリーの点検を
ジャンプスターターは、あくまでエンジンをかけるための応急処置です。一度上がったバッテリーは弱っていることが多く、そのままではまた上がる可能性があります。
ライトの消し忘れなどはっきりした原因がない場合は、早めに整備工場やカー用品店でバッテリーを点検してもらってください。ドライブレコーダーの駐車監視も、駐車中にバッテリーの電気を使います。
駐車監視の注意点は「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのドライブレコーダー10選」で紹介しています。
何度か試してもかからないときは、無理をせず中止し、ロードサービスなどに連絡しましょう(メルテックは2〜3回試して始動しなければ、Astemoは同じ車で2回失敗したら、カシムラは1回でかからなければ中止するよう案内しています)。
保管と充電のしかた
いざというときに使えるよう、定期的な充電を習慣にしましょう。メルテック・カシムラは1〜3か月ごと、セルスターはLJP-9600が2〜3か月ごと・MJP-3000が1〜2か月ごと、Astemo・ベロフは3か月ごとの充電を案内しています。
キャパシタ式のBAL No.2711は使うときにその場で充電するしくみなので、作り置きの充電はいりません。長く使わないときは満充電にせず、残量を半分〜7、8割程度に保つよう案内しているメーカーもあります。
高温に弱いので、夏の車内やトランクに置きっぱなしにしないのが基本です。車のバッテリーそのものを家で充電・維持したいときは、「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのバッテリー充電器10選」も参考にしてください。

ジャンプスターターに関するよくある質問
- ブースターケーブルとジャンプスターター、どちらを用意すればいいですか?
-
1人でも対応したいならジャンプスターターです。ブースターケーブルは救援してくれる車が必要ですが、ジャンプスターターは充電さえしておけば1台で始動できます。
そのかわり、多くの商品は定期的な充電が必要です(キャパシタ式のBAL No.2711は、使うときにその場で充電するしくみです)。
救援車・価格・保管の注意を表で比べた「バッテリー上がりに備えるなら?ジャンプスターター・ブースターケーブル・ポータブル電源を整備士が比較」もあわせて読んでください。 - 車の中に積みっぱなしにしてもいいですか?
-
商品ごとの保管温度を守ってください。セルスターは車内での使用・保管・放置をしないよう(LJP-9600・MJP-3000とも)、Astemoは車室内に保管しないよう、メルテックは夏の密閉した車内に、カシムラは炎天下の車内などに保管しないよう案内しています。特に夏場は、家の中で保管して出かけるときに持ち出すのが安全です。
- 満充電で何回くらい使えますか?
-
メーカーが回数を公表している商品もあります。今回の10選では、NOCO Boost GB40が20回、GB70が40回、セルスター MJP-3000が約3〜5回です。
一方、カシムラ KD-283は満充電で車1台につき1回だけ使うよう案内しています。バッテリーや気温の状態でも変わるので、使ったあとは早めに充電しておきましょう。 - 電流の数字が大きいほど良いのですか?
-
一概には言えません。「ピーク電流」「始動電流」など、メーカーによって表記の名前や測り方が違うため、数字だけでは比べられません。メーカーが示す「ガソリン○L・ディーゼル○Lまで」といった対応範囲で選ぶのが確実です。
- 何回試してもエンジンがかからないときは?
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無理に続けないでください。メーカーが指定する休止時間を空けても始動しない場合は、バッテリー以外の故障の可能性もあります。メルテックは2〜3回試して始動しなければ中止するよう案内しています。整備工場やロードサービスに相談しましょう。
- ハイブリッド車にも使えますか?
-
車によって救援のしかたが決まっています。ハイブリッド車や輸入車は、つなぐ場所や手順が車ごとに指定されていることがあるので、まず車の取扱説明書の「バッテリーあがり」の項目を確認してください。
- トラック(24Vの車)にも使えますか?
-
今回の10選で24Vの車に使えるのは、12V車・24V車の両方に対応したベロフ JSA301だけです。ほかの9商品は12V車専用なので、トラックなど24Vの車にはつながないでください。
- 冬の寒い日でも使えますか?
-
商品ごとに使える温度が決まっています。たとえばメルテック SG-60は0〜40℃、カシムラ KD-283は−10〜40℃、NOCO Boost GB40は−20〜+50℃、BAL No.2711とベロフ JSA301は−40〜60℃です。
Astemoは、寒い場所で保管すると性能が落ちるため、使う直前まで室温で保管するよう勧めています。寒冷地で使うなら、使用温度の範囲を確認して選んでください。 - スマートフォンの充電にも使えますか?
-
今回紹介した10商品のうち、BAL No.2711を除く9商品にUSB出力があり、スマートフォンなどの充電に使えます(BAL No.2711のUSB端子は本体の充電用です)。
災害時の予備電源にもなりますが、使ったぶんだけエンジン始動用の電気も減るので、使ったら充電しておきましょう。
停電や車中泊にも備える大容量のポータブル電源の選び方とおすすめは「自動車屋の現役整備士が選ぶ!おすすめのポータブル電源10選」で紹介しています。
まとめ|ジャンプスターターは「対応範囲」と「安全機能」で選ぼう
ジャンプスターター選びで大切なのは、電流の数字の大きさよりも、自分の車がメーカーの対応範囲に入っているかと、つなぎ間違いへの保護機能がそろっているかです。
正しい順番でつなぎ、定期的に充電しておけば、バッテリー上がりの朝も慌てずに済みます。エンジンがかかったら、バッテリーの点検も忘れずに。
冬の前の点検の順番は「冬の車の準備リスト|整備士が点検する順番と積んでおく備え」にまとめています。
整備士のおすすめ|こんな人なら、この商品
普通車〜大排気量のガソリン車なら
普通車〜大排気量のガソリン車に乗っている人、1台で家族の車にも使いたい人
安全機能を最優先するなら
つなぎ間違いや使いすぎへの備えを最優先したい人、初めてジャンプスターターを使う人
軽・コンパクトカーに小さく常備するなら
軽自動車やコンパクトカーに、小さな1台を常備しておきたい人
充電を忘れがちな人や寒冷地なら
定期的な充電を忘れがちな人、寒冷地で使う人
トラックなど24Vの車にも使うなら
トラックや建設機械など24Vの車も扱う人、仕事で12V車・24V車の両方に使いたい人
※本記事の価格・商品情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
※この記事で紹介している商品の写真・価格・購入リンクは、2026年10月21日に確認しています(毎週自動で確認。楽天市場の価格は毎日更新)。
